冗長とは?意味と冗長表現の直し方

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  • 冗長の意味と「冗長な」の使い方がわかる
  • 冗長表現の例と直し方・見つけ方がわかる
  • 部下の文章を指摘するときの伝え方がわかる

冗長(じょうちょう)とは、文章や話に無駄が多く、必要以上に長いことです。ビジネスでは「冗長な説明」のように直すべき状態として使われ、IT分野の「冗長化」では故障に備えて予備を用意する良い意味で使われます。「この報告書は冗長だね」と言われても、どこを直せばよいのか迷う方は多いのではないでしょうか。この記事では、冗長の意味と読み方、「冗長な」「冗長的」の使い方、冗長表現の具体例とBefore/After、直すための4つのポイントと見つけ方、類語・言い換え表現、部下や同僚の文章を指摘するときの伝え方までを順に解説します。最初に、冗長表現を個人の癖として直すだけでなく、職場で文章の基準をそろえる方法から取り上げます。

職場の文章の冗長さ、どこから手を付ける?2問で診断

Q1. 冗長さが特に気になる文書はどれですか?

目次

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  1. 冗長表現が職場で減らない理由と、文章の基準をそろえる方法
  2. 冗長とは|意味と読み方、ビジネスとIT分野での違い
  3. 冗長表現の具体例とBefore/After
  4. 冗長表現を直す4つのポイント
  5. 冗長表現の見つけ方|書いた後に確認する5つの方法
  6. 冗長表現を直すときによくある失敗
  7. 冗長の類語・言い換え表現一覧
  8. 部下や同僚の冗長な文章を指摘するときの伝え方
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ
  11. 参考文献

冗長表現が職場で減らない理由と、文章の基準をそろえる方法

冗長表現が職場で減らないのは、ひな形や先輩の文書を通じて書き方が受け継がれるためです。社内で共通の基準を決めて学ぶ仕組みをつくると、個人任せより減らしやすくなります。

冗長表現は、書き手ひとりの癖に見えて、実は職場全体に広がりやすい問題です。先輩が書いた報告書やメールのひな形をそのまま引き継ぐと、「させていただきます」の多用や長い前置きも一緒に受け継がれます。個人が言い換えのテクニックを覚えても、周囲の文書が冗長なままだと、いつのまにか元の書き方に戻ってしまうことも少なくありません。

国の文書でも、文化審議会が建議した「公用文作成の考え方」の中で「冗長さを避ける」ことが書き方の留意点に挙げられ、表現の重複や回りくどい言い方をしないよう示されています。組織として文章の質をそろえるには、(1) 社内の書き方のルールを決めて教材にする、(2) 学んだ内容が身についたかを確かめる、(3) 指摘する側の伝え方をそろえる、という3つの段階が必要です。

この3つの段階のそれぞれに使えるeラーニングを、当サイトの商品ページで確認した内容をもとに、役割の違いで整理しました(2026年10月14日確認)。

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担う段階 (1) 書き方のルールを教材にする (2) 身についたかを確かめる (3) 指摘する側の伝え方をそろえる
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表のほかの2つのサービスは、学んだ内容を確認テストで確かめる話(「冗長表現を直す4つのポイント」の章)と、指摘する側の伝え方の話(終盤の章)で、関係する場面とあわせて紹介します。まずは、冗長という言葉の意味から確認しましょう。

冗長とは|意味と読み方、ビジネスとIT分野での違い

冗長(じょうちょう)とは、文章や話に無駄が多く、必要以上に長いことです。文章では否定的に使われる一方、IT分野の「冗長化」は故障に備えて予備を用意する良い意味で使われます。

「冗」には「むだな」「余計な」、「長」には「ながい」という意味があり、二つを合わせて「余計なものが多くて長い」状態を表します。辞書でも「文章・話などが、むだが多くて長いこと」と説明されています。一文が長い場合だけでなく、説明全体の流れがだらだらしている場合にも使われる言葉です。

