低コスト型の勤怠管理システムとは?料金・機能・評判と向き不向きの見極め方
Check!
- キングオブタイムの料金体系と、機器費用や設定工数を含めた実質コストの考え方がわかる
- 打刻手段・給与連携・変則勤務など主な機能と、口コミで評価される点・不満点を確認できる
- 低コスト・汎用型が向くケースと、業種特化型や就業規則重視型を検討すべきケースを見極められる
キングオブタイム(KING OF TIME)は、株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供するクラウド型の勤怠管理・人事給与システムです。初期費用がかからず、1人あたりの月額料金で全機能を使える料金体系と、生体認証やICカードなど打刻手段の多さが特徴で、公式サイトでは富士キメラ総研の調査にもとづき市場シェアNo.1とうたわれています。
一方で、「料金が安いのは分かったけれど、自社に本当に合うのか」「口コミで見かける使いにくさはどの程度なのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、キングオブタイムの料金・機能・評判を整理したうえで、低コスト・汎用型のシステムが向くケースと向かないケースを明確に分け、業種特化型や労務運用重視型の選択肢との比較、年間コストの試算までを解説します。
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勤怠管理システムの比較|キングオブタイムとその他の選択肢
キングオブタイムは低コストと打刻手段の多さに強みがある汎用型で、サポートの手厚さ、業種特有の管理、就業規則への合わせやすさを重視する場合は、他の選択肢と並べて比べるのが確実です。ここでは、公開されている特徴をもとに4つのサービスを整理します。
| 項目 | キングオブタイム | ジンジャー勤怠 | オフィスステーション | 警備フォース |
|---|---|---|---|---|
| タイプ | 低コスト・汎用型 | サポート重視の汎用型 | 就業規則への適合を重視 | 警備業特化型 |
| よい点 | 初期費用なし、生体認証やICカードなど打刻手段が豊富、変則勤務の設定に強い | 初期設定から定着まで電話・チャット・WEBでサポート、24時間365日問い合わせ可能、スマホアプリで打刻できる | 自社の就業規則に合わせて管理でき、法改正に合わせた無償アップデート、追加費用なしで全機能を利用可能 | 複雑な勤務体系や交代制勤務のシフト作成に対応し、出退勤や勤務実績をクラウドで自動集計 |
| 確認しておきたい点 | 設定項目が多く初期設定に時間がかかる、専用機器は別途購入が必要 | スマホアプリだと申請や修正画面がわかりにくいという声がある | 他社システムとの連携には対応していない | 料金を確認するには問い合わせが必要、警備業以外には向かない |
キングオブタイムの「安くて多機能」という強みは、裏を返すと「多機能ゆえに設定は自社で進める必要がある」ということでもあります。勤怠管理に専任の担当者を置けず、導入から定着までを伴走してほしい場合は、ジンジャー勤怠のようにサポート窓口の広さを打ち出しているシステムが比較の軸になります。初期設定の相談から運用の定着まで電話・チャット・WEBで問い合わせでき、スマホアプリから場所を問わず打刻できるため、月末の締め日に内容を見直すだけで勤怠をまとめられます。
ここがおすすめ!
