SaaS型とは?読み方と意味、インストール型との違い・見分け方と身近な例

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  • SaaS型の意味と、サース・サーズの読み方がわかる
  • SaaS型かを見分ける3つの質問がわかる
  • 身近な例と、最初に導入するSaaSの選び方がわかる

SaaS型は「サースがた」と読み、「サーズがた」と読む人もいます。Software as a Service(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)の略で、ソフトウェアを自社のパソコンやサーバーに入れず、提供会社が動かしているものをインターネット経由で使う提供形態を指します。「SaaS型の会計ソフト」「SaaS型のグループウェア」のように、ソフトの種類ではなく、提供のされ方を表す言葉です。読み方の使い分けは別の記事に譲り、この記事では、SaaS型の意味、インストール型との違い、自社のツールがSaaS型かどうかの見分け方、メールやチャットなど身近な例、最初に導入するSaaSの選び方を順に整理します。

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Q1. SaaS型について、いま知りたいことは?

目次

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  1. SaaS型とは何か|読み方と意味を、毎日使う連絡ツールで確かめる
  2. SaaS型かどうかの見分け方|インストール型・クラウド型・サブスクとの違い
  3. 身近なSaaS型の例|業務ジャンル別の使われ方と利用の目安
  4. SaaS型のメリットと注意点|導入前に確認する5つの観点
  5. 最初に導入するSaaS型の選び方|条件3つと、比べる4つの軸
  6. SaaS型を安全に使うために|利用者側で決めておく3つのこと
  7. よくある質問(FAQ)
  8. まとめ
  9. 参考文献

SaaS型とは何か|読み方と意味を、毎日使う連絡ツールで確かめる

SaaS型とは、ソフトウェアをインストールせず、提供会社が動かしているものをインターネット経由で使う形のことです。読み方は「サースがた」が中心ですが、「サーズがた」も使われます。

SaaS型の意味と読み方

SaaSは「Software as a Service」の頭文字で、ソフトウェアをサービスとして提供する、という意味です。米国のNIST(国立標準技術研究所)が2011年にまとめたクラウドの定義(SP 800-145)は、SaaSを「利用者が、クラウド基盤の上で動く提供者のアプリケーションを、ウェブブラウザなどから使う形で、ネットワークやサーバー、OS、ストレージといった基盤は利用者が管理しない」ものと説明しています(NIST SP 800-145)。

読み方は「サース」と「サーズ」の2通りがあります。三井住友フィナンシャルグループのDX用語辞典(SaaS)もIDCフロンティアの用語集(SaaS)も「サース」または「サーズ」と併記しており、どちらかが誤りとされているわけではありません。読み方が分かれる理由や、資料での表記のそろえ方は、SaaS型の読み方は?サース型・サーズ型の違いと表記の使い分けを解説で整理しています。本記事は、意味と見分け方、導入の考え方を中心に扱います。

いちばん身近なSaaS型は、毎日開いている連絡ツール

「SaaS型」と言われてもピンとこないときは、毎日開いているツールを思い浮かべてください。ブラウザやアプリを開いてログインすれば、社内でも外出先でも同じ画面が出て、ソフトの更新は提供会社が済ませている。これがSaaS型の使い心地です。総務省の令和7年通信利用動向調査では、クラウドサービスを利用している企業は83.5%で、利用内容は「ファイル保管・データ共有」73.3%、「社内情報共有・ポータル」61.4%、「電子メール」57.4%の順に多くなっています(SaaSに限らないクラウドサービス全体の数字です)。

社内の連絡をメールだけで回していると、依頼が大量のメールに埋もれて、頼んだ側も頼まれた側も忘れてしまう場面が出ます。連絡と依頼を1つのSaaS型ツールにまとめる方法のひとつが、ビジネスチャットです。株式会社kubellは、Chatworkを「クラウド型ビジネスチャット」として提供しています(株式会社kubell 会社情報)。商品ページでは、チャットのほか、ビデオ通話・音声通話が標準で使えること、タスク管理ができて完了するとチャットに自動で通知されること、ファイルをアップロードしてチャット参加メンバーのみで共有できることが特徴として紹介されています。公式サイトによると、ブラウザだけでなく、デスクトップやスマートフォン・タブレットでも使えます(2026年10月16日確認)。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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SaaS型かどうかの見分け方|インストール型・クラウド型・サブスクとの違い

