SaaS型の読み方は?サース型・サーズ型の違いと表記の使い分けを解説

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  • SaaS型はサース型・サーズ型のどちらで読んでもよく、読み方が分かれる理由がわかる
  • SaaSとSaaS型、クラウド型の使い分けとPaaS・IaaSの読み方がわかる
  • 資料で読み方と表記をそろえる方法と、SaaS型システムの実例がわかる

「SaaS型」という言葉を資料やニュースで見かけたとき、「サース型」と読むのか「サーズ型」と読むのか迷ったことはないでしょうか。SaaSは業務システムの紹介記事や提案書でよく使われるIT用語ですが、アルファベット4文字の略語のため、読み方に自信が持てないまま使っている方も少なくありません。

結論からいうと、SaaSは「サース」とも「サーズ」とも読まれ、どちらも誤りではありません。本記事では、読み方が2通りある理由、IT業界や資料での使われ方、PaaS・IaaSなど似た略語の読み方、「SaaS型」と書くときの表記のルールまでを順に解説します。最初に、SaaS型の代表例として身近な会計ソフトも紹介します。

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Q1. 「SaaS」という言葉をどこで見かけましたか?

目次

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  1. 代表的なSaaS型システムの実例|会計ソフトの場合
  2. SaaSの読み方:サース・サーズどちらも使われる
  3. なぜ読み方が統一されていないのか
  4. IT業界での慣用的な使われ方
  5. カタカナ表記のばらつき(他のIT略語との比較:PaaS・IaaS)
  6. SaaSとは:改めて意味を確認する
  7. よくある質問(FAQ)
  8. まとめ
  9. 参考文献

代表的なSaaS型システムの実例|会計ソフトの場合

読み方の前に、SaaS型が実際にどのようなものかを具体例で確認しておきましょう。SaaS型とは、ソフトウェアを自社のパソコンやサーバーにインストールするのではなく、提供会社が動かしているソフトウェアをインターネット経由で利用する形のことです。言葉だけではイメージしにくいですが、身近な業務システムに置き換えると分かりやすくなります。

その代表例が会計ソフトです。以前はパッケージを購入してパソコンにインストールする形が主流でしたが、現在はブラウザやスマホアプリから使うクラウド型(SaaS型)の会計ソフトが広く使われています。SaaS型の会計ソフトでは、銀行口座やクレジットカードの入出金データを自動で取り込んだり、法改正にあわせて提供会社側でソフトが更新されたりと、「インターネット経由で提供されるソフトウェア」ならではの特徴がよく表れています。下の表は、お名前.comビジネスコンシェルジュの会計ソフト比較記事で紹介しているサービスの一部を、SaaS型の特徴という観点で整理したものです。

サービス名(提供会社) 主な強み 確認しておきたい点
マネーフォワード クラウド会計(株式会社マネーフォワード) 金融機関の入出金データを自動取得し、帳簿やレポート、決算書を自動作成できる ある程度の簿記知識が必要になる場合がある
freee会計(freee株式会社) 青色申告に対応し、スマホアプリからも会計処理ができる 給与計算やマイナンバー管理など会計以外の機能は使えない
円簿会計(株式会社円簿インターネットサービス) 基本機能がすべて無料で、Macにも対応している サポート体制が弱い

どのサービスも、ソフトを自分で更新する必要がなく、インターネットにつながる環境ならどこからでも使えるという点でSaaS型の典型です。一方で、得意な機能やサポートの手厚さはサービスごとに異なります。「SaaS型」という言葉の意味を実物で確かめたい方は、会計ソフトの比較記事で各サービスの特徴や選び方を見てみてください。なお、機能や提供条件は変更されることがあるため、導入を検討する際は各公式サイトで最新情報を確認しましょう。

SaaSの読み方:サース・サーズどちらも使われる

SaaSの読み方は「サース」と「サーズ」の2通りがあり、どちらも広く使われています。SaaS型も同様に「サース型」「サーズ型」のどちらで読んでも誤りではありません。ただし、IT企業の解説記事やオンライン辞書などでは「サース」を先に挙げ、「サーズ」を別の読み方として併記している例が多く、日常的には「サース」の方がやや一般的だといえます。

