SaaSの今後はどうなる?市場の見通しとAIエージェント・価格モデルの変化、企業の備え
Check!
- SaaS市場は拡大が続くが数字の対象に注意
- 料金は人数課金から使用量や成果へ移る
- 契約と更新日を一か所で管理しておく
SaaSの今後は、市場の拡大が続くという見通しが多い一方で、AIエージェントの普及によって料金の決め方と契約の前提が変わっていく、と整理できます。「SaaSはなくなる」と断定する分析ばかりではなく、変わるのは何に対して課金するのか、誰が使うのか、という部分だと見る論調が目立ちます。2026年に入り、海外ではソフトウェア企業の株価が下がる局面があり、「SaaSpocalypse(SaaSの黙示録)」という言葉も使われるようになりました。この記事では、市場規模の数字の読み方、成長が見込まれる領域、価格モデルの転換、日本市場の特徴、そしてSaaSを使う企業が今から進められる備えを、中立的な立場で整理します。投資判断を目的とした記事ではありません。
SaaSの今後、自社に関係が深いのはどこ?2問で診断
Q1. SaaSの今後で、いちばん知りたいのは?
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SaaSの今後を先に整理|市場は伸び、変わるのは料金と契約
SaaSの今後は、市場は拡大が続く見通しである一方、料金は人数ベースから使用量や成果に連動する形へ移り、利用企業には契約の把握と更新管理がこれまで以上に求められます。
| 観点 | 主な見通し | 根拠(本文で詳しく扱います) |
|---|---|---|
| 市場規模 | 世界・国内とも拡大が続くという予測 | Gartner、富士キメラ総研の調査 |
| 料金 | 座席(人数)課金から、新しい価値指標に連動する形へ | IDCの予測(ITmedia経由)、野村證券の解説 |
| 提供の形 | AIエージェントを組み込んだSaaSや、業界特化型が伸びる | 野村證券、第一ライフ資産運用経済研究所の分析 |
| 利用企業への影響 | 更新のたびに条件が変わりうるため、契約情報の把握が重要になる | 上の3行から導ける本記事の整理 |
利用企業にとって最初に実務へ効いてくるのは、この表の最後の行です。料金体系が変わると、更新のたびに新しい条件の契約書や申込書、利用規約への同意が発生します。SaaSの利用規約そのものはオンラインの同意画面で済むことが多い一方、個別に交わした契約書や覚書、見積書、取引先との契約は、更新期限や条件変更の履歴を追える形で保管しておく必要があります。紙やメール添付のままだと、どの契約がいつ更新され、どんな条件なのかを把握しにくく、気づかないうちの自動更新につながります。そこで、契約の締結から保管、更新期限の管理までをオンラインでまとめられる電子契約システムや契約管理サービスが、SaaS時代の契約管理の土台として役立ちます。
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-
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-
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-
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契約件数や取引先の情報が可視化されるようになったことで、法務を統括するホールディングスカンパニーとして、契約管理の精度と効率が大きく向上しました。
日建レンタコム株式会社 出典:電子印鑑GMOサイン導入事例
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|---|---|---|---|---|---|
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| 資料・詳細 |
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SaaS市場の見通し|世界・国内の数字と読み方
SaaS市場の見通しは、世界でも国内でも拡大が続くという予測が出ています。ただし、数字ごとに調査の対象が異なるため、並べて単純に比べないことが大切です。
世界の数字では、Gartnerが2024年11月の予測で、SaaS(クラウドアプリケーションサービス)へのエンドユーザー支出が2024年の2,508億ドルから2025年には2,991億ドル、前年比19.2%増になると見込みました(Gartnerのプレスリリース(2024年11月19日))。国内では、富士キメラ総研が2025年9月に発表した調査で、企業向けソフトウェア53品目のSaaS/PaaS市場が2029年度に3兆3,975億円(2024年度比73.0%増)に達すると予測しています。同じ調査では、53品目全体の国内市場が2025年度に3兆円を上回る見込みとされ、先行するマーケティング領域に加えて、バックオフィスや基幹系システムでもクラウド化が進むことが成長の背景に挙げられています(富士キメラ総研のプレスリリース(2025年9月3日))。海外で「SaaSの死」が語られる一方、国内の調査では利用の拡大が続く予測になっている、というのが数字から見える現状です。