SaaS型かどうかは、料金ではなく「ソフトがどこで動き、誰が管理しているか」で見分けます。無料でもSaaS型のサービスはありますし、有料でも自分のパソコンに入れる買い切りソフトはSaaS型ではありません。

たとえばChatworkにはフリープランがあり、無料で使い始められます。それでも、ログインして使い、ソフトの更新と動かす環境を提供会社が管理しているため、SaaS型です。反対に、有料のライセンスを買って自社のパソコンにインストールするソフトは、料金を払っていてもSaaS型ではなく、インストール型にあたります。

SaaS型とインストール型を見比べる5つのポイント

確認するポイント SaaS型 インストール型
使い始め方 アカウントを作成し、ブラウザやアプリでログインする パソコンやサーバーにソフトをインストールする
データの保存場所 提供会社が管理するサーバー(クラウド)上 自社のパソコンやサーバー
アップデート 提供会社が行う 自社で更新版を入れる、または買い替える
料金の形 月額・年額の利用料が多い(無料プランがあるものもある) 買い切りのライセンスが多い
使える場所 インターネットにつながれば、社外やスマートフォンからも使える 原則として、インストールした端末や社内ネットワーク

アプリをインストールして使うSaaS型のサービスもあるため、「インストールの有無」だけでは決められません。Chatworkのようにデスクトップアプリやスマートフォンアプリがあっても、ソフトとデータを管理しているのが提供会社で、ログインして使うならSaaS型です。判断に迷う場合は、アプリの有無ではなく、次の3問で確かめます。

見分ける3つの質問

質問 SaaS型の場合 そうでない場合
1. 別のパソコンやスマートフォンからログインしても、同じデータが見られるか 見られる 特定のパソコンでしか開けないなら、インストール型の可能性が高い
2. ソフトの更新や保守は、提供会社が行っているか 提供会社が行う 自社で更新版を入れているなら、インストール型やオンプレミス型
3. ソフトを動かしているサーバーは、提供会社のものか 提供会社のもの 自社や委託先に置いたサーバーで動かしているなら、オンプレミス型(自社運用)

1問目だけでは判断できません。自社のサーバーに入れたWebシステムは、別の端末からログインしても同じデータが見られますが、3問目が当てはまらないため、SaaS型ではありません。3つとも「提供会社」なら、SaaS型と考えてよいでしょう。同じブランドの製品でも、インストール型とクラウド版の両方が用意されていることがあるため、製品名ではなく提供形態で判断します。

SaaS・PaaS・IaaSの違いは、使う側が管理する範囲

クラウドサービスは、提供する範囲によってSaaS・PaaS・IaaSの3つのサービスモデルに分けられます(総務省のクラウドサービス利用・提供における適切な設定のためのガイドラインも、この3つをクラウドサービスのモデルとして整理しています)。Microsoft Learnの説明では、IaaSは仮想マシンやOS、アプリケーションを利用者が管理し、PaaSはVMやOSを管理せずにアプリケーションを展開し、SaaSは既製のアプリケーションを使う形とされています(クラウドでの共同責任 – Microsoft Learn)。3つの関係はSaaS・PaaS・IaaSの違い|3層モデルの管理範囲とASPとの関係を解説で詳しく解説しています。

サービスモデル 利用者が使うもの 利用者が管理する範囲の目安
SaaS 完成したソフトウェア(メール、会計、チャットなど) アカウント、設定、入力するデータ
PaaS アプリを開発して動かすための土台 自分で作った(または入手した)アプリとデータ
IaaS サーバーやネットワークなどの基盤 OS以降(仮想マシン、OS、アプリケーション)

「クラウド型」「ASP」「サブスク」はSaaS型と同じ意味か

SaaS型の周りには、似た言葉がいくつもあります。言葉ごとに、何について述べている言葉なのかが違うため、表で整理します。

言葉 何について述べているか SaaS型との関係
インストール型(パッケージ型) 提供形態(自分の端末に入れて使う) SaaS型と対になる形
オンプレミス型 設置場所(自社でサーバーを持って運用する) SaaS型と反対側。自社で動かし、管理する
クラウド型(クラウドサービス) 提供形態のより大きなくくり(SaaS・PaaS・IaaSを含む) SaaS型はクラウドサービスの一種。「クラウド型の会計ソフト」はSaaS型を指すことが多い
ASP かつてSaaSと近い意味で使われた提供形態 IDCフロンティアの用語集は、本質的な相違はあまりなく、重要性が増したため新しい名称で呼ばれるようになった、という見方を紹介している
サブスクリプション 課金の方式(期間ごとに利用料を払う) 別の軸。SaaS型にはサブスク課金が多いが、サブスク課金のインストール型ソフトもある