SaaSは「Software as a Service(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)」の頭文字をとった略語です。「ソフトウェアをサービスとして提供する」という意味で、4文字のうち小文字の「a」は前置詞の「as」と冠詞の「a」に由来します。この4文字をアルファベットのまま「エス・エー・エー・エス」と読むことはほとんどなく、ひとつの単語のようにまとめて読むのが一般的です。

読み方 よく見かける場面 特徴
サース IT企業の用語解説、業務システムの紹介記事、ビジネスの会話 解説記事や辞書で先に挙げられることが多く、迷ったときに選ばれやすい
サーズ 一部の解説記事、口頭での会話 「サース」と併記される形で紹介されることが多い
サース型・サーズ型 「SaaS型の会計ソフト」「SaaS型サービス」など、提供形態を表すとき SaaSの読み方にそのまま「型」を付けて読む

相手が「サーズ」と読んでいても、それを訂正する必要はありません。どちらの読み方でも同じものを指していることは、業務の現場では広く共有されています。大切なのは、自分が資料や会話の中で読み方を途中で変えないことです。同じ説明の中で「サース」と「サーズ」が混ざると、聞き手が別のものを指していると誤解するおそれがあるため、どちらか一方に決めて使い続けるとよいでしょう。

なぜ読み方が統一されていないのか

SaaSの読み方が2通りある背景には、英語の略語を日本語のカタカナに置き換えるときの揺れと、読み方を正式に定めた機関がないという事情があります。ここでは、読み方が分かれる主な理由を3つに分けて整理します。

理由1:語末の「s」を「ス」と書くか「ズ」と書くかの揺れ

英語の単語を日本語にするとき、語末の「s」の音を「ス」と書くか「ズ」と書くかは、単語によってばらつきがあります。たとえば「news」は「ニュース」、「needs」は「ニーズ」と書くのが一般的で、同じ「s」で終わる語でも定着しているカタカナは異なります。SaaSも語末が「s」のため、聞いた人や書いた人によって「サース」と「サーズ」に分かれたと考えられます。

理由2:読み方を定めた公的なルールがない

SaaSはIT業界の中で自然に広まった略語で、どの読み方を正式とするかを定めた公的な基準は見当たりません。総務省の情報通信白書などの公的資料でも、SaaSは「Software as a Service」という英語表記とともに紹介されるのが一般的で、カタカナの読み方まで示されることは多くありません。正解が一つに決められていないため、それぞれの会社や書き手が使いやすい読み方を選んできた結果、2通りの読み方が並んで定着しています。

理由3:英語の発音と日本語の読み方が一致しない

英語圏では、SaaSは「sass」に近い短い音で発音されることが多いとされます。日本語で表すなら「サス」に近い音で、「サース」とも「サーズ」とも少し異なります。英語の発音をそのままカタカナにするのではなく、日本語として言いやすい形に整える過程で、伸ばす音や濁る音が加わり、読み方が分かれたとみられます。海外の担当者と英語で話すときは、日本語の「サース」「サーズ」とは響きが違う場合があることも知っておくと安心です。

また、2000年代に流行した感染症「SARS(重症急性呼吸器症候群)」の読み方が「サーズ」であることから、音が重なるのを避けて「サース」を選ぶ人もいるといわれます。アルファベットの綴りは異なりますが、口頭では同じ音になるため、会話の中で混同されにくい読み方として「サース」が好まれる一因になっていると考えられます。

IT業界での慣用的な使われ方

IT業界では、SaaSは読み方よりも「どのような提供形態か」を示す言葉として使われることがほとんどです。会話の中では「サース」と読む人が多いものの、資料や記事では英字のまま「SaaS」と書くのが基本で、カタカナで「サース」と書くことはあまりありません。ここでは、実際の業務でよく見かける使われ方を整理します。

「SaaS」と「SaaS型」の使い分け

「SaaS」は提供形態そのもの、つまり「ソフトウェアをインターネット経由でサービスとして提供する仕組み」を指す言葉です。一方「SaaS型」は、「SaaS型の会計ソフト」「SaaS型の勤怠管理システム」のように、具体的なサービスや製品がその形態で提供されていることを表すときに使われます。どちらも意味は近いですが、仕組みの話をするときは「SaaS」、個別の製品の特徴を説明するときは「SaaS型」と使い分けると、文章が読みやすくなります。

