SaaS型の読み方は「サース」|意味と身近なサービス例をメール・チャット・会計で解説

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  • SaaSの読み方「サース」と意味、PaaS・IaaSやインストール型との違いがわかる
  • メール・チャット・会計など、身近な業務ツールで使われているSaaSの具体例がわかる
  • SaaSかどうかの判断基準と、最初に導入するSaaSの選び方がわかる

SaaS型の「SaaS」は「サース」と読みます。Software as a Service(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)の略で、ソフトウェアを自社のパソコンにインストールせず、インターネット経由でサービスとして利用する形のことです。「SaaS型の会計ソフト」「SaaS型のグループウェア」のように、提供形態を表す言葉として使われます。とはいえ、言葉の説明だけではピンとこない方も多いはずです。この記事では、読み方と意味を短く押さえたうえで、メール・チャット・会計といった身近な業務ツールを例に、SaaSにはどんな種類があるのか、どこからがSaaSと言えるのか、最初に何から導入すればよいのかまでを整理します。

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Q1. 普段の仕事で使っているSaaSに近いものはどれですか?

目次

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  1. メール・グループウェア系のSaaS例|最も身近なSaaSを比較
  2. SaaS型の読み方と意味|「サース」と読む理由
  3. チャット系のSaaS例(ビジネスチャット)
  4. 会計系のSaaS例(freeeなど)
  5. SaaSかどうかの判断基準
  6. SaaS型のメリットと導入前に知っておきたい注意点
  7. その他の代表的なSaaSジャンル(顧客管理・ファイル共有など)
  8. SaaS導入の第一歩の選び方
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ
  11. 参考文献

メール・グループウェア系のSaaS例|最も身近なSaaSを比較

SaaSと聞いて最初に思い浮かべてほしいのが、会社のメールやスケジュール共有です。ブラウザやアプリを開けば、社内でも自宅でも同じメールや予定表が見られる。これこそSaaSの典型的な使われ方です。総務省の「令和6年通信利用動向調査」でも、クラウドサービスを利用している企業は80.6%にのぼり、用途としては「電子メール」「ファイル保管・データ共有」「社内情報共有・ポータル」「スケジュール共有」などが上位に並んでいます。

メール、予定表、掲示板、ファイル共有、Web会議といった機能を1つにまとめたSaaSは「グループウェア」と呼ばれます。代表的なサービスは次のとおりです。

サービス 主な機能・強み 検討時の留意点
Microsoft 365 Outlook(メール・予定表)、Teams、Word・Excelなどを一体で利用できる プランによって使えるアプリや容量が異なるため、必要な範囲を確認する
Google Workspace Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブ、ドキュメント類を独自ドメインで使える Officeファイル中心の取引先が多い場合は、ファイルのやり取り方法を決めておく
サイボウズ Office スケジュール、掲示板、ワークフローなど、国内の中小企業向けの機能がそろう メール機能の使い方は、既存のメール環境との併用も含めて検討する
desknet’s NEO スケジュールや設備予約、回覧など、社内の情報共有機能が幅広い クラウド版とパッケージ版があるため、SaaSとして使うならクラウド版を選ぶ

同じ「グループウェア」でも、表計算や文書作成まで含めて1つにしたいのか、社内の予定と情報共有を整えたいのかで、合うサービスは変わります。自社に合うものを選ぶには、機能・料金・対応人数を横並びで比べるのが近道です。

SaaS型の読み方と意味|「サース」と読む理由

SaaSの読み方は「サース」が一般的です。「サーズ」と読まれることもありますが、感染症のSARS(サーズ)と紛らわしいため、ビジネスの場では「サース」と読むのが無難です。SaaSの頭文字を取った仲間の言葉として、PaaS(パース)とIaaS(イアース、アイアース)もあります。

用語 読み方 正式名称 提供されるもの
SaaS サース Software as a Service すぐに使えるソフトウェア(メール、会計ソフトなど)
PaaS パース Platform as a Service アプリを開発・動かすための土台
IaaS イアース、アイアース Infrastructure as a Service サーバーやネットワークなどの基盤

「SaaS型」という言い方は、ソフトウェアの提供形態を表します。対になるのは、CD-ROMやダウンロードで購入して自社のパソコンやサーバーに入れる「インストール型(パッケージ型、オンプレミス型)」です。SaaS型は月額や年額の利用料を払って使うサブスクリプション形式が多く、アップデートや保守は提供会社が行います。業務で使うアプリの大半は、SaaS・PaaS・IaaSのうちSaaSにあたります。

チャット系のSaaS例(ビジネスチャット)

社内の連絡をメールからチャットに切り替える企業も増えています。ビジネスチャットは、1対1やグループでのメッセージのやり取りに加えて、ファイル共有やビデオ通話、ほかのSaaSとの連携ができるのが特徴です。

