パソコンの画面録画の方法|Windows・Mac標準機能とビジネス活用の注意点
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- WindowsとMacの標準機能を使ったパソコンの画面録画の手順がわかる
- 標準機能の限界と、専用ソフトやeラーニングで補える点がわかる
- 研修動画・マニュアル・サポート動画での活用法と、映り込みを防ぐ注意点がわかる
パソコンの画面録画は、WindowsでもMacでも、追加のソフトを入れずに標準機能だけで始められます。Windowsなら「Xbox Game Bar」や「Snipping Tool」、Macなら「スクリーンショット」ツールバー(Shift+Command+5)や「QuickTime Player」を使うのが手軽な方法です。ただし標準機能には、デスクトップ全体を録れない、システム音声が入らない、編集がほとんどできないといった制約があり、業務のマニュアルや研修動画に使おうとすると物足りなくなる場面もあります。この記事では、OS別の具体的な録画手順と標準機能の限界、専用ソフトとの使い分けに加えて、研修動画・操作マニュアル・サポート対応といったビジネスでの活用シーン、録画前に確認したい個人情報や機密情報の映り込み対策まで、仕事で画面録画を使う人向けに整理します。
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Q1. 画面録画を使いたい目的は?
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画面録画活用の悩みを解消する次の一歩は、研修コンテンツの体系化
画面録画を仕事で使い始めると、多くの会社が同じ壁にぶつかります。録画そのものは簡単でも、作った動画が担当者のパソコンや共有フォルダに散らばり、どれが最新版か分からない、新人が見たかどうか確認できない、手順が変わったときに差し替えが漏れる、といった管理の問題が出てくるのです。録画は「作る」工程にすぎず、社内で繰り返し使える教材にするには「整理して配信し、受講状況を把握する」仕組みが別に必要になります。
録画データを個別に保存して共有する運用と、eラーニングシステムで研修コンテンツとして体系化する運用を比べると、次のような違いがあります。
| 比較の観点 | 録画データを個別に保存・共有 | eラーニングで体系化 |
|---|---|---|
| 探しやすさ | フォルダ構成やファイル名の付け方に依存し、人によってばらつく | コースや階層ごとに並べられ、受講者は決まった場所から見られる |
| 視聴状況の把握 | 誰が見たかを確認する手段がほぼない | 受講履歴や進捗を管理画面で確認できるものが多い |
| 理解度の確認 | 別途テストや口頭確認が必要 | 動画の後に確認テストを組み合わせられるものが多い |
| 更新時の差し替え | 古いファイルが残りやすく、最新版が分からなくなる | 教材を差し替えれば受講者側の表示も更新される |
| 閲覧範囲の管理 | 共有リンクや権限設定を動画ごとに管理する必要がある | ユーザーやグループ単位で受講対象を設定できる |
| 導入の手軽さ | 追加費用なしですぐ始められる | システムの選定・契約・初期設定が必要 |
動画が数本のうちは個別保存でも回りますが、部署をまたいで研修やマニュアルとして使う本数が増えてきたら、体系化を検討するタイミングです。画面録画で作った自社教材を載せることを前提にするなら、自社で動画教材を作成・アップロードできるタイプのeラーニングシステムが候補になります。お名前.comビジネスコンシェルジュの動画教材向けeラーニング比較記事で紹介されているサービスから、自社教材の扱い方が異なる3つを例に挙げます。
| サービス名(運営会社) | 強み | 留意点 |
|---|---|---|
| LearnO(Mogic株式会社) | 企業規模に合わせた料金体系で予算を立てやすい。年4回以上のアップデートがあり、独自教材のアップロードに対応 | 教材は自社で作成する必要があり、1から始める場合は時間や労力がかかる可能性がある |