市場規模の数字を読むときの3つの確認点
| 確認点 | 見るべきこと | 本記事の数字で言うと |
|---|---|---|
| 何の市場か | SaaSだけか、PaaSやクラウド全体を含むか | 富士キメラ総研の数字はSaaS/PaaSで、SaaS単体ではない。Gartnerの数字はSaaS(クラウドアプリケーション)向けの支出 |
| どの地域・単位か | 世界か国内か、ドルか円か、暦年か年度か | Gartnerは世界・米ドル、富士キメラ総研は国内・円・年度 |
| いつ時点の予測か | 予測は後から改定される | Gartnerの数字は2024年11月時点、富士キメラ総研は2025年9月時点 |
株価の動きも、市場規模とは別の話です。野村證券の解説では、2026年に入ってソフトウェア企業の株価が下落した背景として、AI開発企業が新しいツールを発表したことで、SaaS型ソフトウェアの収益モデルが揺らぐという懸念が広がった点が挙げられています(野村證券の解説記事(2026年2月18日))。これは投資家による企業の評価の変化であり、利用企業のSaaS利用が減っていることを示すものではありません。SaaS企業の株価そのものの見通しは、本記事では扱いません。
成長が見込まれる領域
証券会社や決済事業者の解説で、共通して伸びる領域として挙げられているのは次のようなものです(野村證券の解説記事(2026年2月18日)、Stripeの解説記事など)。
| 伸びると見られる領域 | 理由 | 利用企業にとっての意味 |
|---|---|---|
| 既存のSaaSにAIエージェントを組み込んだサービス | 蓄積された業務データを使ってAIに処理させられ、既存の契約をAI付きのプランに上げる形で売上を伸ばせる | 使い慣れたサービスのままAIを試せる一方、上位プランや追加料金の条件を確認する必要がある |
| 業界特化型(バーティカル)SaaS | 建設、医療、小売など、業界固有の業務フローや商習慣は汎用のサービスでは対応しにくい | 業界の商習慣に合った機能を選べるが、提供会社が小規模な場合は事業の継続性も確認したい |
| セキュリティ関連のSaaS | クラウドの利用とAIの活用が広がるほど、情報漏えいや不正アクセスへの対策の重要性が高まる | AI活用とあわせて、データの扱いや権限管理を見直すきっかけになる |
| BPaaS(業務の処理まで外部サービスとして提供) | システムの提供だけでなく、会計や給与計算などの実際の処理や運用まで任せられる | 人手不足への対応として検討できるが、委託する範囲と責任の分担を契約で確認したい |
国内SaaS業界の再編は進むのか
東洋経済オンライン(2026年10月9日)のインタビュー記事では、クラウドサービスの老舗企業の社長が、国内のSaaS市場は成熟と飽和が進み、競合が乱立して新規顧客の獲得が難しくなっていると述べ、業界再編が今後3-5年で本格化すると見ています。2026年に入った株価の調整を、出資や提携の好機と捉える動きもあるとされています。利用企業の側から見ると、使っているSaaSが統合されたり、提供会社が変わったり、サービスが終了したりする可能性を前提に、契約や移行の条件を押さえておくことが現実的な備えになります。
市場の評価や将来性を投資や就職の観点から知りたい場合は、SaaSの将来性は?「SaaSの死」論争の実態とAI時代の導入判断もあわせてご覧ください。本記事は、SaaSを使う企業の実務(料金と契約)に軸足を置いています。
「SaaSの死」論とSaaSpocalypse|何が起きて、何が起きていないか
SaaSpocalypseは、AIエージェントの普及によってSaaS企業の収益モデルが崩れるのではないかという懸念から、海外のソフトウェア関連株が大きく売られた現象を指す造語です。SaaSの利用が止まったわけではなく、株式市場での評価の見直しである点に注意が必要です。
野村證券の解説では、AIの普及がSaaSにもたらす影響として、主に2つが挙げられています。1つは、利用企業がAIを使って業務用ソフトウェアを自社で作る「内製化」で、AIで作れる範囲は広がるものの、本格的な移行は当面は難しいとされています。もう1つは、AIエージェントが従業員の作業を肩代わりして従業員数が減り、人数に応じて課金するSaaSの利用者数が増えにくくなることで、こちらはあり得る脅威とされています(野村證券の解説記事(2026年2月18日))。一方で同解説は、既存のSaaSと親和性の高いAIエージェントを提供して契約をアップグレードする形や、処理件数やデータ量に応じた従量制の料金が、収益機会になりうると整理しています。