ビジネスの会話では「冗長な説明」「冗長な会議」「話が冗長になる」のように、多くの場合は否定的な評価として使われます。「冗長だ」と指摘されたときは、内容そのものが間違っているのではなく、同じ内容をもっと短く、わかりやすく伝えられるという意味だと受け止めるとよいでしょう。

「冗長な」「冗長的」の使い方と、「序長」との書き間違い

小学館のデジタル大辞泉では、「冗長」は名詞と形容動詞として扱われ、「話が冗長に流れる」「冗長な論文」という用例が載っています(コトバンク「冗長」)。形容動詞なので、「冗長な文章」「冗長になる」「冗長だ」のように、そのまま形容する形で使えます。

「冗長的な文章」「冗長的な説明」という言い方も、解説動画や記事でよく見かけます。意味は「冗長な」とほぼ同じですが、「冗長」はそれだけで状態を表せるため、「的」を付けなくても意味は通じます。文書では「冗長な」と書くほうが短く、それ自体が冗長表現になるのを避けられます。また、「序長」と書くのは誤りで、正しくは「冗長」です。「冗」は「冗談」の「冗」と同じ字で、「序」(はじめ・順序)とは別の字なので、変換するときに注意しましょう。

IT分野の「冗長」「冗長化」は良い意味で使われる

IT分野では、冗長という言葉がまったく逆の評価で使われます。システムや機器、回線を複数用意し、一つが故障しても別の設備で処理を続けられるようにすることを「冗長化」、その備えが十分にある状態を「冗長性が高い」と言います。同じ機器を2台用意する「二重化」や、3台以上で支える「多重化」が代表的な方法です。ここでの「余分」は無駄ではなく、トラブルに備えるための意図的な予備です。

サーバーやネットワークの冗長化の仕組み・種類は冗長化とは?仕組み・種類・費用の考え方とBCPとの関係で、システムの冗長性の考え方やバックアップとの違いは冗長性とは?ITでの意味とバックアップとの違いで詳しく解説しています。この記事では、主に文章・会話の「冗長」を扱います。

社内でIT部門と他部署が話すときは、同じ「冗長」でも評価が逆になるため、誤解が生まれないよう文脈を確認することが大切です。二つの意味の違いを表にまとめます。

項目 文章・会話の「冗長」 IT分野の「冗長(冗長化)」
意味 無駄が多く、必要以上に長いこと 故障に備えて設備やデータを余分に用意すること
評価 否定的(直すべきもの) 肯定的(備えるべきもの)
使用例 冗長な文章、説明が冗長だ サーバーの冗長化、冗長構成、冗長電源、冗長性を確保する
反対の状態 簡潔、端的 単一構成(一か所の故障で全体が止まる状態)

「冗漫」「蛇足」との違い

よく似た言葉に「冗漫(じょうまん)」があります。冗長は、無駄な部分を削れば読みやすくなる状態を指すのに対し、冗漫は締まりがなく、削っても要点がはっきりしない状態を指すと説明されることが一般的です。また「蛇足」は、すでに十分な内容に、なくてもよいものを付け加えることを指します。冗長が文章全体の長さや無駄に注目する言葉であるのに対し、蛇足は付け足された一部分に注目する言葉です。

「冗長」の使い方と例文

冗長は「冗長な(名詞)」「冗長になる」「冗長だ」の形で使うのが基本です。IT分野では「冗長化」「冗長性」「冗長構成」のように、ほかの語と組み合わせた形で使われます。場面ごとの例文を表にまとめます。

場面 例文 意味合い
会議・プレゼン 説明が冗長になり、質疑応答の時間が足りなくなった。 話が必要以上に長い
報告書・資料 同じ内容の繰り返しが多く、冗長な報告書になっている。 重複が多く無駄がある
メール 前置きが冗長なので、用件を先に書くようにした。 本題に入るまでが長い
IT(冗長化) 障害に備えて、サーバーを冗長化する。 予備を用意して止まらないようにする
IT(冗長性) 回線を二重にして、ネットワークの冗長性を高める。 予備がある度合い、備えの厚さ
IT(冗長構成) 電源装置を冗長構成にしている。 予備を組み込んだ機器の組み方