サービス 特徴 向いている使い方
Slack 話題ごとのチャンネルで会話を整理でき、外部サービスとの連携が豊富 開発・企画など、複数のツールを組み合わせて仕事を進めるチーム
Microsoft Teams チャット、Web会議、ファイル共有をMicrosoft 365と一体で使える WordやExcelを日常的に使う組織
Chatwork シンプルな画面で、チャットにタスク管理を組み合わせられる 取引先ともやり取りする中小企業
LINE WORKS LINEに近い操作感で、スマートフォン中心の現場でも使いやすい 店舗・建設・介護など、パソコンを持たない社員が多い職場

チャットは導入しやすい反面、「チャットとメールと掲示板のどこに何が書いてあるかわからない」という状態に陥りがちです。連絡はチャット、予定や社内のお知らせはグループウェア、のように役割を決めておくと、情報が散らばりません。

会計系のSaaS例(freeeなど)

SaaSの便利さを実感しやすいのが会計ソフトです。銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、仕訳の候補を提案してくれるため、手入力の手間が大きく減ります。税制改正に合わせた更新も提供会社が行うので、インボイス制度や電子帳簿保存法のような制度変更のたびにソフトを買い替える必要がありません。

サービス 特徴 検討時の留意点
freee会計 簿記の知識が少なくても使いやすい画面で、請求書発行や経費精算とも連携できる 独自の入力方法に慣れるまで、経理経験者ほど戸惑うことがある
マネーフォワード クラウド会計 明細の自動取り込みに強く、給与や経費など同シリーズのサービスと組み合わせやすい シリーズで使う範囲によって料金プランが変わる
弥生会計 Next インストール型で知られる弥生会計のクラウド版で、従来の操作に近い感覚で使える 弥生にはインストール型の製品もあるため、SaaS型かどうかを製品名で確認する

会計ソフトは、税理士とデータを共有しやすいかどうかも重要な比較ポイントです。SaaS型なら、税理士に同じ画面を見てもらいながら相談できるため、データの受け渡しの手間が減ります。一方、弥生のように同じブランドでインストール型とSaaS型が並んでいる場合もあるので、「有名な会計ソフトだからSaaS」とは限らない点に注意しましょう。

ここまで見てきたメール、チャット、スケジュール共有は、別々のSaaSを契約すると、ログインするサービスや請求がばらばらになりがちです。社内のコミュニケーションまわりを1つにまとめたいなら、これらの機能をまとめて提供するグループウェアから検討すると、管理の手間とコストを抑えやすくなります。

SaaSかどうかの判断基準

「無料のアプリはSaaSではない」「有料ならSaaS」といった区別は正確ではありません。GmailのようにSaaSでも無料で使えるものはありますし、有料でもパソコンにインストールして使う買い切りソフトはSaaSではありません。SaaSかどうかは、料金ではなく「どこでソフトが動き、誰が管理しているか」で判断します。

確認するポイント SaaS型 インストール型
使い始め方 アカウントを作成し、ブラウザやアプリでログインする パソコンやサーバーにソフトをインストールする
データの保存場所 提供会社のクラウド上 自社のパソコンやサーバー
アップデート 提供会社が自動で行う 自社で更新版を入れる、または買い替える
料金の形 月額・年額の利用料が多い(無料プランもある) 買い切りのライセンスが多い
使える場所 インターネットにつながれば社外やスマートフォンからも使える 原則としてインストールした端末や社内ネットワーク

迷ったときは、「別のパソコンからログインしても同じデータが見られるか」を確かめるのが簡単です。見られるならSaaS型である可能性が高く、特定のパソコンでしか開けないならインストール型です。なお、SaaS型はデータを社外のクラウドに預けることになるため、総務省の「クラウドサービス利用・提供における適切な設定のためのガイドライン」も参考に、アクセス権限やパスワードの設定を利用者側でも管理する必要があります。

SaaS型のメリットと導入前に知っておきたい注意点

SaaS型は手軽に始められる一方で、インストール型にはない制約もあります。具体例を見て「便利そう」と感じたら、導入前にメリットと注意点の両方を確認しておきましょう。

観点 メリット 注意点
導入・費用 サーバーの購入やソフトのインストールが不要で、初期費用を抑えて短期間で使い始められる 利用料が継続して発生するため、利用人数が増えると総額がふくらむことがある
運用・保守 アップデートや障害対応は提供会社が行い、社内の管理負担が軽くなる 提供会社側の障害やメンテナンス中は、自社では復旧できず利用できない
機能・カスタマイズ プランやオプションで、必要な機能だけを選んで使える 自社の業務に合わせた細かな改修は難しく、業務の進め方をサービスに合わせる場面がある
データ・セキュリティ 社外やスマートフォンからも同じデータにアクセスできる データを社外に預けるため、権限設定などの管理が必要。サービス終了や乗り換え時のデータ移行方法も確認しておく