| 論点 | 悲観的な見方 | 楽観的・中立的な見方 |
|---|---|---|
| 利用者数 | AIが人の仕事を代替すると、ログインする人が減り、ユーザー数課金の売上が減る | 課金の単位を処理量や成果に変えれば、売上を伸ばせる余地がある |
| 画面(UI)の価値 | AIが直接操作するなら、使いやすい画面の差別化が効かなくなる | 人が確認・承認する場面は残り、画面が不要になるわけではない |
| 自社開発との競争 | AIで業務アプリを簡単に作れるようになり、SaaSを買う必要が薄れる | 法改正対応、セキュリティ、保守まで自社で担うのは負担が大きく、SaaSの価値は残る |
| データの価値 | AI企業がデータを取り込み、SaaSは単なるデータの置き場になる | 業務データと業界の知見を持つSaaSこそ、AIを組み込みやすい立場にある |
第一ライフ資産運用経済研究所のレポート(2026年6月30日)も、悲観論は一面的だとしたうえで、SaaSは人が画面で操作する道具から、AIが裏側で呼び出す業務基盤へ移りつつあり、価値は画面の使いやすさだけでなくAIからの連携しやすさや権限管理でも測られるようになる、と整理しています。経緯や分岐シナリオはSaaSはオワコン?アンソロピック・ショックの背景と3つの分岐シナリオ、論点と反論はSaaS終焉論とは?発端・論点・反論と中小企業が確認したい判断軸を解説、利用者側のリスクはSaaSの死とは|利用者の3つのリスクで扱っています。本記事では「死ぬか、生き残るか」の議論には深入りせず、利用企業の実務に効く料金と契約の変化に絞ります。
価格モデルの転換|シート課金から使用量・成果ベースへ
SaaSの今後でもっとも実務への影響が大きいのが、料金の決め方の変化です。利用者1人あたりの定額(シート課金)から、処理した量に応じた課金(使用量ベース)や、得られた成果に応じた課金(成果ベース)へ移る動きが出ています。
なぜシート課金が揺らいでいるのか
これまでのSaaSの多くは、「1ユーザーあたり月額いくら」という料金体系でした。利用者が増えれば売上が増え、利用企業にとっても予算を立てやすい仕組みです。ところが、AIエージェントが人に代わって処理をこなすようになると、少ない人数で多くの仕事が回るようになり、人数を基準にした料金では、提供会社は売上を得にくく、利用企業は実際の価値と料金が一致しにくくなります。ITmediaオルタナティブ・ブログが紹介するIDCの予測では、2028年までに純粋な座席課金モデルは時代遅れとなり、ソフトウェアベンダーの70%が新しい価値指標に基づく価格戦略へ再構築を進めるとされています。同ブログは、Gartnerが2030年までにSaaSツールの35%がAIエージェントに代替されると予測しているとも紹介していますが、いずれも原典ではなく二次的な紹介である点には注意してください。
主な3つの価格モデルと利用企業への影響
| 価格モデル | 課金の基準 | 利用企業のメリット | 利用企業の注意点 |
|---|---|---|---|
| シート課金 | 利用者の人数(アカウント数) | 毎月の費用が読みやすく、予算化しやすい | 使っていないアカウントにも費用がかかる |
| 使用量ベース | 処理件数、データ量、AIの利用回数など | 使った分だけの支払いになり、小さく始めやすい | 繁忙期やAIの使いすぎで費用が膨らみ、予算を超えやすい |
| 成果ベース | 解決した問い合わせ件数、自動化した業務など | 効果が出た分だけ払うため、費用対効果を説明しやすい | 「成果」の定義や計測方法を契約で決めておかないと、認識のずれが起きる |
実際には、基本料金にユーザー数課金を残しつつ、AI機能の利用分だけを従量で上乗せする「ハイブリッド型」の料金が増えていくと考えられます。利用企業にとっての変化は、料金表を一度見れば済む時代から、「自社の使い方だといくらになるのか」を試算し、上限や条件を契約で確認する時代への移行だといえます。
価格モデルが変わると契約で確認すべきこと
- 従量課金の単位(何を1件と数えるのか)と、月ごとの上限・アラートの有無
- 成果ベースの場合の「成果」の定義と、計測データを誰がどう確認できるのか
- 料金改定の通知時期と、改定に同意しない場合に解約できる条件
- 自動更新の有無と、解約の申し出期限
- 契約終了時のデータの返却・削除の方法