文章や会話についての「冗長」は否定的な評価を含むため、相手の話や文章に直接「冗長です」と言うと、きつい印象を与えることがあります。上司や取引先に対しては使わず、同僚や部下に伝える場合も、直す方向を添えて伝えると角が立ちません。具体的な伝え方は、後半の「部下や同僚の冗長な文章を指摘するときの伝え方」で解説します。

「冗長」の英語表現

英語では、文章や話が長くてくどいという意味なら「verbose」や「wordy」、不要な重複があるという意味なら「redundant」が使われます。たとえば「This report is too wordy.」は「この報告書は冗長すぎる」という意味です。IT分野の冗長性・冗長化は「redundancy」と表現し、冗長構成は「redundant configuration」のように言います。日本語と同じく、英語でも文章についての redundant は否定的、システムについての redundancy は肯定的に使われる点が共通しています。海外拠点や外資系の取引先とやり取りする場合は、どちらの意味で使われているかを文脈から判断しましょう。

冗長表現の具体例とBefore/After

冗長表現とは、文法的には誤りではないものの、意味を変えずに短くできる言い回しのことです。「することができる」「ということ」や重複表現、敬語の重ね過ぎが代表例です。

ビジネス文書でよく見かける型と、直した例を並べます。「公用文作成の考え方」の解説に挙がっている例(「約20名くらい」「問題があるということになる」など)も参考にしています。

冗長になる型 Before After
「することができる」 資料はこちらから確認することができます。 資料はこちらから確認できます。
「ということ」の多用 大切なのは、期限を守るということです。 大切なのは期限を守ることです。
重複表現(重ね言葉) まず最初に、約20名くらいの参加者に事前に連絡します。 最初に、約20名の参加者に連絡します。
二重の推量 売上は回復すると考えられると思われます。 売上は回復すると考えられます。
「させていただく」の重ね使い 資料を送付させていただきましたので、ご確認させていただけますと幸いです。 資料をお送りしました。ご確認をお願いいたします。
敬語の重ね過ぎ(二重敬語) ご提案書を拝見させていただきました。 ご提案書を拝見しました。
名詞化による回り道 業務の効率化の実施を行う。 業務を効率化する。
同じ語の繰り返し 今回の調査では、今回の目標に対して今回の結果を比べました。 今回の調査では、目標と結果を比べました。
こそあど言葉の多用 これについては、それを踏まえてあちらと相談します。 納期の件は、先方の要望を踏まえて製造部と相談します。
長い前置き 先日の会議でも少し話題に出ていたかと存じますが、例の件について改めてご相談があります。 来月の展示会の予算について、ご相談があります。

表を見るとわかるように、冗長表現の多くは「丁寧に書こう」「断定を避けよう」という善意から生まれています。そのため、書いた本人は冗長だと気づきにくいのが特徴です。特に「させていただく」は、相手の許可や恩恵を受ける場面で使う言い方であり、単に行為を伝えるだけなら「いたします」「しました」で十分な場合が多くあります。「公用文作成の考え方」の解説でも、敬語は丁寧度の高い言葉を多用すればよいものではなく、過剰な表現は避けるよう示されています。

話し言葉をそのまま書くと冗長になりやすい

会話では、「なのですが」や「という」「ちょっと」などの言葉が、語気を和らげるクッションとして働きます。ところが、同じ言葉を文章にそのまま書くと、読み手には遠回りに見えます。「先日の件なのですが、ちょっと確認したいということがありまして」は、「先日の件で、確認したいことがあります」で十分に伝わります。チャットやメールを話すように書く人ほど冗長になりやすいため、送信前に話し言葉の名残がないかを確かめましょう。

一文が長すぎるケースのBefore/After

言い回しだけでなく、一文に複数の情報を詰め込むことも冗長の原因です。次の例を見てみましょう。

Before:本日の打ち合わせでは、先方から納期を1週間前倒ししてほしいという要望があり、社内で検討したところ製造部門の人員が不足していることが判明したため、追加の人員を確保するかどうかについて明日までに判断が必要となっておりますので、ご確認をお願いいたします。