- 初期設定から定着まで電話・チャット・WEBなどでサポート
- 24時間365日お問い合わせ可能
- スマホアプリ対応で場所を問わず簡単に打刻ができる
- 月末の締め日に見直すだけで簡単に勤怠管理ができる
- 個人だけでなくチーム全体の勤怠管理ができる
ここが少し気になる…
- スマホアプリだと申請や修正画面がわかりにくい
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⚫︎自社ではエクセル管理からデジタルアプリへの移行だったため出退勤管理の手間や集計ミスの軽減につながり大幅な効率アップができた。 ⚫︎スマホ連携ができることで、営業の直行時や在宅勤務時もリアルタイムで打刻ができるようになった。(後修正の手間が省けた)
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⚫︎自社ではエクセル管理からデジタルアプリへの移行だったため出退勤管理の手間や集計ミスの軽減につながり大幅な効率アップができた。 ⚫︎スマホ連携ができることで、営業の直行時や在宅勤務時もリアルタイムで打刻ができるようになった。(後修正の手間が省けた)
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ジンジャー導入で、紙やエクセル管理に伴う打刻漏れや集計ミスを撲滅し、申請フローの停滞を解消できました。 スマホ打刻で外出先からの勤怠記録も漏れず、リアルタイムな勤怠可視化で残業超過や不正申告を防止できました。 多言語対応や柔軟な承認ルール設定でグローバル運用にも対応するなど、メリットは多岐にわたるなと思います。(当社はグローバル運用ではないですが…)
比較表は各サービスの公開情報をもとにした整理であり、優劣を決めるものではありません。料金は利用人数やオプション、契約時期によって変わるため、導入前に各社の公式情報と見積もりで確認してください。勤怠管理システム全体の比較は「勤怠管理システムおすすめ20選」、ログイン運用のわかりやすさで比べる方法は「勤怠管理システムのログイン方法」でも解説しています。
キングオブタイムとは|サービス概要
キングオブタイムは、打刻から集計、休暇管理、給与計算との連携までをクラウド上で行う勤怠管理・人事給与システムで、20年以上にわたって機能のアップデートが続けられています。インストール型のソフトと違い、ブラウザやスマートフォンから利用でき、法改正への対応もサービス側で行われます。
提供会社と導入規模
提供元は株式会社ヒューマンテクノロジーズです。公式サイトでは利用者数が455万人を超えたと案内されており、富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2026年版」の勤怠管理ソフトSaaS市場(利用ID数ベース)でベンダーシェアNo.1とされています。導入事例には、100人規模のサービス業から3,000人規模の企業、大学などの教育機関まで幅広い業種・規模が並んでおり、「小規模でも大規模でも使える汎用型」という位置づけが明確です。
クラウド型勤怠管理システムの基本的な役割
勤怠管理システムの役割は、従業員の始業・終業時刻を客観的に記録し、労働時間や残業時間、休暇の取得状況を正しく集計することです。厚生労働省の「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」では、使用者が始業・終業時刻を確認・記録すること、その方法はタイムカードやICカード、パソコンの使用時間の記録など客観的な記録を基礎とすることが原則とされています。キングオブタイムのようなクラウド型システムは、この客観的な記録を多様な打刻手段で集め、集計まで自動化する仕組みといえます。
紙のタイムカードやExcelでの管理と比べると、集計の手作業がなくなるだけでなく、残業時間の上限に近づいた従業員をアラートで把握できる、拠点が離れていても本社でリアルタイムに勤怠を確認できる、といった管理面の変化が大きくなります。公式サイトの導入事例でも、手計算で丸2日かかっていた残業時間の集計がなくなった例や、48店舗の勤怠を本社で一括管理している例が紹介されています。
キングオブタイムの料金プラン