こうした条件は、更新のたびに少しずつ変わる可能性があります。複数のSaaSを使う企業ほど、どの契約がどの条件でいつ更新されるのかを一覧で把握し、必要なときにすぐ原本を確認できる状態が欠かせません。個別に交わした契約書や覚書が紙と電子に分かれている場合の一例が、マネーフォワード クラウド契約(運営会社は株式会社マネーフォワード)です。商品ページでは、契約書の作成から申請・承認、締結、保存・管理までを1つのサービスで完結でき、紙の契約書と電子契約書をまとめて一元管理できると説明されています。他社の電子契約サービスで結んだ契約データも、締結後に取り込めるとされています。注意点として、電子署名は立会人型のため、厳密な本人性が必要な契約では事前の確認が要ります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
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数ある電子契約システム、どのサービスを使ったら良いかわからないと言う方も多くいると思います。そこで今回は、電子契約システム利用経験ゼロの筆者が、マネーフォワードクラウド契約の無料登録から初回契約締結までの流れを実況形式でお伝えします。
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-
契約締結までの時間が大幅に短縮され、印紙代や郵送コストも削減できました。契約書の一元管理が可能になり、検索性も向上したため、必要な時にすぐにアクセスできます。また、契約更新のリマインダー機能のおかげで、更新漏れのリスクも軽減されました。テレワーク環境下でも、場所を選ばずに契約業務を進められるようになったことも大きなメリットです。
-
過去の給与明細がしっかり確認できます。開けば通勤手当などよくある手当だけでなく、様々な項目を自由に記載できるようでより企業それぞれに対応していると思われます。見る側も分かりやすいです。
-
まずペーパーレスになったのでコストの左右限につながりました。また部署をこえての共有が可能なので、社内全体で管理がしやすく便利だと思います。ステータスもわかりやすいので今どの状態にあるのかがひとめでわかりやすく、全体的に作業効率が格段に上がりました。サポートも充実しているので安心して利用ができます。
5サービスの役割を比較表で見る営業活動においては見積書を出して、その後に注文書、そして最後に請求書と複数の書類が存在するため、それらをクラウド上で一元管理できるのは、非常に便利だなと感じています。
株式会社ワンオールシステム(IT・メディア、11-50名) 出典:マネーフォワード クラウド契約導入事例
AIエージェントは「マシンカスタマー」になるのか
マシンカスタマーとは、人ではなくAIやプログラムが「利用者」としてサービスを使う状態を指す言葉です。AIエージェントが人に代わってSaaSを操作するようになると、SaaSの設計や販売の相手が変わる可能性があります。
AIエージェントが請求書の処理や問い合わせへの回答、データの入力を自動でこなすようになれば、SaaSにとっての「使い手」は人間の担当者だけではなくなります。第一ライフ資産運用経済研究所のレポート(2026年6月30日)は、SaaSの価値がAPIでの連携のしやすさや権限管理でも測られるようになると指摘しています。SaaSの側には、次のような対応が求められます。
- 画面を操作しなくても使えるよう、API(外部のプログラムからつなぐ窓口)を充実させる
- AIが何をしたのかを後から確認できる操作記録(ログ)を残す
- AIに任せる範囲と、人が承認すべき範囲を設定できる権限管理を用意する
- AIによる大量の処理を前提にした料金体系に切り替える
利用企業の側から見ると、AIエージェントに業務を任せることは便利な反面、「誰が、何を根拠に、どの操作をしたのか」が見えにくくなるリスクもあります。特に契約、支払い、個人情報の扱いなど、責任が問われる業務では、AIに任せる範囲を決め、最終的な判断は人が行う体制が求められるでしょう。経済産業省のDXレポートが「2025年の崖」として示したように、ツールの導入そのものより、業務のあり方をどう見直すかが成果を左右します(経済産業省「産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)」)。AIエージェントでも、どの業務をどこまで任せるのかという設計が、ツール選び以上に重要だと考えられます。
AIに任せる範囲を決めたうえで、人が承認する流れを契約業務にも残したい場合の一例が、freeeサイン(運営会社はfreeeサイン株式会社)です。商品ページでは、契約書ごとにワークフローを設定でき、承認する人の設定までできると説明されています。承認までの進み具合は「作成中」「進行中」「差し戻し」「完了」など6つのステータスで確認でき、締結後の有効期限のリマインドや、フォルダ分けによる契約書の管理機能もあります。注意点として、ワークフローや権限管理を使えるのはProとPro Plusのプランで、口コミには慣れるまで時間がかかる機能があるとの声もあります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