「クラウド型」とほぼ同じ意味で使われる場面

業務システムの紹介では、「SaaS型」と「クラウド型」がほぼ同じ意味で使われることがよくあります。厳密には、クラウドはインターネット経由でコンピューターの資源を使う仕組み全体を指し、SaaSはその中でもソフトウェアを提供する形を指します。ただ、利用者から見ると「インストール不要でインターネット経由で使えるソフト」という点は共通しているため、製品紹介では言い換えとして使われることが多いのです。資料を作る側としては、同じ文書の中では「SaaS型」か「クラウド型」のどちらかにそろえておくと、読み手が別物だと誤解せずに済みます。

関連する言葉の広がり

SaaSという言葉が定着したことで、「SaaS企業」「SaaSビジネス」「SaaS業界」のように、SaaSを提供する会社や事業を指す使い方も広がっています。この場合も読み方は「サース企業」「サースビジネス」とするのが一般的です。言葉の使われ方は広がっても、もとの意味である「ソフトウェアをサービスとして提供する」という点は変わらないため、文脈から何を指しているかを読み取れば迷うことはありません。

カタカナ表記のばらつき(他のIT略語との比較:PaaS・IaaS)

SaaSと同じ「as a Service」で終わる略語に、PaaSとIaaSがあります。これらも読み方が一つに決まっておらず、特にIaaSはSaaS以上に読み方が分かれやすい用語です。3つの略語はクラウドサービスの分類として一緒に登場することが多いため、まとめて読み方を押さえておきましょう。

略語 正式名称 主な読み方 提供されるもの
SaaS Software as a Service サース、サーズ すぐに使えるソフトウェア(会計ソフト、メール、Web会議など)
PaaS Platform as a Service パース アプリケーションを開発・実行するための基盤(データベースなど)
IaaS Infrastructure as a Service イアース、アイアース サーバーやストレージ、ネットワークなどのインフラ

PaaSは「パース」と読まれるのが一般的で、SaaSほど読み方は分かれません。IaaSは、頭文字の「I」をローマ字のように「イ」と読む「イアース」と、英語のアルファベット読みで「アイ」と読む「アイアース」の2通りが使われています。SaaSが語末の音で揺れるのに対し、IaaSは語頭の音で揺れているのが特徴です。

このほか、「as a Service」を付けた言葉は、DaaS(Desktop as a Service、ダース)やMaaS(Mobility as a Service、マース)など、さまざまな分野に広がっています。これらをまとめて「XaaS(ザース)」と呼ぶこともあります。新しい「〇aaS」の言葉に出会ったときは、多くの場合「頭文字+アース」の形で読むと覚えておくと、読み方に迷いにくくなります。

資料で表記をそろえるときのポイント

読み方が分かれる用語を資料や記事で使うときは、表記と読み方のルールを決めておくと読み手に親切です。よく使われる方法を表にまとめました。

場面 おすすめの書き方 避けたい書き方
資料で初めて使うとき SaaS(サース:Software as a Service)のように読み方と正式名称を添える 説明なしで略語だけを書く
2回目以降 SaaS、SaaS型と英字で統一する SaaS、saas、サースが同じ文書に混在する
会話・プレゼン サースかサーズのどちらかに決めて使い続ける 説明の途中で読み方を変える
SaaS・PaaS・IaaSを並べるとき 3つとも初出で読み方を併記し、IaaSの読み方も一つに決める SaaSだけ読み方を書き、IaaSは書かない

英字の表記は、大文字と小文字を組み合わせた「SaaS」が業界で最も広く使われている形です。すべて小文字の「saas」やすべて大文字の「SAAS」は、検索のときなどには使われますが、資料の本文では読みにくくなるため避けるのが無難です。社内で頻繁に使う場合は、パソコンの単語登録で「さーす」と入力すると「SaaS」に変換されるように設定しておくと、表記の揺れを防げます。

SaaSとは:改めて意味を確認する

SaaSとは、提供会社が運用しているソフトウェアを、利用者がインターネット経由でサービスとして使う形のことです。総務省の情報通信白書では、クラウドサービスをIaaS・PaaS・SaaSの3種類に分け、SaaSを「アプリケーション・プログラムの機能を提供するサービス」と説明しています。メールやWeb会議、会計ソフトなど、ログインすればすぐに使えるソフトウェアの多くがSaaSに当たります。