キングオブタイムは初期費用がかからず、1人あたりの月額料金で全機能を利用できる料金体系で、2026年9月時点の公表情報では1人あたり月額300円(税抜)からとされています。ただし、料金は改定される可能性があるため、最新の金額は必ず公式サイトで確認してください。
基本料金の考え方
キングオブタイムの料金は、その月に打刻などで利用した人数をもとに計算される従量型です。機能ごとにプランが分かれておらず、勤怠管理の基本機能はひととおり使えます。30日間の無料体験が用意されている一方で、恒常的に使える無料プランはありません。少人数から始めて、利用人数の増減に合わせて費用が変わるため、繁忙期にアルバイトが増える小売業や飲食業でも使いやすい仕組みです。
実質コストで見落としやすい費用
月額料金の安さだけで比較すると、導入後に「思ったより費用がかかった」となりやすいポイントがあります。代表的なものを整理しておきます。
| 費用の種類 | 内容 | 確認のポイント |
|---|---|---|
| 打刻用の専用機器 | 生体認証(指紋・指静脈・顔認証)やICカードリーダーなどの機器 | 打刻手段自体は料金内で使えても、機器の購入費用は別にかかる |
| 周辺機能・連携サービス | 人事労務や給与計算などの関連サービス | 勤怠以外の機能を使う場合は、対象範囲と追加料金を確認する |
| 導入・設定の工数 | 就業規則や勤務パターンの初期設定にかかる社内の時間 | 外部に設定を依頼する場合は、その費用も実質コストに含める |
特に見落としやすいのが、初期設定にかかる社内の工数です。キングオブタイムは設定できる項目が多い分、自社の勤務パターンを正しく反映させるまでに時間がかかります。担当者の人件費を考えると、月額料金がやや高くてもサポートが手厚いシステムのほうが、1年目の総額では安くなるケースもあります。後半のシミュレーターで、自社の人数に当てはめた年間コストを試算してみてください。
キングオブタイムの主な機能
キングオブタイムの機能は、多様な打刻手段、シフト・休暇管理、給与計算や人事労務との連携、多言語対応や変則勤務への対応の4つに大きく分けられます。いずれも勤怠管理の基本を幅広くカバーしている点が、汎用型としての強みです。
打刻・シフト・有休管理
打刻手段の多さはキングオブタイムの大きな特徴です。パソコンやスマートフォンからの打刻に加え、ICカードリーダー、指紋・指静脈・顔認証などの生体認証、パソコンのログオン・ログオフ記録、スマートロックや決済端末との連携など、職場に合わせた方法を選べます。生体認証は本人以外が打刻する「なりすまし打刻」の防止に役立ち、パソコンのログ記録は、打刻忘れと実際の勤務時間のずれに気づくきっかけになります。
シフト管理では、従業員ごとの勤務予定を登録し、実績との差を確認できます。有給休暇については、付与日数や取得日数、残日数を従業員ごとに管理できます。労働基準法では、年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対して、年5日の取得を使用者が確実に行うことが義務づけられています(厚生労働省 働き方改革特設サイト「年次有給休暇の時季指定」)。取得状況をシステムで一覧できれば、年度末になって取得漏れに気づく事態を防ぎやすくなります。
給与・人事労務との連携
キングオブタイムは、勤怠データを給与計算に受け渡す仕組みを備えています。公式サイトでも「勤怠管理・人事給与システム」と打ち出しており、勤怠の集計結果を給与計算にそのまま活用できる形を目指しています。他社の給与計算ソフトを使っている場合も、データ出力の形式を合わせることで連携させる運用が一般的です。
ただし、どこまで自動で連携できるかは、使っている給与ソフトや自社の手当の計算方法によって変わります。独自の手当や複雑な割増計算がある場合は、勤怠側で集計した値を給与側でそのまま使えるかどうかを、無料体験の期間中にテストデータで確認しておくと安心です。
多言語対応・変則勤務対応
外国人の従業員が多い職場では、打刻画面やマイページが多言語で表示できるかどうかが定着を左右します。キングオブタイムは多言語での利用に対応しており、製造業や小売業、宿泊業など外国籍のスタッフが多い職場でも導入されています。