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【徹底レビュー】電子契約システム『freeeサイン』を実際に使ってみた!スムーズな契約フローを体験レポート【使い方解説】
数ある電子契約システム、どのサービスを使ったら良いかわからないと言う方も多くいると思います。そこで今回は、freeeサイン利用経験ゼロの筆者が、無料登録から初回契約締結までの流れを実況形式でお伝えします。
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- 契約相手も「電話サポート」が利用できる
気になる…
- シンプルで見やすい画面ではあるが、簡素化されすぎてしまい場所が分かりにくい機能もある
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紙での契約締結にかかっていた郵送や押印の手間が不要になり、遠隔地とのやりとりも即時対応できるようになりました。未署名の相手に自動でリマインドが送られる機能も便利で、無駄な工数や手間をかけることなく、締結までの対応漏れや遅れが格段に減りました。
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契約締結までの時間と効率が紙媒体を利用してた時よりも早くすぐに締結したい時に時間効率よく出来るのが良かったです。そして、このサービスは送信前にAIが契約チェックをしてくれるのが他にないサービスで感動しました。 他にない機能が多く多彩に感じました。
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郵送など紙でのやり取りがなくなり、どこにいてもことがその場で完結でき、スムーズに契約等を行うことができる。また、紙としての保管をしなくても良くなり、書類管理もシステム上で行えることがメリットに感じます。
freeeサインで契約締結の90%を電子化することに成功
弘栄設備工業株式会社(注文書・注文請書の事例として掲載) 出典:freeeサイン導入事例一覧
「マシンカスタマー」の時代になっても、SaaSがすぐに不要になるわけではありません。AIエージェントが動くには、正確な業務データと、法令や社内ルールに沿った処理の仕組みが必要です。そうした土台を提供するのは、これまで業務を支えてきたSaaSであることが多く、AIとつながるかどうかがSaaSを選ぶ新しい基準になっていくと見られます。
日本市場への影響と展望(2030年に向けて)
日本のSaaS市場は、海外の変化の影響を受けつつも、独自の事情から当面は利用の拡大が続くと見られます。ただし、価格モデルの転換やAIへの対応は、国内の提供会社や利用企業にも時間差で波及していくでしょう。
日本市場ならではの3つの事情
| 事情 | 内容 | SaaSの今後への影響 |
|---|---|---|
| 法制度への対応 | 電子帳簿保存法、インボイス制度など、業務のデジタル化を求める制度改正が続いてきた | 制度対応を任せられるSaaSの需要は根強く、AIの自社開発では代替しにくい |
| 人手不足 | 生産年齢人口の減少で、少ない人数で業務を回す必要が高まっている | AIによる自動化への期待が大きく、AI SaaSの普及を後押しする |
| 中小企業のデジタル化の遅れ | 紙や表計算ソフト中心の業務がまだ多く残っている | これからSaaSを導入する企業が多く、市場の伸びしろになる |
経済産業省は、既存システムの老朽化や複雑化が放置されることで大きな経済損失が生じうるという問題を「2025年の崖」として示し、企業にシステムの刷新を促してきました。自社で抱えていた古いシステムをSaaSに置き換える動きは、この流れのなかで今後も続くと考えられます。国税庁が公表している電子帳簿保存法の資料でも、電子取引データの保存要件などが整理されており(国税庁「電子帳簿保存法関係」)、契約書や請求書を電子で扱うための仕組みづくりは、多くの企業にとって避けて通れない課題になっています。
契約書を電子で扱うときの検索や保存の要件に、あらかじめ合わせておきたい場合の一例が、SMBCクラウドサイン(運営会社はSMBCクラウドサイン株式会社)です。商品ページでは、組み合わせ検索や範囲指定検索など電子帳簿保存法の検索要件を満たす検索機能があると説明されています。締結した契約書の金額や期間をAIが読み取って登録する「AI契約書管理」もあり、紙で結んだ書類をアップロードして一元管理する書類インポート機能はCorporateプラン以上で利用できます。注意点として、契約前の相手方の本人確認や権限確認は自社で行う必要があります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

おすすめ!