| プロシーズ(株式会社プロシーズ) | 研修のライブ配信に対応し、映像・マンガ・VR動画など多様な教材を扱える。分析レポートやユーザーサポート代行も可能 | 別途LearningWareの利用料が必要になる |
| KnowledgeDeliver(株式会社デジタル・ナレッジ) | 教材作成から学習・運用管理までを1つで行える。eラーニング専門会社として導入実績が豊富で、専門スタッフのサポートがある | 教材制作時にミスがあった場合、修正に時間や手間がかかる点がある |
自社で録画した動画を中心に少人数から始めたいならLearnOのように規模に合わせやすいもの、ライブ配信や多様な教材形式も使いたいならプロシーズ、教材作成から管理までを1つの仕組みにまとめたいならKnowledgeDeliverというように、画面録画をどう研修に組み込みたいかで向き不向きが分かれます。料金や機能は変わることがあるため、比較記事と各社の公式情報で最新の条件を確認してください。
パソコンで画面録画する基本方法(Windows/Mac標準機能)
WindowsではXbox Game BarかSnipping Tool、MacではShift+Command+5で開くスクリーンショットツールバーかQuickTime Playerを使えば、ソフトを追加せずに画面録画ができます。それぞれ録れる範囲や音声の扱いが違うため、目的に合わせて選びます。
Windows:Xbox Game Barで録画する
Xbox Game BarはWindows 10とWindows 11に標準で入っている、もともとゲームの録画用に作られた機能です。録画したいアプリのウィンドウを選んだ状態で、次の手順で操作します。
- 録画したいアプリを開き、そのウィンドウをクリックして選択状態にする
- Windowsキー+Gキーを押してXbox Game Barを開く(開かない場合は、設定の「ゲーム」の項目でGame Barが有効になっているか確認する)
- 「キャプチャ」ウィジェットの録画ボタンを押す。Windowsキー+Altキー+Rキーでも録画を開始・停止できる
- 録画を止めると、動画はユーザーフォルダ内の「ビデオ」の「キャプチャ」フォルダにMP4形式で保存される
アプリの操作とあわせてマイクの音声も録れるため、操作しながら口頭で説明を入れる用途には向いています。一方で、録画の対象はアクティブな1つのアプリのウィンドウに限られ、デスクトップ画面やエクスプローラーは録画できないのが大きな特徴です。複数のアプリを行き来する業務手順を1本の動画にしたい場合は、次に紹介するSnipping Toolか専用ソフトを検討します。
Windows:Snipping Toolで範囲を指定して録画する
Windows 11のSnipping Toolは、スクリーンショットだけでなく画面の録画にも対応しています。Snipping Toolを起動して「録画」のモードに切り替え、「新規」を押してから録画したい範囲をドラッグで指定し、「スタート」で録画を始めます。範囲を自由に決められるため、デスクトップを含む画面の一部や、複数のウィンドウをまたぐ操作も録れる点がXbox Game Barとの違いです。機能はOSのバージョンやアップデートの状況によって異なる場合があるため、表示されるメニューが違うときはWindowsを最新の状態に更新してから確認してください。
Mac:スクリーンショットツールバーとQuickTime Playerで録画する
macOS Mojave以降のMacでは、Shift+Command+5を押すとスクリーンショットツールバーが開き、「画面全体を収録」と「選択部分を収録」のどちらかを選んで録画できます。「オプション」からは保存先、録画開始までのタイマー、使用するマイク、マウスクリックの表示などを設定できます。録画を止めるときは、メニューバーの停止ボタンを押します。
QuickTime Playerでも、「ファイル」メニューの「新規画面収録」から同じツールバーを呼び出して録画できます。録画した動画はQuickTime Playerで開いて、前後の不要な部分を切り取る「トリム」の操作ができるため、簡単な手直しであればMacの標準機能だけで完結します。なお、Macの標準機能ではマイクの音声は録れますが、パソコン内部で鳴っている音(システム音声)は標準では録音されない点に注意が必要です。
OS別の標準機能の早見表
