キャッシュレスとは?決済の種類・仕組みと店舗への導入方法を解説【2026年版】

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  • 支払うタイミングは3種類に分かれる
  • 店舗導入は決済代行会社が一般的
  • 法人間の請求は掛け払いも選択肢

キャッシュレスとは、現金(紙幣・硬貨)を使わずに支払いを済ませることで、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などが含まれます。支払うタイミングで「前払い」「即時払い」「後払い」の3種類に分けられ、経済産業省によると、2025年の国内のキャッシュレス決済比率は58.0%(決済額162.7兆円)でした。本記事では、種類と仕組み、店舗に導入する流れと費用の考え方、政府の目標に加え、法人どうしの取引で使われる請求書カード払いと掛け払いまでを、これから導入を検討する店舗の方と、請求や入金管理を見直したい企業の担当者の両方に向けて整理します。

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Q1. キャッシュレスで代金を受け取りたい相手は?

目次

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  1. キャッシュレスとは|現金を使わない支払いの総称と3つの支払いタイミング
  2. 決済手段の種類|カード決済・コード決済・電子マネー
  3. キャッシュレス決済のメリット|店舗・利用者・企業の立場別
  4. キャッシュレスの普及状況|決済比率と導入をためらう理由
  5. 政府の推進背景|キャッシュレス決済比率の目標
  6. 店舗への導入方法|直接契約と決済代行会社
  7. 法人間の取引とキャッシュレス|請求書カード払いと掛け払い
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ|キャッシュレスで押さえたい5つのこと
  10. 参考文献

キャッシュレスとは|現金を使わない支払いの総称と3つの支払いタイミング

キャッシュレス決済とは、お札や小銭などの現金を使わず、カードやスマートフォンなどで代金を支払う方法の総称です。特定のサービス名ではなく、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、コード決済などをまとめた呼び方で、政府広報オンラインでも同じ整理で説明されています。「キャッシュレス払い」も同じ意味で使われます。

種類仕組み代表例
前払い(プリペイド) 事前に入金(チャージ)した残高から支払う 交通系電子マネー、流通系電子マネー、プリペイドカード
即時払い(デビット) 支払いと同時に、連動した銀行口座から代金が引き落とされる デビットカード
後払い(ポストペイ) カード会社が代金を立て替え、後日まとめて利用者に請求する クレジットカード

スマートフォンのコード決済は、この3分類のどれか1つに固定されているわけではありません。アプリに登録する支払い元によって、残高へのチャージなら前払い、銀行口座の直接引き落としなら即時払い、クレジットカードの登録なら後払いとして働きます。

このうち「後払い」は、売る側から見ると、代金を受け取るまでに間が空く支払い方法です。店頭のクレジットカード決済ではカード会社が代金を立て替えますが、ECサイトや法人どうしの請求書取引では、与信(支払い能力)の審査、請求書の発行、入金の確認、未入金の督促を売る側が自社で担うことも少なくありません。この事務を代行し、サービスによっては与信を通過した取引の未回収リスクを引き受けるのが、後払い・掛け払いのサービスです。取引の相手が個人か法人かで向くサービスが分かれるため、まず3サービスの役割の違いを表で確認しておきましょう。

後払い・掛け払い3サービスの役割の違い

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

自社の状況:
サービス GMO掛け払い GMO後払い マネーフォワード 掛け払い
向いている会社 法人の取引先が増え、与信審査や請求書・入金管理の手間を減らしたい企業 カードより現金で払いたい顧客を抱えるEC事業者 請求書の発行から督促まで、請求業務をまとめて任せたい企業
特徴 リアルタイム与信。消し込み、督促、入金管理を代行し、与信を通過し正常に完了した取引の未回収リスクは同社が負担 決済時にその場で与信を行うリアルタイム与信。与信を通過し正常に完了した取引の未回収リスクは同社が負担 請求書の発行・送付・保存から与信審査、入金消込、督促まで代行。インボイス制度と電子帳簿保存法に対応
注意したい点 手数料や固定費の幅が広く、商材や販売方法によっては高くつく場合がある サイト未完成の場合や、対面販売・電話受注販売には対応していない 業種や商材によって対応できない場合がある
資料・詳細