- AI契約書管理機能搭載
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気になる…
- フォルダ管理の自由度が低い
今は社内システムで稟議を回し、SMBCクラウドサインを利用して発注するという流れになったので、どんな発注をしているのかがシステム上ですぐにわかります。いきなり請求書が届いて混乱するようなこともなくなりました。
株式会社山一建設 経理部 平野陽一氏(発注書での利用事例) 出典:SMBCクラウドサイン導入事例
2030年に向けて想定される変化
将来を断定することはできませんが、国内外の動向から、2030年に向けて次のような変化が想定されます。
- 国内SaaSでも、AI機能を従量課金で上乗せする料金プランが一般的になる
- 単機能のSaaSは、ほかのサービスとの統合や提供会社どうしの再編が進む
- 業種特化型(建設、医療、物流など)のSaaSが、業界の知見とデータを強みに存在感を増す
- 利用企業では、SaaSの数と費用を管理する役割(SaaS管理)の重要性が高まる
海外で見られたような株式市場の急な変動が、日本でもそのまま起きるかどうかはわかりません。ただ、利用企業にとっては、提供会社の再編やサービス終了、料金改定が「いつ起きてもおかしくない」前提で備えておくことが現実的です。
5サービスの役割を比較表で見るSaaS利用企業が今からできる5つの備え
SaaSの今後がどう転んでも役に立つのは、「今使っているSaaSと、その契約条件を把握しておくこと」です。ここでは、利用企業の側で今日から進められる5つの備えを紹介します。
1. 利用中のSaaSを棚卸しする
部署ごとに個別に契約したSaaSが増えると、会社全体で何にいくら払っているのかが見えなくなります。サービス名、利用部署、契約者、料金体系、更新日、利用者数を一覧にし、使われていないアカウントや、機能が重複しているサービスがないか確認しましょう。価格モデルが従量課金に変わると、この一覧が費用管理の出発点になります。
2. 契約書と利用規約をすぐ確認できる状態にする
SaaSの契約は、オンラインの申込画面での同意だけで済むことも多く、どの条件に同意したのかが記録として残りにくい面があります。申込時の画面や規約の版、個別に交わした契約書や覚書を、サービスごとにまとめて保管しておきましょう。料金改定や解約の条件を確認したいときに、すぐ根拠を示せることが交渉の土台になります。
3. 更新日と解約期限を管理する
自動更新のSaaSでは、解約の申し出期限を過ぎると次の契約期間分の費用が確定してしまいます。料金体系の変更が更新のタイミングで適用されることも多いため、更新日の数か月前に条件を確認し、見直すかどうかを判断できる仕組みを作っておくと安心です。
4. データの持ち出し方法を確認する
提供会社の再編やサービス終了、乗り換えに備えて、データをどの形式で書き出せるのか、契約終了後どのくらいの期間データが保持されるのかを確認しておきましょう。特定のサービスから抜け出せなくなる「ベンダーロックイン」を避けるためにも重要な確認事項です。
5. AIに任せる範囲のルールを決める
SaaSにAI機能が組み込まれると、便利さと引き換えに、社内データがどのように扱われるのかを確認する必要が出てきます。入力したデータがAIの学習に使われるかどうか、AIが自動で行った処理を誰が確認するのかなど、社内のルールを先に決めておくと、新しい機能を安心して試せます。生成AIや関連サービスの基本はSaaSとAI|生成AI・AIエージェントで変わる役割と「SaaSの死」、導入時の注意点で、SaaSという言葉の基本はSaaSは何の略?読み方・意味とサブスク・ASP・PaaSとの違いで整理しています。