| 機能 | 起動方法 | 録れる範囲 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| Xbox Game Bar(Windows) | Windowsキー+G | アクティブな1つのアプリのウィンドウ | 1つの業務アプリの操作説明 |
| Snipping Tool(Windows 11) | アプリを起動し録画モードを選択 | ドラッグで指定した範囲 | 複数ウィンドウをまたぐ短い手順 |
| スクリーンショットツールバー(Mac) | Shift+Command+5 | 画面全体または選択部分 | 手早く操作を記録する用途全般 |
| QuickTime Player(Mac) | 「ファイル」から「新規画面収録」 | 画面全体または選択部分 | 録画後に前後をトリムしたい場合 |
このほか、PowerPointの「挿入」メニューにある画面録画機能を使うと、録画した動画をそのままスライドに埋め込めます。研修資料の中に操作動画を差し込みたい場合は、別々に作ってから貼り付けるより手間が少なく済みます。
録画できない・途中で止まるときの確認ポイント
標準機能で録画がうまくいかないときは、原因の多くが設定や保存先の状態にあります。まず確認したいのは録画時間の上限です。Xbox Game Barは設定で録画の最大時間を決める仕組みで、一般的に初期設定は2時間、最大で4時間までとされています。長い研修を1本で録り切ろうとすると途中で止まることがあるため、あらかじめ設定を確認するか、テーマごとに分けて録画します。次に、保存先ドライブの空き容量です。画面録画は短時間でもファイルが大きくなりやすく、空き容量が足りないと録画が止まったり保存に失敗したりします。録画を始める前に、保存先に十分な空きがあるか確認しておきます。
Windows キー+Gを押してもXbox Game Barが開かない場合は、設定の「ゲーム」の項目でGame Barが有効になっているか、会社のパソコンであれば情報システム部門の管理設定で機能が制限されていないかを確認します。音声が入らない場合は、Game Barの「オーディオ」ウィジェットや設定でマイクと録音する音の範囲を確認し、Macでは録画時の「オプション」で使うマイクが選ばれているかを見直します。ほかのアプリを多く開いたまま録画すると動作が重くなり、映像がカクついたり録画が止まったりすることがあるため、録画に関係のないアプリは閉じておくと安定します。
標準機能の限界と専用ソフトの選択肢
標準機能は「すぐ録れる」ことに特化しているため、編集や音声の扱い、長時間の録画といった業務用途の要件を満たせないことがあります。どこまで標準機能で済ませ、どこから専用ソフトを検討するかは、次のような限界に当てはまるかで判断すると分かりやすくなります。
| 標準機能でつまずきやすい点 | 業務で困る場面 | 専用ソフトで補えること |
|---|---|---|
| 録画範囲の制約(Xbox Game Barはデスクトップ不可) | ファイル操作や複数アプリをまたぐ手順を録れない | 全画面・ウィンドウ・範囲指定を自由に切り替えられる |
| 編集機能がほとんどない | 言い間違いや待ち時間を途中で切れず、長く見づらい動画になる | カット・テロップ・矢印や枠の注釈を加えられる |
| システム音声の扱い(Macは標準で内部音声を録れない) | Web会議や動画付き教材の音が入らない | マイクとパソコン内部の音を同時に録音できるものが多い |
| カメラ映像の同時録画ができない | 講師の顔を映した研修動画を作りたい | Webカメラの映像を画面の隅に重ねて録れる |
| 共有の仕組みがない | 大きな動画ファイルを毎回アップロードして送る必要がある | 録画後すぐに共有リンクを発行できるものがある |
専用ソフトには、無料で使えるもの、買い切りのもの、クラウド型で月額課金のものがあります。無料ソフトは試しやすい反面、録画時間の上限やロゴの透かしが入るなどの制限がある場合があり、提供元が分かりにくいものは業務のパソコンに入れる前に社内のルールに照らして確認が必要です。会社のパソコンでは、情報システム部門がインストールできるソフトを制限していることも多いため、まず社内で許可されているツールがないかを確認するのが近道です。