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表は横にスクロールできます。商品ページの記載は2026年10月15日時点の確認内容です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

法人の取引先に請求書で販売している場合の一例が、GMO掛け払いです。商品ページによると、新規の取引先の与信審査のほか、消し込みや督促(架電・再発行)、入金管理といった負荷のかかる作業を代行し、GMOペイメントサービス株式会社の与信を通過して正常に完了した取引については、未回収リスクも同社が負担します。買い手は事前の手続きなしで初回取引から利用できるとされています。一方で、手数料や固定費の幅が広く、取り扱う商材や販売方法によっては高くつく場合もあります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

GMOペイメントサービス株式会社

GMO掛け払い

GMO掛け払い
出典:www.gmo-ps.com

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新規拡大したいけど未回収リスクは減らしたい方におすすめ

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  • 「消し込み」や「督促(架電・再発行)」「入金管理」といった業務負荷のかかる作業を代行
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  • 買い手は事前の手続きが不要で初回取引から利用できる
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ここが少し気になる…

  • 手数料や固定費の幅が広く、取り扱いの商材や販売方法によっては高くつく場合も

「GMO掛け払い」の導入により書類作業の手間が省けたため、受注対応できるお客様の件数が増えました。

リンベル株式会社の導入事例(GMOペイメントサービス)より。出典:リンベル株式会社 様 導入事例

決済手段の種類|カード決済・コード決済・電子マネー

店舗が導入を検討する際は、支払いのタイミングよりも「お客様がどの手段で支払うか」という分け方のほうが実務に直結します。経済産業省が公表した2025年のキャッシュレス決済額の内訳は次のとおりです。

決済手段2025年の決済額キャッシュレス決済額に占める割合
クレジットカード 134.6兆円 82.7%
コード決済(QRコード・バーコード) 16.6兆円 10.2%
電子マネー 6.0兆円 3.7%
デビットカード 5.5兆円 3.4%

カード決済(クレジットカード・デビットカード)

決済額の8割以上を占める最大の手段です。客単価の高い業種や、観光客・出張客が多い店舗では、まずカード決済に対応できるかどうかが重要になります。店舗側では、カードを読み取る決済端末と、カード会社との加盟店契約が必要です。最近はICチップの読み取りに加え、カードをかざすだけのタッチ決済(非接触決済)に対応した端末が主流になっています。

コード決済(QRコード・バーコード)

スマートフォンアプリでQRコードやバーコードを表示・読み取りして支払う方法です。店舗がQRコードを印刷して掲示し、お客様がそれを読み取って金額を入力する方式なら、専用の決済端末を用意しなくても始められます。導入のハードルが低いことから、小規模な飲食店や個人商店、移動販売などで広く使われています。

電子マネー・プリペイドカード

ICカードやスマートフォンを端末にタッチして支払う方法で、交通系と流通系に大きく分かれます。事前にチャージして使うプリペイドカードも、同じ前払いの手段です。支払いが数秒で終わるため、コンビニ、駅ナカの店舗、自動販売機など、少額の支払いが多く会計の速さが求められる場面に向いています。導入には電子マネーを読み取れる決済端末が必要です。

キャッシュレス決済のメリット|店舗・利用者・企業の立場別

キャッシュレス決済の主なメリットは、会計の時間を短縮できること、現金を扱う手間を減らせること、利用や売上の記録が残ることの3点です。立場によって効果の出方が異なるため、店舗・利用者・企業に分けて整理します。

立場主な利点
消費者(支払う側) 現金を持ち歩く手間やATMで引き出す手間が減る、会計が速い、ネットショッピングで使える、利用履歴で支出を管理しやすい、ポイントが貯まる
店舗(受け取る側) レジでの釣り銭の受け渡しや閉店後の現金の数え合わせが減る、現金を持たない客層を取りこぼしにくい、売上データが記録として残る
企業(請求・支払いを行う側) 社員の立替払いや仮払金の管理を減らせる、支払いの記録が明細として残る、請求書取引でも与信・請求・入金の事務を外部に任せられる場合がある