クラウドとの違いはSaaSとクラウドの違い|包含関係とASP・オンプレミスとの違いを整理、サブスクやASPとの違いはSaaSは何の略?読み方・意味とサブスク・ASP・PaaSとの違い、代表例まで解説で、それぞれ詳しく扱っています。

身近なSaaS型の例|業務ジャンル別の使われ方と利用の目安

SaaS型の例は、ファイル共有、社内の情報共有、メール、会計・給与・人事、スケジュール共有など、業務のほぼすべてのジャンルにあります。どのジャンルから入るかを考えるときの目安として、総務省の令和7年通信利用動向調査で、クラウドサービスの利用内容がどのくらいの企業に選ばれているかを並べます。

ジャンル(調査の項目名) SaaS型で使うとどうなるか 利用している企業の割合(令和7年)
ファイル保管・データ共有 ファイルをクラウドに保存し、権限を設定して社内外と共有する 73.3%
社内情報共有・ポータル 掲示板やチャットで、お知らせや連絡を全員に届ける 61.4%
電子メール ブラウザやアプリから、どこでも同じ受信箱を見る 57.4%
給与、財務会計、人事 銀行やカードの明細を取り込み、帳簿や給与の処理を進める 56.3%
スケジュール共有 予定表を共有し、会議や設備の予約を調整する 53.6%
取引先との情報共有 取引先や協力会社と、同じ場所でやり取りする 26.8%
営業支援 顧客情報や商談の進み具合を記録し、チームで共有する 22.9%
プロジェクト管理 案件の進み具合や担当者、期限を一覧で管理する 21.3%

ご覧のとおり、上位は「ファイル」「情報共有」「メール」「スケジュール」といった、全社員が毎日触れる領域です。ただし、この数字はSaaSだけでなくクラウドサービス全体の調査結果で、複数回答です(総務省「令和7年通信利用動向調査の結果」、報道資料)。「この割合のSaaSを導入している」という意味ではない点に注意してください。分野別の具体的なサービス名は、SaaSの代表例|分野別の一覧とPaaS・IaaSの実例を解説にまとめています。

使われ方がイメージできれば、自社のどこに手間があるかも見えてきます。次の章では、SaaS型のメリットと、導入前に確認したい注意点を整理します。

SaaS型のメリットと注意点|導入前に確認する5つの観点

SaaS型の主なメリットは、導入が早く、保守の手間が少なく、場所を選ばず使えることです。注意点は、利用料が続くこと、自社に合わせた改修が難しいこと、データを社外に預けることです。

総務省の令和7年通信利用動向調査で、クラウドサービスを使う理由を見ると、「場所、機器を選ばずに利用できるから」が50.7%、「安定運用、可用性が高くなるから」が45.1%、「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」が42.8%でした。効果については、「非常に効果があった」「ある程度効果があった」の合計が89.4%です(いずれもクラウドサービス利用企業からの回答)。メリットは数字にも表れていますが、注意点も並べて確認しておきましょう。

観点 メリット 注意点
導入・費用 サーバーの購入やソフトのインストールが不要で、短期間で使い始められる 利用料が継続して発生するため、利用人数が増えると総額がふくらむことがある
運用・保守 アップデートや障害対応は提供会社が行い、社内の管理負担が軽くなる 提供会社側の障害やメンテナンス中は、自社では復旧できず利用できない
機能・カスタマイズ プランやオプションで、必要な機能だけを選べる 自社の業務に合わせた細かな改修は難しく、業務の進め方をサービスに合わせる場面がある
データ・セキュリティ 社外やスマートフォンからも同じデータにアクセスできる データを社外に預けるため、権限設定などの管理が必要になる
ツールの数 1つずつ手軽に始められる 気づくと契約するツールが増え、ログイン先や通知が散らばりやすい