After:明日までに、製造部門に追加の人員を確保するかどうかの判断をお願いします。本日の打ち合わせで、先方から納期を1週間前倒ししたいとの要望がありました。社内で検討した結果、現在の人員では対応が難しい状況です。

After では、読み手に求める行動(判断の依頼)を先頭に置き、経緯を短い文に分けています。文字数はあまり変わらなくても、一文ごとの情報が一つに絞られるため、読み手は迷わずに内容を理解できます。冗長さを直すとは、単に文字を削ることではなく、読み手が必要な情報にすぐたどり着ける形に並べ直すことでもあります。

冗長表現を直す4つのポイント

冗長表現は、一文一義で文を短くする、結論と依頼を先に書く、重複と回りくどい文末を削る、読み手に必要な情報だけを残す、の4つの観点で見直すと効率よく直せます。

書いている最中に気にしすぎると筆が止まるため、まずは最後まで書き切り、見直しの段階で当てはめるのがおすすめです。

1. 一文一義で文を短くする

一つの文で伝える内容は一つに絞ります。「が」「ので」「ため」で文が何度もつながっている場合は、そこで文を切れないかを検討しましょう。「公用文作成の考え方」でも、一文を短くすること、一文の論点を一つにすることが留意点に挙げられています。その解説では、適当な長さは一概に決められないとしたうえで、50-60字ほどになってきたら読みにくくなっていないか意識するとよい、という目安が示されています。

2. 結論と依頼を先に書く

ビジネス文書では、読み手が最初に知りたいのは「何の話か」「自分は何をすればよいか」です。経緯や背景から書き始めると、それだけで前置きが長くなります。「公用文作成の考え方」も、結論は早めに示し、続けて理由や詳細を説明するという構成を勧めています。冒頭に結論や依頼事項を置き、理由や経緯は後ろに回すと、全体が自然に短くなります。

3. 重複と回りくどい文末を削る

「まず最初に」「一番最後」「あとで後悔する」のような意味の重なり、「することができる」「ということになる」のような回りくどい文末は、削っても意味が変わらない代表例です。見直しの際は、文末と接続詞を重点的に確認すると見つけやすくなります。なお、重ね言葉の中には慣用になっているものや、強調のためにあえて使うものもあるため、すべてを機械的に削る必要はありません。

4. 読み手に必要な情報だけを残す

書き手が知っている情報をすべて書くと、文章は必ず長くなります。「この情報がなくても、読み手は判断や行動ができるか」を基準に、残す情報を選びましょう。詳しい資料や経緯は、別紙や添付ファイルに分けるのも有効です。三つ以上の情報を並べるときは、箇条書きにすると読み手が拾いやすくなります。

4つのポイントを表にまとめると、次のようになります。

ポイント 見直すときの問い 効果が出やすい文書
一文一義 この文に情報が二つ以上入っていないか。50-60字を超えていないか 報告書、議事録
結論と依頼を先に 冒頭を読めば用件がわかるか メール、チャット
重複と文末の整理 削っても意味が変わらない語はないか すべての文書
必要な情報だけ残す 読み手はこの情報がなくても行動できるか 提案書、マニュアル

これらのポイントは、知識として理解するよりも、実際の文書で繰り返し練習して身につくものです。研修で4つのポイントを学んでも、身についたかを確かめる場がないと、しばらくすると元の書き方に戻ってしまいます。社内の基準として定着させたいなら、学んだあとに「自社の文書から作った例文を直せるか」を確認する段階まで用意しておくと効果的です。

学んだ内容の定着を確認テストで確かめたい場合の一例がSAKU-SAKU Testingです。CBT(コンピューターを使った試験)の技術を生かしたeラーニングプラットフォームで、選択式・穴埋め・並び替え・記述(単語、長文)の問題を配信でき、あらかじめ用意された設問と自社で作ったオリジナルの設問を1つのテストにまとめられます。たとえば「削っても意味が変わらない語を選ぶ」選択問題や、「Beforeの文を50字以内に直す」記述問題を、自社の文書から作る使い方が考えられます。組織やグループごとに受講状況や結果を確認できる学習管理機能もあります。事務局運営やカスタマーデスクを利用する場合はオプション扱いとなるため、運用体制に合わせて確認しましょう。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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出典:www.e-coms.co.jp