判断の目安としては、単発の記録や社内チャットで送る短い操作説明なら標準機能、継続的にマニュアルや研修動画を作るなら編集機能のある専用ソフト、という分け方が現実的です。ツールごとの選定基準や業界別の使い方は、画面録画ツールの選び方|業界別の活用ポイントで詳しく解説しています。
ビジネスでの活用シーン(研修動画・マニュアル・サポート動画)
画面録画が業務で効果を発揮するのは、文章や口頭では伝わりにくい「画面上の操作の流れ」を説明する場面です。同じ画面録画でも、研修・マニュアル・サポートでは求められる長さや作り込みの度合いが異なります。
| 活用シーン | 主な視聴者 | 動画の長さの目安 | 作るときのポイント |
|---|---|---|---|
| 研修動画 | 新入社員・異動者 | テーマごとに区切り、1本を短めにまとめる | 業務の目的や背景も音声で説明し、確認テストと組み合わせる |
| 操作マニュアル | システムを使う全社員 | 1つの作業を1本で完結させる | テキストの手順書と対にして、動画には手順番号を表示する |
| サポート動画 | 顧客・取引先 | 1つの質問に1本で答える | ダミーデータを使い、社内情報が映らない画面で録る |
| 不具合の報告 | 社内の開発・情報システム担当 | 再現手順だけを短く | エラーが出るまでの操作をそのまま録り、発生日時も添える |
| 会議・説明会の記録 | 欠席者・後から参加した人 | 会議の長さに依存 | 録画することを参加者に事前に伝え、了承を得る |
研修動画:同じ説明の繰り返しを減らす
新人が入るたびに同じシステムの使い方を説明している職場では、一度画面録画で研修動画を作っておくと、説明担当者の負担を減らせます。受講者も分からないところを何度でも見返せるため、自分のペースで理解を深められます。ポイントは、操作だけでなく「なぜこの入力が必要なのか」「間違えると後工程で何が起きるのか」といった業務の意味を音声で添えることです。操作だけを見せる動画は、画面が変わるとすぐに使えなくなりますが、業務の意味まで説明しておけば、画面が多少変わっても理解の助けになります。
操作マニュアル:テキストの手順書と組み合わせる
動画だけのマニュアルは、特定の手順を探したいときに頭から見直す必要があり、かえって手間になることがあります。テキストの手順書に番号付きで手順を書き、各手順に対応する動画の再生位置を添える、あるいは動画側に手順番号を表示しておくと、読む人と見る人の両方に使いやすくなります。マニュアル作成の効率化という点では、生成AIで手順書のたたき台を作る方法もあり、AIでマニュアル作成する方法|手順書・FAQ・更新運用の進め方で解説しています。
サポート動画:問い合わせの多い操作から作る
顧客からの問い合わせ対応では、よく聞かれる操作を短い動画にしておき、回答時にリンクを案内するだけで説明の手間を減らせます。すべての操作を動画化しようとすると作業量が膨らむため、問い合わせ履歴を見て件数の多い質問から順に作るのが効率的です。1本に複数の手順を詰め込むより、1つの質問に1本で答える構成の方が、顧客は必要な動画だけを見つけやすくなります。
効果的な録画に共通する準備
どの用途でも、録画前に「この動画で何ができるようになってほしいか」を1文で決め、手順を一度通しで試しておくと、迷った操作や無関係な画面が映り込むのを防げます。画面の解像度が高すぎると文字が小さく見えるため、録画するときはアプリのウィンドウを適度な大きさにし、ブラウザの文字表示を少し拡大しておくと見やすくなります。音声を入れる場合は、周囲の雑音が少ない場所で、ヘッドセットなど口元に近いマイクを使うと聞き取りやすさが大きく変わります。
録画前に確認すべき注意点(個人情報・機密情報の映り込み)
画面録画は画面に表示されたものをそのまま記録するため、意図しない情報の映り込みが最も大きなリスクです。一度作った動画は長く使い回されることが多く、公開後に気づいても、すでに視聴やダウンロードされていれば回収が難しくなります。録画を始める前に、次の点を確認しておくと安心です。
| 確認する項目 | 起こりがちな映り込み | 事前の対策 |
|---|---|---|
| 通知・ポップアップ | メールやチャットの通知に顧客名や社内の話題が表示される | 通知を一時的にオフにし、不要なアプリを閉じる |