データの持ち出しと、解約したあとのこと

見落としやすいのが、データの持ち出し方法です。契約前に、データをCSVなどの形式で書き出せるか、解約後にデータがどう扱われるかを利用規約で確認しておくと、将来別のサービスへ乗り換えるときも慌てずに済みます。同じサービスでも、書き出しの機能はプランによって違うことがあります。たとえばChatworkでは、組織内のユーザーが参加しているチャットのログをエクスポートできる機能は、プロフェッショナルプランの機能として案内されています(公式サイト「特徴・機能」、2026年10月16日確認)。どのプランで何ができるかは、契約前に資料や公式サイトで確認しましょう。

ツールが増えるほど、連絡と通知が散らばる

SaaS型は1つずつ手軽に始められる分、メール、チャット、予定表、ファイル共有と契約が増えるにつれて、確認する場所と通知が増えていきます。ファイル共有やWeb会議のように、すでに使っているツールの機能と重なるジャンルもあるため、同じ機能を別のサービスで二重に契約していないかも確認しましょう。連絡と依頼はこのツール、予定はこのツール、と役割を決めておくと、情報が散らばりません。

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最初に導入するSaaS型の選び方|条件3つと、比べる4つの軸

最初のSaaSは、社内の多くの人が毎日使い、今の困りごとがはっきりしていて、無料プランや試用で確かめられるものを選ぶと、定着しやすくなります。いきなり多くのサービスを契約すると、社員が使い方を覚えきれず、定着しないまま費用だけがかかってしまいます。

選ぶ条件 理由 当てはまりやすい領域の例
社内の多くの人が毎日使う 使う機会が多いほど操作に早く慣れ、効果も見えやすい 連絡・情報共有(ビジネスチャット、グループウェア)、メール
今の困りごとがはっきりしている 「依頼が埋もれる」「予定が共有できない」など課題があると、比べる軸を決めやすい 連絡と依頼の管理、スケジュール共有、会計
無料プランや試用で確かめられる 実際の業務で使ってから、本契約を判断できる フリープランや無料トライアルのあるサービス全般

サービスを比べる4つの軸

条件で候補を絞ったら、複数のサービスを次の4つの軸で比べます。料金の具体額は、プランや人数で変わるため、必ず各社の最新の案内で確認してください。

比べる軸 確認すること
機能 困りごとを解決する機能が、使うプランに含まれているか。プランによって使える機能が違うことがある
料金 1ユーザーあたりの月額か、人数や機能で変わるか、年間契約が前提か。無料プランの制限(閲覧できる期間や件数など)
サポート 導入時や困ったときに、問い合わせ先や資料が用意されているか
セキュリティ 2段階認証や権限設定ができるか、管理者が利用者の設定状況を確認できるか、アクセス制限などの機能がどのプランにあるか

連絡と依頼の置き場所から始める場合、Chatworkは比べる候補のひとつになります。商品ページには、無料のフリープランは過去40日分・5,000件までしか閲覧できないと書かれているため、使い始める前に、制限が業務に影響しないかを確認しましょう。

自社のやり方で足りているかを確かめる

ここまでの条件と軸を、自社に当てはめて確認します。次のチェックリストで、連絡と依頼の今のやり方に、手間やミスが出やすい点がいくつあるか数えてみてください。

社内の連絡と依頼、今のやり方で足りている?セルフチェック

当てはまるものを選んでください(登録不要)

SaaS型を安全に使うために|利用者側で決めておく3つのこと

SaaS型でも、アカウントと設定、入力したデータの扱いは、利用者側の責任です。Microsoft Learnの責任マトリックスでは、SaaSの場合でも、顧客データ、構成と設定、IDとユーザーは利用者(顧客)側の責任とされ、クライアントデバイスは提供者との共有責任とされています。総務省のガイドラインも、クラウドサービスの設定不備に起因する情報漏えい等を抑止・防止するため、利用側・提供側それぞれで実施することが望ましい対策を示しています(2022年10月)。

決めておくこと 具体的にやること
アカウントの管理 2段階認証を設定する。退職や異動の際に、アカウントと権限をすみやかに見直す
共有範囲の設定 ファイルやチャットを、誰に見せるか、社外とどこまで共有するかを決めて設定する
データの持ち出しと契約終了 契約前に、データを書き出せるかと、解約後のデータの扱いを確認する