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冗長表現の見つけ方|書いた後に確認する5つの方法

冗長表現は、書き終えてから声に出して読む、一文の字数を数える、決まった言い回しを検索するなどの方法で、書き手本人でも見つけやすくなります。

冗長表現は善意から生まれるため、書いた直後に読み返しても気づきにくいものです。次の5つの方法を組み合わせると、見落としを減らせます。

1. 声に出して読む

声に出して読むと、途中で息継ぎが必要になる文や、同じ語が続いて読みにくい箇所に気づけます。黙読では目が先に進んでしまうため、音読のほうが文のリズムの悪さを見つけやすくなります。

2. 一文の字数を数える

文書作成ソフトの文字カウント機能を使い、一文の字数を確かめます。「公用文作成の考え方」の解説が示す50-60字ほどの目安を超えている文は、二つに分けられないかを検討しましょう。字数という客観的な基準があると、自分の文章でも判断に迷いにくくなります。

3. 決まった言い回しを検索する

「ということ」「することができる」「させていただ」「と思われ」などは、検索機能でまとめて探せます。見つかった箇所を一つずつ、削っても意味が変わらないか確認すると効率的です。自分がよく使う口癖の言葉を一覧にしておくと、毎回の見直しが速くなります。

4. 時間を置いてから読み直す

書いた直後は内容が頭に入っているため、説明が足りない箇所も、余計な箇所も気づきにくくなります。急ぎでなければ、少し時間を置いてから読み手の立場で読み直しましょう。

5. 他の人に読んでもらう

自分では気づけない冗長さも、他の人には一読でわかることがあります。報告書や提案書など重要な文書は、同僚や上司に読んでもらいましょう。他人の文章をより良く直す進め方は添削とは?校正・校閲との違いと文章を良くする進め方で、誤字脱字や表記ゆれを確かめる作業は校正とは?校閲との違い・進め方・効率化の方法で解説しています。

個人の見直しは上の5つの方法で進められますが、職場全体で冗長表現を減らすには、書き方の基準や教え方がそろっているかも大切です。今の自社の状況を確かめてみましょう。

職場の文章の直し方、今のやり方で大丈夫?セルフチェック

当てはまるものを選んでください(登録不要)

当てはまる項目が多い場合、見直しの方法を一人ひとりに任せるだけでは、書き方の差は縮まりにくいでしょう。社内の言い換えルールや報告書の型を一度教材にしておけば、新しく入った人にも同じ内容を届けられ、OJT担当者が毎回ゼロから教える負担も減らせます。冒頭の比較表で紹介したSmart Boardingは、自社オリジナルの研修コースを作れるため、こうした教材化の受け皿になります。

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冗長表現を直すときによくある失敗

冗長表現を直すときによくある失敗は、削りすぎて冷たい印象になる、必要な説明まで省く、専門用語で短くするなど、読み手の理解を損なう直し方です。

冗長表現を減らそうとして、かえって伝わりにくくなるケースもあります。よくある失敗と対策をまとめます。

よくある失敗 起きること 対策
削りすぎて冷たい印象になる 取引先へのメールが命令口調に見える 敬語やクッション言葉は一か所に絞って残す
必要な説明まで省く 背景を知らない読み手が判断できず、問い合わせが増える 読み手の前提知識を想定し、判断に必要な理由は残す
専門用語や略語で短くする 文字数は減るが、他部署や社外の人に伝わらない 初出の用語には短い説明を添える
こそあど言葉で置き換える 短くはなるが、何を指すのかが読み手にわからない 指す内容が離れている場合は具体的な名前で書く
箇条書きにしすぎる 項目同士の関係や理由がわからなくなる 因果関係を伝えたい部分は文章で書く