SaaSの主な特徴は、次のとおりです。

  • ソフトウェアを自分でインストールする必要がなく、ブラウザやアプリからすぐに使える
  • 月額や年額などの利用料を支払って使う形が多く、購入型のソフトに比べて始めやすい
  • ソフトの更新や保守は提供会社が行うため、利用者側で最新版に入れ替える手間がかからない
  • インターネットにつながる環境があれば、場所や端末を問わず利用できる

一方で、データは提供会社のサーバーに保管され、インターネット経由でやりとりされます。総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」でも、利用者はこの点を理解したうえで、適切なセキュリティ対策が取られたサービスを選ぶことが大切だとしています。また、自社の業務にあわせて細かく作り変える自由度は、自社で構築するシステムより低い場合があります。SaaS型のサービスを選ぶときは、機能だけでなく、セキュリティやサポート体制も確認しておくと安心です。

読み方と意味が分かったら、実際のSaaS型サービスに触れてみると理解が深まります。会計ソフトは、銀行データの自動取り込みや法改正への自動対応など、SaaS型のメリットを実感しやすい分野です。どのような違いがあるのか、比較記事で確認してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. サースとサーズ、どちらが正しいですか?

A. どちらも正しく、誤りではありません。読み方を正式に定めた公的な基準はなく、両方の読み方が広く使われています。解説記事や辞書では「サース」が先に挙げられることが多いため、迷ったときは「サース」を選ぶとよいでしょう。

Q. 「SaaS型」は何と読みますか?

A. 「サース型」または「サーズ型」と読みます。SaaSの読み方にそのまま「型」を付けた形で、「SaaS型の会計ソフト」のように、そのサービスがインターネット経由で提供される形態であることを表します。

Q. なぜ読み方が2通りあるのですか?

A. 英語の語末の「s」をカタカナで「ス」と書くか「ズ」と書くかに揺れがあることや、読み方を定めたルールがないことが主な理由と考えられます。また、感染症のSARS(サーズ)と区別するために「サース」を選ぶ人もいるといわれます。

Q. PaaSとIaaSは何と読みますか?

A. PaaSは「パース」、IaaSは「イアース」または「アイアース」と読むのが一般的です。PaaSはアプリケーションの開発・実行基盤、IaaSはサーバーやネットワークなどのインフラを提供するサービスを指します。

Q. 資料ではSaaSをどう表記すればよいですか?

A. 初めて使う箇所で「SaaS(サース:Software as a Service)」のように読み方と正式名称を添え、以降は英字の「SaaS」に統一するのが読みやすい方法です。小文字の「saas」やカタカナの「サース」を同じ文書に混在させないようにしましょう。

Q. SaaS型とクラウド型は同じ意味ですか?

A. 業務システムの紹介ではほぼ同じ意味で使われることが多いですが、厳密には異なります。クラウドはインターネット経由でコンピューターの資源を使う仕組み全体を指し、SaaSはその中でソフトウェアを提供する形を指します。

まとめ

SaaSは「Software as a Service」の略で、「サース」とも「サーズ」とも読まれます。どちらも誤りではなく、SaaS型も「サース型」「サーズ型」のどちらで読んでもかまいません。本記事のポイントを振り返ります。

  • 読み方は「サース」がやや一般的だが、「サーズ」も広く使われている
  • 読み方が分かれるのは、語末の「s」の書き表し方の揺れや、公的なルールがないことが主な理由
  • 「SaaS」は提供形態、「SaaS型」は具体的な製品の形態を表すときに使い分けるとよい
  • PaaSは「パース」、IaaSは「イアース」「アイアース」と読み、IaaSは語頭の音で読み方が分かれる
  • 資料では初出で読み方と正式名称を添え、以降は英字の「SaaS」に統一する

読み方そのものより大切なのは、資料や会話の中で読み方と表記を途中で変えないことです。言葉の意味が分かったら、会計ソフトのような身近なSaaS型サービスを実際に見て、インターネット経由で使うソフトウェアの便利さを確かめてみてください。

参考文献

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