変則勤務への対応も強みの一つです。フレックスタイム制、変形労働時間制、深夜をまたぐシフト、1日に複数回の出退勤がある勤務など、職場ごとの独自ルールを設定で反映できます。公式サイトに掲載されている社会保険労務士のコメントでも、企業ごとの複雑な集計ルールに対応できる柔軟性が評価されています。
キングオブタイムの評判・口コミ
キングオブタイムの評判は、コストの安さと機能の豊富さ、打刻手段の選択肢を評価する声が多い一方、画面の見づらさや設定の難しさを指摘する声も見られます。比較サイトや導入企業の声に共通する傾向を整理します。
| 評価されている点 | 不満として挙がりやすい点 |
|---|---|
| 1人あたりの料金が安く、人数が増えてもコストが読みやすい | 管理画面の項目が多く、目的の設定にたどり着くまで時間がかかる |
| 生体認証やICカードなど打刻方法を職場に合わせて選べる | 画面のデザインが古く感じられ、スマホでの細かい操作がしにくい |
| 変則勤務や独自ルールも設定で対応できる | 設定の自由度が高い分、初期設定の難易度が高い |
口コミを読むときは、「誰の立場の声か」を分けて見るのがポイントです。打刻するだけの従業員と、設定や集計を担う管理者とでは、同じシステムでも評価が大きく変わります。キングオブタイムの場合、従業員側は「打刻が簡単」、管理者側は「できることは多いが慣れるまで大変」という評価に分かれやすい傾向があります。自社で設定を担う人がどれだけ時間を割けるかを考えながら、口コミを読み解くとよいでしょう。
また、口コミは投稿時点のバージョンに対する評価です。クラウドサービスは継続的に画面や機能が改善されるため、数年前の不満がすでに解消されていることもあります。気になる点は、無料体験で実際の画面を確認して判断してください。
キングオブタイムが向くケース・向かないケース
キングオブタイムは、コストを抑えつつ打刻手段や勤務ルールを自社で細かく設定したい企業に向いており、業種固有の管理が中心になる場合や、設定・運用を外部の支援に頼りたい場合は他の選択肢も検討する価値があります。汎用型の強みと限界を具体的に見ていきます。
向くケース:低コスト・汎用運用重視
- 従業員数が多く、1人あたりの料金の差が年間コストに大きく響く
- 店舗や拠点ごとに打刻方法を変えたい(本社はPC、店舗はICカード、工場は生体認証など)
- フレックスタイム制や変形労働時間制など、複数の勤務形態が混在している
- 人事・総務に、設定を自分で調べて進められる担当者がいる
これらに当てはまる企業では、キングオブタイムの「安くて何でも設定できる」という特徴がそのまま強みになります。特に、多拠点・多店舗で従業員数が数百人を超える企業では、1人あたりの料金差が年間で大きな金額になるため、低コストの汎用型を選ぶ合理性は高いといえます。
向かないケース:業種特化ニーズ
汎用型の勤怠管理システムは、「従業員が決まった職場に出勤し、打刻する」ことを前提に作られています。そのため、従業員が毎日異なる現場に向かい、現場ごとの配置や交代、勤務実績の報告を管理しなければならない業種では、勤怠システムの外で管理する情報が残りやすくなります。その代表例が警備業です。
警備業では、隊員の配置計画、現場ごとの交代制勤務、上番・下番の確認、勤務実績にもとづく給与や請求の計算が一連の業務としてつながっています。汎用型の勤怠システムで打刻だけを管理し、配置表はExcel、上下番の確認は電話、請求は別のソフト、という形になると、同じ情報を何度も入力し直すことになり、転記ミスの原因にもなります。警備業法にもとづく教育や配置の管理も含めて考えると、業界の業務の流れに合わせて設計されたシステムのほうが、全体の手間は減らしやすくなります。
警備フォースは、多拠点・多数の現場を抱える警備会社向けの勤怠管理システムです。複雑な勤務体系や交代制勤務にも対応したシフト作成、出退勤や勤務実績のクラウド上での自動集計、打刻機能とログ管理による勤務時間の正確な把握ができます。料金は問い合わせが必要で、警備業に特化している分、他業種での利用には向きません。汎用型で現場管理の限界を感じている警備会社であれば、比較の候補に入れておきたいシステムです。
ここがおすすめ!