目指すのは「最短の文章」ではなく「読み手が最短で理解できる文章」です。相手との関係や文書の種類によって、残すべき丁寧さや説明の量は変わります。社外向けの挨拶状と社内チャットでは、許容される長さがまったく違うことも意識しておきましょう。

冗長の類語・言い換え表現一覧

冗長の類語には「冗漫」「回りくどい」「くどい」「蛇足」「長ったらしい」があり、対義語は「簡潔」「端的」です。相手や場面によって言い換えると伝わりやすくなります。

「冗長」は少し硬い言葉のため、口頭やチャットでは言い換えたほうが自然な場面もあります。類語と対義語を整理します。

言葉 意味・ニュアンス 使用例
冗漫(類語) 締まりがなく、要点がはっきりしない 冗漫な講演で、主旨がつかめなかった
回りくどい(類語) 遠回しで、なかなか本題に入らない 回りくどい説明はやめて、結論から話そう
くどい(類語) 同じことを何度も繰り返してしつこい 注意書きが多く、くどい印象を与える
蛇足(類語) なくてもよい余計な付け足し 最後の一文は蛇足なので削除した
長ったらしい(類語) 長くてうんざりする(くだけた表現) 長ったらしいメールは読まれにくい
簡潔(対義語) 短く要領よくまとまっている 報告は簡潔にまとめてください
端的(対義語) 要点をはっきりと示している 端的に言えば、予算が足りない

「冗長だ」という評価を伝えるときは、「回りくどい」「くどい」と言い換えても否定的な響きは残ります。相手に直してほしいときは、「簡潔に」「端的に」のように、対義語で目指す姿を示すほうが前向きに伝わります。

言い換えの考え方は、社内の文書ルールにも生かせます。「させていただく」は「いたします」に、「することができる」は「できる」に、というように、社内でよく出る言い回しと言い換え先を一覧にしておくと、書き手も指摘する側も迷わずにすみます。決めた言い換えが浸透しているかは、どちらの言い方が適切かを選ぶ問題などの確認テストで確かめられます。4つのポイントの章で紹介したSAKU-SAKU Testingは、自社で作ったオリジナルの設問をテストに組み込めるため、こうした言い換えルールの定着確認に使えます。

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部下や同僚の冗長な文章を指摘するときの伝え方

部下や同僚の冗長な文章を指摘するときは、「冗長だ」と評価だけを伝えず、直す箇所と直し方を具体的に示すと受け入れられやすくなります。言い方への配慮も欠かせません。

評価ではなく、直した後の姿を伝える

部下や同僚の文章に指摘をするときは、「冗長だ」と評価だけを伝えるより、「結論を先に書くと、もっと簡潔になりそうです」のように、対義語を使って改善の方向を示すと受け入れられやすくなります。「長い」「わかりにくい」と言われた側は、どこをどう直せばよいかがわからず、同じ書き方をくり返しがちです。指摘する側にも、冗長の基準を言葉で説明できる力が求められます。

箇所と理由を具体的に示し、基準をそろえる

「2段落目の『ということ』は削っても意味が変わらない」「依頼事項を1行目に移すと、読み手がすぐ動ける」のように、箇所と理由をセットで伝えると、書き手は次の文書でも同じ直し方を使えます。指摘する人によって基準がばらばらだと、書き手はどれに合わせればよいか迷ってしまいます。この記事の4つのポイントのように、社内で共通の見直し基準を決めておくと、指摘する側とされる側の認識をそろえやすくなります。

言い方がハラスメントと受け取られないよう配慮する

文章の指摘そのものは日常の業務指導ですが、伝え方によっては相手を深く傷つけることがあります。厚生労働省は、職場のパワーハラスメントの典型例を6つの類型に整理しており、その一つに「精神的な攻撃(脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言)」を挙げています(厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために」)。また、法改正によって、職場のパワーハラスメント防止のために雇用管理上必要な措置を講じることが事業主の義務になっています(2020年6月施行。中小企業は2022年4月から義務化)。