| 業務データ | 実在の顧客の氏名・連絡先・取引内容が画面に出る | テスト環境やダミーデータで録画する |
| ブラウザ | ブックマークバー、開いている別タブ、入力候補の履歴 | 録画用のブラウザプロファイルを用意するか、非表示にする |
| デスクトップ | ファイル名から案件名や人事情報が分かる | 範囲指定で録るか、デスクトップを整理しておく |
| パスワード・認証情報 | ログイン操作の入力内容や認証コード | ログイン後の画面から録画を始める |
| 第三者の画面・音声 | Web会議の参加者の顔・名前・発言 | 録画の目的と範囲を事前に伝え、了承を得る |
顧客の氏名や連絡先などが映った動画は、個人情報を含むデータとして扱う必要があります。個人情報保護法では、事業者に対して個人データの漏えいなどを防ぐための安全管理措置が求められており、具体的な考え方は個人情報保護委員会のガイドラインで示されています。また、Web会議を録画する場合は、参加者の映像や発言も記録されるため、録画の目的と利用範囲を事前に伝えて了承を得ておくのが望ましい運用です。映り込みそのものを避けるのが最も確実な対策であり、ダミーデータでの録画を社内の標準にしておくと、確認の手間も減らせます。本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の事案についての法的助言ではありません。判断に迷う場合は、社内の法務・個人情報保護の担当者や専門家に相談してください。
画面に表示される他社のソフトウェアや動画、画像を録画して社外に公開する場合は、著作権や各サービスの利用規約にも注意が必要です。社内の研修やマニュアルで使う場合でも、有料の動画教材や他社の資料をそのまま録画して配布するのは避け、自社で作成した画面や教材を中心に録るようにします。
こうした注意点を一人ひとりの判断に任せていると、確認漏れが起きやすくなります。録画した動画を研修教材としてまとめて管理すれば、公開前のチェックを1か所で行え、閲覧できる人も受講対象者に限定できます。個人のパソコンや共有リンクで動画が拡散していく状態を防ぐという意味でも、研修コンテンツとして体系化する仕組みは安全面での利点があります。
配信・共有時のセキュリティへの配慮
録画の段階で映り込みを防いでも、共有の方法を誤ると想定外の相手に動画が渡ってしまいます。社内向けと社外向けで共有の考え方を分け、公開前のチェックの流れを決めておくことが大切です。
共有範囲と権限を絞る
クラウドストレージや動画共有サービスで「リンクを知っている人は誰でも閲覧可」の設定にすると、リンクが転送されたときに社外の人でも見られる状態になります。社内限定の動画は、組織内のアカウントだけが見られる設定にし、必要な部署やメンバーに限定して共有します。社外の顧客向けに公開する動画でも、限定公開にするのか一般公開にするのかを作成時に決め、設定を確認してから共有する運用にしておくと安心です。ダウンロードを許可するかどうかも、あわせて決めておきます。
公開前のチェックを二人の目で行う
作成者本人は、見慣れた画面の中の映り込みに気づきにくいものです。公開前に作成者以外の1人が動画を通しで確認し、映り込み、音声の内容、共有設定の3点をチェックする流れを決めておくと、見落としを減らせます。確認した日と確認者を記録しておけば、後から問題が見つかったときにも経緯をたどれます。
保管と更新・削除のルールを決める
ファイル名に対象業務・作成日・版数を入れ、保存場所を部署横断で統一しておくと、担当者が異動しても動画を探せます。業務の手順やシステムの画面が変わった動画は、古いまま使われると誤った操作を広めてしまうため、半期ごとなど見直しの時期を決めて、更新または削除します。退職者や異動者のアカウントに動画が残ったままにならないよう、組織の共有領域で管理することも重要です。情報セキュリティ対策の全体的な考え方は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公開している資料も参考になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. パソコンの画面録画に専用のソフトは必要ですか?