店舗で効果が出やすい場面

店舗では、レジでの釣り銭の受け渡しや、閉店後の現金の数え合わせが減る効果を実感しやすいといえます。会計が速くなればレジ前の待ち時間が短くなり、混雑時の取りこぼしも減らせます。現金を持ち歩かない人が増えているため、決済手段を用意しておくことは、現金以外で支払いたいお客様を逃さないことにもつながります。支払いの記録が残るので、日々の売上の確認や締め作業も、手書きの集計より進めやすくなります。

利用者の立場で知っておきたいこと

政府広報オンラインでは、キャッシュレス決済のメリットとして、現金を持ち運ぶ手間や会計の時間が減ること、取引履歴を確認できてお金の管理を記録しやすくなることが挙げられています。ポイントが貯まるものや、支払い時にクーポンが使えるものもあります。一方で、お金が減る実感が薄いと使い過ぎにつながりやすい点には注意が必要です。

安全に使うための基本

「この方法が一番安全」と1つに決めることはできず、サービス側の対策と利用者自身の注意の両方で守られています。政府広報オンラインによると、クレジットカードでは、本人による取引かを確認する技術、不正な取引を起こさないための技術、カード番号を守る技術などの対策が行われています。そのうえで、偽のメールやSMSから誘導されたサイトにカード番号や暗証番号を入力しない、利用明細をこまめに確認する、身に覚えのない請求やカードの紛失はすぐにカード会社へ連絡する、といった自衛策が欠かせません。プリペイド型はチャージした金額が上限になるため、使い過ぎを防ぎやすい手段です。

後払い・掛け払い3サービスの役割を比較表で見る

キャッシュレスの普及状況|決済比率と導入をためらう理由

経済産業省によると、2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%、決済額は162.7兆円でした。消費の半分以上が、現金以外で支払われている計算です。さらに、2025年に開催された大阪・関西万博では会場内で全面的にキャッシュレス決済が導入され、政府広報オンラインは、システムトラブルによる決済停止がなく、加盟店の9割以上が業務効率の向上を実感したと紹介しています。

一方で、中小の店舗には導入をためらう理由もあります。よく挙がる懸念と、その受け止め方を整理します。

導入をためらう理由実際のところ
決済手数料の負担が大きい 手数料は決済額に対して一定の割合でかかる。現金管理にかかる時間や、両替・釣り銭準備の手間と合わせて比べると判断しやすい
売上の入金が遅くなる 入金サイクルはサービスごとに異なり、月数回の入金や、手数料を払って早めに受け取れるものもある。資金繰りに合うものを選ぶ
端末の導入費用がかかる QRコード決済なら端末なしで始められる。カード決済もスマートフォンやタブレットにつなぐ小型端末を選べば初期費用を抑えられる
操作が難しそう 多くの端末は金額を入力してカードやスマートフォンを読み取るだけで完了する。POSレジと連携すれば入力の手間も減る

政府の推進背景|キャッシュレス決済比率の目標

政府は、キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度にするという目標を掲げてきました。経済産業省によると、この目標は達成され、2025年12月に公表されたキャッシュレス推進検討会のとりまとめで新しい目標が示されています。

項目内容
これまでの目標 2025年までにキャッシュレス決済比率4割程度(達成)
中間目標 2030年までに国内指標で65%(国際比較指標で55%)
将来的な目標 国内指標で80%。可能な限り早期の達成を目指す
2025年の実績 国内指標で58.0%(決済額162.7兆円)

国内指標は、従来の指標の分母に含まれていた「持ち家の帰属家賃」(実際には支払いが発生しない家賃相当額)などを除き、消費者の実感に近づけた指標です。従来の算出方法も、国際比較や過去との継続性のために「国際比較指標」として併用されています。キャッシュレス化が進む背景には、店舗の人手不足への対応や現金を扱うコストの削減、データを活用した事業の効率化といった狙いがあります。