- 複雑な勤務体系や交代制勤務にも対応し、シフト作成をスムーズに行える
- 出退勤や勤務実績をクラウド上で自動集計し、労務管理の手間を削減
- 打刻機能やログ管理により、勤務時間を正確に把握でき、透明性を確保
ここが少し気になる…
- 料金を確認するには問い合わせが必要
就業規則どおりの運用と法改正対応を重視したい場合
キングオブタイムは設定の自由度が高い反面、自社の就業規則をシステムに反映する作業は利用者側で進めることになります。独自の手当や休暇制度、勤務区分が多い企業ほど、この作業の負担は大きくなります。さらに、労働時間に関する法改正があるたびに、設定が正しいかを見直す必要も出てきます。時間外労働の上限規制のように、違反した場合に罰則が科される可能性がある制度もあるため(厚生労働省「時間外労働の上限規制」)、設定の誤りを放置しない体制づくりが欠かせません。
オフィスステーションは、自社の就業規則に合わせた管理ができ、独自の運用や要望にも対応することをうたう勤怠管理システムです。法改正に合わせて無償でアップデートが行われ、追加費用なしで全機能を利用できる料金体系のため、制度変更のたびに費用が増える心配がありません。一方で、他社システムとの連携には対応していないため、すでに別の給与計算ソフトを使っていて、勤怠データを自動で受け渡したい場合には向きません。勤怠管理を自社の規則どおりに回すことを最優先にし、給与側とのデータのやり取りは別の方法で運用できる企業にとって、比較の候補になります。
ここがおすすめ!
- 自社の就業規則に合わせて管理でき、独自の運用や要望にも対応
- 法改正に合わせて無償アップデートを行い、永続的に利用できる
- 従業員1名あたり300円で運用でき、追加費用なしで全機能利用可能
ここが少し気になる…
- 豊富な機能が備わっているが、他社システムとの連携には対応していない
なお、本記事は勤怠管理システム選定のための一般的な情報提供を目的としており、法的助言ではありません。自社の就業規則や労働時間制度の適法性については、社会保険労務士などの専門家にご相談ください。
キングオブタイム導入でよくある失敗パターン
キングオブタイム導入でよくある失敗は、料金の安さだけで決めて設定の工数を見込んでいないこと、打刻方法を現場と相談せずに決めること、旧運用と並行したまま移行を終えられないことの3つです。下のスイッチで、導入前にありがちな状態と、見直した後の状態を切り替えて確認できます。
- 月額料金の安さだけで決め、就業規則の設定にかかる時間を見込んでいない
- 本社で打刻方法を決め、現場の端末環境や手袋着用などの事情を確認していない
- 紙のタイムカードと並行運用を始めたまま、切り替え日を決めていない
- 給与計算への連携を本番の締め日に初めて試す
設定工数を見込まずに料金だけで決める
最も多いのが、月額料金の比較だけで導入を決め、初期設定の負担を想定していなかったというケースです。勤務パターンが多い企業では、雇用形態ごとの所定労働時間、残業の計算方法、休憩の取り方などを一つずつ設定する必要があります。兼務の担当者が通常業務の合間に進めると、稼働開始が数か月単位で遅れることもあります。導入を決める前に、設定すべき項目を洗い出し、誰がいつまでに進めるかを決めておきましょう。
現場の事情を確認せずに打刻方法を決める
打刻手段が多いことは強みですが、選び方を誤ると定着しません。スマホ打刻にしたものの私物スマホの業務利用に抵抗がある従業員が多かった、生体認証を入れたものの現場の手袋や手荒れで認証がうまくいかなかった、といった例はどのシステムでも起こりえます。導入前に現場の担当者と一緒に打刻を試し、うまくいかなかった場合の代替手段も決めておくことが大切です。
旧運用との並行期間が終わらない
紙のタイムカードやExcelとの並行運用は、移行期の安全策として有効ですが、終わりを決めないと二重管理が続きます。二重管理はデータの食い違いを生み、どちらが正しい記録かを確認する手間が増えます。労働基準法では賃金台帳や出勤簿などの記録の保存が求められているため、切り替え後も旧データを参照できるよう、移行前に保存方法を決めておきましょう。
勤怠管理システムの年間コストを数値で確認する
勤怠管理システムの年間コストは、「従業員数×1人あたりの月額料金×12か月」に、機器の購入費や設定を担う担当者の作業時間を加えると、実態に近い目安になります。下のシミュレーターで、比較中のシステムの料金を入れて試算してみてください。
勤怠管理システム 年間コストシミュレーター
月額利用料の年間合計:180,000円
設定作業の人件費換算:100,000円
初年度の実質コスト:280,000円
※入力値にもとづく簡易計算です。税や最低利用料金、オプション料金は含みません。実際の料金は各社の公式情報と見積もりで確認してください。
たとえば従業員50人で1人あたり月額300円なら、利用料の年間合計は18万円です。ここに初期設定の作業として40時間、時給換算2,500円を見込むと、初年度の実質コストは28万円になります。同じ50人でも、1人あたりの月額が100円高くサポートが手厚いシステムを選び、設定の作業時間が半分の20時間で済んだとすると、利用料は24万円、人件費換算は5万円で合計29万円となり、差はわずか1万円です。2年目以降は利用料の差がそのまま効いてくるため、「初年度の手間」と「長期の利用料」のどちらを重く見るかで、合うシステムが変わります。
逆に、従業員が500人規模になると、1人あたり100円の差は年間60万円になります。人数が多い企業ほど低コストの汎用型が有利になり、少人数の企業ほど設定やサポートの負担のほうが総額に響きやすいという傾向を、試算で確かめてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. キングオブタイムの料金はいくらですか?