A. WindowsではXbox Game BarやSnipping Tool、MacではShift+Command+5のスクリーンショットツールバーやQuickTime Playerが標準で使えるため、簡単な録画であれば追加のソフトは不要です。途中のカットやテロップなどの編集が必要な場合や、継続的にマニュアルを作る場合は専用ソフトを検討します。
Q2. Xbox Game Barでデスクトップ画面が録画できないのはなぜですか?
A. Xbox Game Barはゲームの録画用に作られた機能で、録画の対象がアクティブな1つのアプリのウィンドウに限られ、デスクトップ画面やエクスプローラーは録画できない仕様です。Windows 11ならSnipping Toolの録画機能で範囲を指定するか、専用ソフトを使います。
Q3. Macの画面録画でパソコンの音が入らないのはなぜですか?
A. Macの標準の画面収録機能ではマイクの音声は録れますが、パソコン内部で鳴っている音は標準では録音されません。動画や会議の音声も含めて録りたい場合は、内部音声の録音に対応した専用ソフトを検討します。
Q4. 画面録画で作った動画は、社内研修にどう活用すればよいですか?
A. テーマごとに短く区切った動画を作り、業務の意味も音声で説明したうえで、確認テストと組み合わせるのが効果的です。本数が増えてきたら、eラーニングシステムで研修コンテンツとして体系化すると、受講状況の把握や教材の差し替えがしやすくなります。
Q5. 録画するときに個人情報が映り込まないようにするにはどうすればよいですか?
A. 通知をオフにして不要なアプリを閉じ、実在の顧客データではなくテスト環境やダミーデータで録画するのが確実です。公開前には作成者以外の人が動画を通しで確認し、映り込みと共有設定をチェックすると見落としを減らせます。
Q6. Web会議を画面録画してもよいですか?
A. Web会議の録画には参加者の映像や発言が含まれるため、録画の目的と利用範囲を事前に伝え、了承を得てから行うのが望ましい運用です。会議ツールに録画機能がある場合は、録画中であることが参加者に表示されるツールの機能を使う方法もあります。
まとめ
パソコンの画面録画は、WindowsのXbox Game BarやSnipping Tool、MacのShift+Command+5やQuickTime Playerを使えば、標準機能だけで今日から始められます。ただし、録画範囲・編集・音声には標準機能ならではの制約があり、業務で継続的に使うなら専用ソフトとの使い分けが必要です。
- 単発の記録は標準機能、継続的なマニュアルや研修動画は編集機能のある専用ソフトを検討する
- 研修・マニュアル・サポートで動画の長さや作り込みを変え、1本1テーマで短くまとめる
- 通知オフとダミーデータで映り込みを防ぎ、公開前に作成者以外の人が確認する
- 共有範囲を必要な人に絞り、更新・削除のルールを決めて管理する
- 本数が増えてきたら、eラーニングで研修コンテンツとして体系化し、受講状況まで把握できるようにする
まずは問い合わせや説明の回数が多い業務を1つ選び、短い操作動画を1本作るところから始めてみてください。
参考文献
- 個人情報保護委員会「法令・ガイドライン等」https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/
- 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「情報セキュリティ」https://www.ipa.go.jp/security/
- 文化庁「著作権施策に関する総合案内ページ」https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/
- Appleサポート「Macで画面を収録する」https://support.apple.com/ja-jp/102618