文章の直しを伝える場面でも、人格を否定するような言い方や、大勢の前で何度も責めるような伝え方は避け、直す箇所と方法に話題を絞るのが基本です。どのような言動が問題になるかは個別の事情によって判断が分かれるため、迷う場合は社内の人事・労務の担当部署に相談しましょう。なお、本章は一般的な情報を整理したもので、法的助言ではありません。具体的な事案については、専門家や社内の担当部署に確認してください。

指導する側の伝え方まで社内でそろえたい場合の一例がOneCompliance(ワンコンプライアンス)です。文章術の講座ではなく、コンプライアンス研修に特化したeラーニングで、ハラスメント予防には管理者向けと全従業員向けのコンテンツがあります。管理者向けでは、ハラスメントの詳細に加えて、相談者への寄り添い方など、実際の問題発生時を想定した内容を学べます。コースのアサインや自動リマインダー、ダッシュボードによる受講状況の見える化によって、研修の実施や管理の工数を抑えられます。費用は人数に応じた課金体系のため、問い合わせで確認が必要です。料金は資料や公式サイトで確認してください。

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出典:onecompliance.jp

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よくある質問(FAQ)

Q1. 冗長の読み方と意味は何ですか?

A. 読み方は「じょうちょう」です。文章や話に無駄が多く、必要以上に長いことを意味します。「冗」は余計な、「長」は長いという意味で、ビジネスでは多くの場合、直すべき状態として否定的に使われます。

Q2. 「冗長」はどのように使いますか?

A. 「冗長」は形容動詞として使えるため、「冗長な文章」「話が冗長になる」「説明が冗長だ」のように使います。「冗長的」という言い方も見かけますが、「的」を付けなくても意味は通じるため、文書では「冗長な」と書くほうがすっきりします。

Q3. 「冗長」の言い換えにはどんな言葉がありますか?

A. 「回りくどい」「くどい」「長ったらしい」「冗漫」などが類語です。相手に直してほしいときは、対義語の「簡潔に」「端的に」を使って目指す姿を示すと、前向きに伝わります。

Q4. システムにおける「冗長」とは何ですか?

A. システムや機器、回線を複数用意し、一つが故障しても処理を続けられるようにすることで、「冗長化」と呼びます。冗長電源も、電源装置を複数備えて一つが故障しても給電を続けられるようにした構成です。文章の冗長とは異なり、トラブルに備える良い意味で使われます。

Q5. 冗長と冗漫の違いは何ですか?

A. 冗長は無駄な部分を削れば読みやすくなる状態、冗漫は締まりがなく削っても要点がはっきりしない状態を指すと説明されることが一般的です。どちらも文章への否定的な評価として使われます。

Q6. 冗長な文章を直すコツは何ですか?

A. 一文一義で文を短くする、結論と依頼を先に書く、重複と回りくどい文末を削る、読み手に必要な情報だけを残す、の4点です。一文が50-60字を超えたら分けられないかを確かめるなど、書き終えてから見直しの段階で当てはめると効率よく直せます。

まとめ

冗長は、文章や話に無駄が多く必要以上に長い状態を表す言葉です。最後に、この記事のポイントを整理します。

  1. 冗長(じょうちょう)は文章では否定的な意味だが、IT分野の冗長化は故障に備える良い意味で使われる。
  2. 「冗長」は形容動詞なので「冗長な文章」と書けば足り、「冗長的」としなくても意味が通じる。
  3. 冗長表現の多くは丁寧さや慎重さから生まれるため、書き手本人は気づきにくい。
  4. 一文一義、結論と依頼を先に、重複と文末の整理、必要な情報だけ残す、の4つで見直す。
  5. 声に出して読む、一文の字数を数える、決まった言い回しを検索するなどの方法で見つける。
  6. 指摘するときは評価ではなく直す箇所と方法を示し、言い方がハラスメントと受け取られないよう配慮する。
  7. 職場で基準をそろえたいときは、ルールの教材化、確認テスト、指導する側の研修を担うサービスの資料を取り寄せ、自社の課題に合うものを比べる。

参考文献

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