とくに見落としやすいのが、データの持ち出し方法です。契約前に、データをCSVなどの形式で書き出せるか、解約後にデータがどう扱われるかを利用規約で確認しておくと、将来別のSaaSに乗り換えるときも慌てずに済みます。

その他の代表的なSaaSジャンル(顧客管理・ファイル共有など)

メール・チャット・会計以外にも、企業でよく使われるSaaSのジャンルは数多くあります。身近なものを中心に整理します。

ジャンル できること 代表的なサービス例
顧客管理(CRM)・営業支援(SFA) 顧客情報や商談の進み具合を記録し、チームで共有する Salesforce、HubSpot
ファイル共有・ストレージ ファイルをクラウドに保存し、社内外と共有する Box、Dropbox、Googleドライブ
Web会議 オンラインで会議や商談を行う Zoom、Google Meet
勤怠管理・人事労務 出退勤の記録や給与計算、入退社の手続きを行う KING OF TIME、SmartHR
電子契約 契約書の締結と保管をオンラインで行う GMOサイン、クラウドサイン

ファイル共有やWeb会議のように、グループウェアの機能と重なるジャンルもあります。すでにグループウェアを使っている場合は、同じ機能を別のSaaSで二重に契約していないかも確認しておきましょう。

SaaS導入の第一歩の選び方

これからSaaSを取り入れる場合、いきなり多くのサービスを契約すると、社員が使い方を覚えきれず、定着しないまま費用だけがかかってしまいます。最初の1つは、次の3つの条件で選ぶと失敗しにくくなります。

選ぶ条件 理由 当てはまりやすいSaaS
社内の多くの人が毎日使う 使う機会が多いほど操作に早く慣れ、効果も見えやすい グループウェア、ビジネスチャット
今の困りごとがはっきりしている 「予定が共有できない」など、解決したい課題があると比較の軸を決めやすい スケジュール共有、会計ソフト
無料で試せる期間がある 実際の業務で使ってみてから本契約を判断できる 多くのSaaSに無料トライアルがある

この3つを満たしやすいのが、メール、スケジュール、掲示板などをまとめたグループウェアです。全社員が毎日使うため定着しやすく、予定の共有や連絡の行き違いといった困りごとも、導入した日から解消を実感できます。グループウェアで社内の情報共有の土台を作ってから、会計や顧客管理など部門ごとのSaaSを追加していく順番がおすすめです。

よくある質問(FAQ)

Q1. SaaS型の「SaaS」は何と読みますか?

A. 「サース」と読むのが一般的です。「サーズ」と読まれることもありますが、感染症のSARSと紛らわしいため、ビジネスの場では「サース」が無難です。Software as a Serviceの略で、インターネット経由で使うソフトウェアを指します。

Q2. SaaS型とインストール型の違いは何ですか?

A. SaaS型はインターネット経由でログインして使い、データは提供会社のクラウドに保存され、アップデートも提供会社が行います。インストール型は自社のパソコンやサーバーにソフトを入れて使い、データの保存や更新は自社で管理します。

Q3. 身近なSaaSにはどんなものがありますか?

A. メールやスケジュール共有のMicrosoft 365やGoogle Workspace、ビジネスチャットのSlackやChatwork、会計ソフトのfreee会計やマネーフォワード クラウド会計などが代表例です。Web会議のZoomやファイル共有のDropboxもSaaSにあたります。

Q4. 無料で使えるアプリはSaaSではないのですか?

A. 無料かどうかはSaaSの判断基準ではありません。Gmailのように無料で使えるSaaSもあります。インターネット経由でログインして使い、提供会社がソフトとデータを管理していればSaaSです。

Q5. SaaS・PaaS・IaaSの読み方と違いを教えてください。

A. SaaSはサース、PaaSはパース、IaaSはイアースまたはアイアースと読みます。SaaSはすぐに使えるソフトウェア、PaaSはアプリを開発・動かすための土台、IaaSはサーバーなどの基盤を、インターネット経由で提供するサービスです。

Q6. 初めてSaaSを導入するなら何から始めるとよいですか?

A. 社内の多くの人が毎日使い、効果を実感しやすいツールから始めるのがおすすめです。メールやスケジュール共有、掲示板をまとめたグループウェアは定着しやすく、情報共有の土台を作ってから会計や顧客管理などのSaaSを追加すると進めやすくなります。

まとめ

SaaS型の「SaaS」は「サース」と読み、インターネット経由で使うソフトウェアの提供形態を表します。押さえておきたいポイントは次の3つです。

  1. メールやスケジュール共有のグループウェア、ビジネスチャット、会計ソフトなど、身近な業務ツールの多くがSaaSにあたる。
  2. SaaSかどうかは料金ではなく、ブラウザやアプリでログインして使い、データと更新を提供会社が管理しているかで判断する。
  3. 最初の1つは、全社員が毎日使い効果を実感しやすいグループウェアから始め、部門ごとのSaaSを順に追加していくと定着しやすい。

参考文献

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