| よくある失敗 | 起きること | 防ぐための備え |
|---|---|---|
| 料金改定の通知を見落とす | 新しい料金のまま自動更新され、想定外の費用が発生する | 更新日と通知の受け取り先を一覧で管理する |
| 従量課金の上限を設定しない | AI機能の利用が増え、月の請求額が膨らむ | 契約前に上限やアラートの有無を確認する |
| 契約条件の記録がない | 解約や返金の条件を確認できず、交渉ができない | 契約書と同意した規約の版をまとめて保管する |
| データの移行方法を知らない | サービス終了時にデータを取り出せず、業務が止まる | 書き出し形式と保持期間を事前に確認する |
これらの備えに共通するのは、契約情報を一か所にまとめ、必要なときにすぐ取り出せるようにしておくことです。紙・PDF・電子に散らばった契約書を、棚卸しの出発点としてまとめてデータ化したい場合の一例が、Contract One(運営会社はSansan株式会社)です。商品ページでは、紙・PDF・電子契約といった形態の契約書を、AI-OCRと専門スタッフの確認で主要8項目まで約99%の精度でデータ化し、全文検索や契約期限が近づいたときのアラート通知、契約書の要約などのAI機能が使えると説明されています。スキャン作業の代行もあります。注意点として、連携できる電子契約サービスはクラウドサイン、Acrobat Sign、DocuSign、GMOサインの4つで、セキュリティ機能が自社の基準に合うかは事前の確認が必要です。料金は企業ごとに設定されるため、資料や公式サイトで確認してください。

おすすめ!
- あらゆる契約書を正確にデータ化し、AIで扱いやすいデータベースを構築
- Contract One内で生成AIを活用することで、法務部門に限らず全社での契約データの活用を促し、さまざまな部門の課題を解決
- 法改正への対応をサポート
気になる…
- 導入時、業務フローの見直しが必要な場合も
Contract Oneを導入したことで、契約書を一元管理できるようになり、全社統一の契約書管理マスターデータを構築でき、関連情報の把握や検索も容易になりました。
イオンマーケティング株式会社 総務部ご担当者様 出典:Sansan株式会社ニュースリリース(2026年1月22日)
ここまでの備えが自社でどのくらい進んでいるかを、次のチェックで確かめてみてください。
SaaSの契約管理、今のやり方で足りる?セルフチェック
当てはまるものを選んでください(登録不要)
SaaSの契約だけでなく、取引先との契約も含めて電子化しておけば、締結から保管、更新期限の管理までを同じ仕組みで扱えます。契約件数や必要な機能に合わせて選べるよう、上の比較表で各サービスの役割の違いを確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. SaaS業界の今後はどうなりますか?
A. SaaS業界は、市場の拡大が続く見通しと、AIエージェントの普及による料金・提供の形の見直しが同時に進むと考えられます。業界の再編が進むとの見方もあり、単機能のサービスは統合や提携が進む可能性があります。
Q2. SaaS株の今後はどうなりますか?
A. 本記事は投資判断を目的としておらず、株価の見通しや個別銘柄の評価は扱いません。2026年のソフトウェア株の下落は、AIの普及でSaaSの収益モデルが揺らぐという懸念が背景にあるとされますが、株価の動きは企業ごとの評価であり、利用企業のSaaS利用の増減とは別の話です。投資を検討する場合は、各社の開示資料や金融機関の情報をご確認ください。
Q3. SaaS市場は今後どうなりますか?