Chatworkの公式サイトには、認証コードを使った2段階認証の設定があり、ユーザーごとの2段階認証・パスワード設定の状況を管理者が一律で確認できると書かれています。IPアドレス制限などは、プロフェッショナルプランの機能です(Chatwork セキュリティ、2026年10月16日確認)。なお同じページでは、フィッシングサイトや同社を装う不審なメールへの注意も呼びかけられています。SaaSを使い始めると、そのサービスを装う偽のログイン画面にも気をつける必要があります。見慣れないURLでログインを求められたら入力せず、公式の案内から開き直してください。

連絡の入口を、ログインで管理できる場所にまとめておくと、アカウントの見直しもしやすくなります。プランごとの機能の違いは、商品ページや資料で確認してください。

連絡の入口を、ログインで管理できる場所にまとめる

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よくある質問(FAQ)

Q1. SaaS型とは何ですか?

A. ソフトウェアを自社のパソコンやサーバーに入れず、提供会社が動かしているものをインターネット経由で使う提供形態のことです。Software as a Serviceの略で、会計ソフトやグループウェアのように「SaaS型の〇〇」という形で、ソフトの種類ではなく使い方・提供のされ方を表します。

Q2. SaaS型は「サースがた」と「サーズがた」のどちらで読みますか?

A. どちらも使われています。三井住友フィナンシャルグループのDX用語辞典やIDCフロンティアの用語集は「サース」または「サーズ」と併記しており、どちらかが誤りとされているわけではありません。迷うときは、社内や取引先で使われている読み方に合わせると通じやすくなります。

Q3. SaaS型とクラウド型は同じ意味ですか?

A. 同じ意味で使われる場面は多いものの、厳密には範囲が違います。クラウドサービスにはSaaS・PaaS・IaaSの3つのサービスモデルがあり、SaaS型はそのうち、完成したソフトを使う形を指します。「クラウド型の会計ソフト」と言うときは、SaaS型を指していることがほとんどです。

Q4. 自社で使っているツールがSaaS型かどうかは、どう見分けますか?

A. 「別の端末からログインしても同じデータが見られるか」「更新や保守は提供会社が行うか」「ソフトを動かすサーバーは提供会社のものか」の3つで見分けます。3つとも当てはまればSaaS型です。自社のサーバーに入れたWebシステムは、別の端末から使えても、3つ目が当てはまらないためSaaS型ではありません。

Q5. 無料で使えるアプリはSaaS型ではないのですか?

A. 無料かどうかはSaaS型かどうかの基準ではありません。無料プランのあるSaaS型のサービスもあります。基準は、料金ではなく、ソフトがどこで動き、誰が管理しているかです。無料プランには、閲覧できる期間や件数などの制限が付くことがあるため、使い始める前に確認しましょう。

Q6. 初めてSaaS型を導入するなら、何から始めるとよいですか?

A. 社内の多くの人が毎日使い、今の困りごとがはっきりしていて、無料プランや試用で確かめられるものから始めると定着しやすくなります。連絡や依頼がメールに埋もれがちな会社なら、ビジネスチャットのようなSaaS型のツールが候補になります。人数や機能、サポートを資料で比べてから決めましょう。

まとめ

SaaS型は「サースがた」「サーズがた」のどちらでも読まれ、インストールせずに提供会社のソフトをインターネット経由で使う提供形態を指します。押さえておきたいポイントは次の4つです。

  1. SaaS型かどうかは料金ではなく、別の端末から同じデータが見られるか、更新は提供会社が行うか、サーバーは提供会社のものか、の3つで見分ける。
  2. クラウド型はSaaS型を含む大きなくくり、ASPはほぼ同じ意味、サブスクは課金の方式で、言葉ごとに指している軸が違う。
  3. SaaS型でも、アカウントと設定、データの扱いは利用者側で決める。導入前に、データの持ち出しと解約後の扱いを確認する。
  4. 最初の1つは、全員が毎日使い、困りごとがはっきりしていて、試して確かめられるものを選ぶ。連絡や依頼が埋もれているなら、ビジネスチャットのChatworkなどの資料を取り寄せ、機能とプランを比べる。

参考文献

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