店舗への導入方法|直接契約と決済代行会社

店舗がキャッシュレス決済を導入する方法は、大きく2つあります。カード会社や各決済サービスと1社ずつ加盟店契約を結ぶ直接契約と、決済代行会社を通じて複数の決済手段をまとめて契約する方法です。直接契約では、たとえばJCBなどのカードブランドごとに申し込みと審査があり、審査・端末・入金・問い合わせ先が決済手段ごとに分かれます。決済代行会社を使えば、これらをまとめて契約でき、管理画面や入金も一本化されるため、中小の店舗では決済代行会社を使う方法が一般的です。ただし、代行会社ごとに対応する決済手段や手数料の体系は異なります。

項目直接契約決済代行会社の利用
契約先 カード会社や決済サービスごとに1社ずつ 決済代行会社1社で複数の決済手段をまとめて契約
審査・入金・問い合わせ 決済手段ごとに窓口が分かれる 窓口が一本化されやすい
向いている店舗 受け付ける決済手段が1-2種類に絞られている店舗 複数の決済手段を、手間をかけずに導入したい店舗
確認したい点 決済手段ごとの審査期間、手数料、入金サイクル 対応する決済手段、手数料の体系、入金サイクル

導入までの流れ

  1. 受け付けたい決済手段を決める(客層や客単価をもとに、カード・コード決済・電子マネーの優先順位を付ける)
  2. 決済代行会社や決済サービスを比較する(対応する決済手段、手数料率、入金サイクル、端末の費用、POSレジとの連携)
  3. 申し込み・加盟店審査を受ける(業種や事業の実態が確認される)
  4. 決済端末の設置やQRコードの掲示を行い、店頭に使える決済手段を表示する
  5. スタッフに操作方法と返品・取消の手順を共有してから運用を始める

費用の考え方

費用の種類内容確認のポイント
初期費用 決済端末の購入費、導入手数料 端末が無料または割引になるキャンペーンの有無、QRコード決済のみなら不要な場合も多い
月額費用 サービスの基本料金、端末のレンタル料 決済が少ない月も固定でかかるかどうか
決済手数料 決済額に対して一定の割合でかかる費用 決済手段やカードブランドごとに料率が異なるか、業種による違いがあるか
入金手数料 売上を銀行口座に振り込む際の手数料 振込先の銀行や入金回数によって無料になるか

決済手数料の考え方を具体的に確認したい場合は、キャッシュレス決済とは?種類・手数料・店舗への導入方法を解説も参考になります。

導入前に確認したい注意点(デメリット)

キャッシュレス決済には利点が多い一方で、店舗側・利用者側のそれぞれに注意しておきたい点があります。費用以外の留意点を、あらかじめ確認しておきましょう。

立場注意点事前にできる備え
店舗 通信障害や決済サービスのシステム障害が起きると、その間はキャッシュレス決済を受け付けられない 安定した通信環境を用意し、障害時は現金や別の決済手段で受け付ける手順を決めておく
店舗 申し込み後に加盟店審査があり、業種や審査状況によっては利用開始まで時間がかかる 開業日やキャンペーン開始日から逆算し、余裕をもって申し込む
店舗 決済手段ごとに操作や返品・取消の方法が異なり、スタッフへの教育が必要になる よく使う操作と取消手順を1枚の手順書にまとめ、運用開始前に練習しておく
店舗 現金払いが中心の客層では、導入しても利用が少なく、固定費だけがかかる場合がある 月額費用のかからないサービスや、端末不要のコード決済から試す
利用者 お金が減る実感が薄く使い過ぎやすい。カードやスマートフォンの紛失・不正利用のおそれもある 利用履歴をこまめに確認し、利用限度額の設定や端末のロック、身に覚えのない請求はすぐにカード会社へ連絡する