A. Gartnerは世界のSaaS向け支出が2025年に2,991億ドル(前年比19.2%増)になると予測し、富士キメラ総研は国内の企業向けソフトウェア53品目のSaaS/PaaS市場が2029年度に3兆3,975億円(2024年度比73.0%増)になると予測しています。ただし、数字ごとに対象や時点が異なるため、並べて比べないよう注意が必要です。
Q4. 今後伸びるSaaSはどのような領域ですか?
A. 既存のSaaSにAIエージェントを組み込んだサービス、建設・医療・小売などの業界特化型、セキュリティ関連、業務の処理まで外部に任せるBPaaSなどが、解説記事で成長が見込まれる領域として挙げられています。特定の企業名を挙げた推奨は本記事では行いません。
Q5. SaaSの料金は今後どう変わりますか?
A. 利用者の人数に応じたシート課金から、処理した量に応じた使用量ベースや、得られた成果に応じた成果ベースの課金へ移る動きが出ています。当面は、基本料金に人数課金を残し、AI機能の利用分を従量で上乗せするハイブリッド型が増えると考えられます。
Q6. SaaSを利用する企業は今何をすべきですか?
A. 利用中のSaaSの棚卸し、契約書と利用規約の保管、更新日と解約期限の管理、データの持ち出し方法の確認、AIに任せる範囲のルールづくりが挙げられます。いずれも契約情報を一か所にまとめておくことが土台になります。
まとめ|SaaSの今後に備える5つのこと
SaaSの今後は、「なくなる」か「伸び続ける」かではなく、AIエージェントの普及によって提供の形と料金の決め方が作り直されていく段階にあります。利用企業にとって特に影響が大きいのは、シート課金から使用量・成果ベースへの価格モデルの転換で、これからの契約更新では条件の確認がこれまで以上に重要になります。
- 市場規模の数字は、何の市場か・どの地域か・いつ時点かを確認して読む
- 価格モデルの転換に備え、従量課金の単位と上限、料金改定の条件を契約で確認する
- AIエージェントに任せる範囲と、人が承認する範囲のルールを先に決める
- 利用中のSaaSを棚卸しし、契約書・規約・更新日と解約期限を一か所で管理する
- 契約書の電子化や契約管理サービスの導入を検討し、各サービスの資料で機能と注意点を比べる
変化の方向を完全に予測することはできませんが、契約と利用状況を把握しておけば、どのような変化にも落ち着いて対応できます。まずは利用中のSaaSの一覧づくりと、契約書の保管方法の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。なお、本記事は情報提供を目的としたものであり、投資判断や法的助言を行うものではありません。
参考文献
- Gartner「Gartner Forecasts Worldwide Public Cloud End-User Spending to Total $723 Billion in 2025」(2024年11月19日) https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2024-11-19-gartner-forecasts-worldwide-public-cloud-end-user-spending-to-total-723-billion-dollars-in-2025
- 富士キメラ総研「企業向けソフトウェア53品目の国内市場を調査」(2025年9月3日発表) https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=25089&view_type=2&la=ja&la=en
- 野村證券「「SaaSの死」は本当か? AI本格普及後も収益拡大が期待できるソフトウェア企業の条件」(2026年2月18日) https://www.nomura.co.jp/wealthstyle/article/0609/
- 第一ライフ資産運用経済研究所「AIエージェントはSaaS企業の敵か味方か」(2026年6月30日) https://www.dlri.co.jp/report/asset/623568.html
- ITmediaオルタナティブ・ブログ「SaaSは死ぬのか、進化するのか?2026年ソフトウェア産業の構造転換」 https://blogs.itmedia.co.jp/business20/2026/04/saas2026.html
- Stripe「日本のSaaS市場規模は? 今後の注目分野と収益モデル」 https://stripe.com/jp/resources/more/the-saas-market-in-japan-and-worldwide
- 東洋経済オンライン「〈過当競争に突入〉「SaaS業界再編」は今後3-5年で本格化する」(2026年10月9日、一部は有料会員向け) https://toyokeizai.net/articles/-/960572
- 経済産業省「産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)」 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/dx/dx.html
- 国税庁「電子帳簿保存法関係」 https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/sonota/jirei/index.htm