A. 2026年9月時点の公表情報では、初期費用はかからず、1人あたり月額300円(税抜)から全機能を利用できるとされています。生体認証などの専用機器は別途購入費用がかかります。料金は改定される可能性があるため、最新の金額は公式サイトで確認してください。
Q. キングオブタイムに無料プランはありますか?
A. 恒常的に使える無料プランはありませんが、30日間の無料体験が用意されています。体験期間中に、打刻方法や給与計算との連携を自社のデータで試しておくと、導入後のつまずきを減らせます。
Q. キングオブタイムの評判で多い不満は何ですか?
A. 管理画面の項目が多く目的の設定にたどり着きにくい、初期設定の難易度が高いといった声が見られます。一方で、料金の安さや打刻手段の多さ、変則勤務への対応力は高く評価されています。
Q. キングオブタイムはどんな企業に向いていますか?
A. 従業員数が多くコストを抑えたい企業、拠点ごとに打刻方法を変えたい企業、複数の勤務形態が混在する企業で、設定を自社で進められる担当者がいる場合に向いています。
Q. 警備業のような業種でもキングオブタイムを使えますか?
A. 打刻や勤怠の集計には使えますが、現場ごとの配置や交代制勤務、上下番の確認、請求までを一連で管理したい場合は、別のツールとの併用が必要になりやすくなります。業務全体をまとめたい場合は、警備業向けのシステムも比較するとよいでしょう。
Q. 勤怠管理システムの年間コストはどう見積もればよいですか?
A. 従業員数×1人あたりの月額料金×12か月に、打刻用機器の購入費と、初期設定にかかる社内の作業時間を人件費に換算した額を加えると、初年度の実質コストの目安になります。
まとめ
キングオブタイムは、初期費用なし・1人あたりの月額料金で全機能を使える、低コストで多機能な汎用型の勤怠管理・人事給与システムです。自社に合うかを判断するために、次の4点を確認しましょう。
- 月額料金だけでなく、機器費用と初期設定の作業時間を含めた実質コストで比較する
- 設定を自社で進められる担当者がいるか、サポートの手厚さを重視すべきかを見極める
- 警備業のように業種固有の管理が中心なら、業種特化型のシステムも候補に入れる
- 就業規則どおりの運用と法改正への対応を重視するなら、アップデートの扱いと追加費用の有無を確認する
まずは無料体験やシミュレーターで自社の条件に当てはめ、キングオブタイムの強みが生きる職場かどうかを確かめるところから始めてみてください。
参考文献
- 厚生労働省「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」、2026年9月24日確認
- 厚生労働省「年次有給休暇の時季指定(働き方改革特設サイト)」、2026年9月24日確認
- 厚生労働省「時間外労働の上限規制(働き方改革特設サイト)」、2026年9月24日確認
- 厚生労働省「労働時間・休日」、2026年9月24日確認
- KING OF TIME 公式サイト「勤怠管理・人事給与システム KING OF TIME」、2026年9月24日確認