ECサイトで後払いも受け付けたい場合

ECサイトで、カードより現金で払いたい顧客にも対応したい場合の一例が、GMO後払いです。商品ページによると、決済時にその場で与信審査を行うリアルタイム与信を備え、GMOペイメントサービス株式会社の与信を通過して正常に完了した取引の未回収リスクは同社が負担し、請求書発行などの負担も減らせるとされています。サイトが未完成の場合や、対面販売・電話受注販売には対応していないため、店頭のレジ決済ではなくEC向けの選択肢と考えてください。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

GMOペイメントサービス株式会社

GMO後払い

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出典:www.gmo-ps.com

GMOペイメントサービス株式会社

GMO後払い

カードより現金で払いたい顧客を抱えるEC事業におすすめ

全体評価
4.5 (2件)
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  • サイトが未完成の場合や、対面販売・電話受注販売には対応していない
評価・口コミ(一部抜粋)
4.5
  • 昨今、クレジットカード決済でのオンライン注文が当たり前だが、個人情報やクレジットカード決済をしたくない方、そのやり方がわからないシニア層にとってはオンライン注文のハードルが後払いの支払い方法がある事により下がったと思う。特に、現金で支払いたいが、代引きはNGという方にとってもむいていると思う。

  • GMO後払いを利用することで、代金未回収のリスクを大幅に軽減できたのが大きなメリットです。特に医療や通販など、商品やサービスを先に提供する業態では、支払い遅延や未払いが課題でしたが、このサービスにより与信審査や回収業務を任せられるようになり、スタッフの負担も軽減されました。顧客側も手元に商品が届いてから支払える安心感があるため、購買率アップにもつながっていると思います。

社内から請求書発行・回収業務がなくなったというのが一番のメリットですね。

株式会社はぐくみプラスの導入事例(GMOペイメントサービス、取材時期2022年3月)より。出典:株式会社はぐくみプラス 様 導入事例

導入前のセルフチェック

ここまでの内容を、自社の状況に当てはめて確認してみましょう。当てはまる項目が多いほど、決済手段の導入だけでなく、請求や回収の事務まで見直す余地があります。

代金の受け取りと請求、今のやり方で足りる?セルフチェック

当てはまるものを選んでください(登録不要)

後払い・掛け払い3サービスの役割を比較表で見る

法人間の取引とキャッシュレス|請求書カード払いと掛け払い

法人どうしの取引は請求書で支払う場面が多く、店頭のキャッシュレス決済とは仕組みが異なります。この領域には、支払う側が使う「請求書カード払い」と、請求する側が使う「掛け払い」があり、混同しやすいため違いを整理します。なお、本節は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。個別の取引は、専門家や各事業者にご確認ください。

請求書カード払いとは|支払う側のキャッシュレス化

請求書カード払い(BIPS)とは、提供事業者が買い手からの委託を受けて、売り手が発行した請求書に基づく支払いを代行し、その代わりに買い手からキャッシュレス決済手段で支払いを受けるサービスです。キャッシュレス推進協議会によると、キャッシュレス決済で支払いたい買い手と、キャッシュレス決済の受付を導入していない売り手をつなぐサービスとして、利用が進んでいます。

同協議会は2025年12月26日に「請求書カード払い取引ガイドライン」を公表し、運用を担う請求書カード払い協会を設立しました。ガイドラインは2026年6月26日から本格運用されており、提供事業者は協会への登録が必要であること、買い手は国内の法人か個人事業主であること、売り手への支払いは銀行振込に限定されることなどが定められています。民間事業者の自主的な取組である点も、協議会が説明しています。

掛け払いとは|請求する側の事務を代行

掛け払いは、請求書で後払いにする企業間取引で、与信審査、請求書の発行、入金の確認、督促といった請求業務を事業者が代行するサービスです。サービスによっては、与信を通過した取引の未回収リスクを事業者が負担する仕組みもあり、請求書の発行や入金管理に時間を取られている売り手が使います。

項目請求書カード払い掛け払い
主に使う側 支払う側(買い手) 請求する側(売り手)
役割 売り手への請求書の支払いを代行し、買い手はカードなどのキャッシュレス手段で支払う 与信審査、請求書の発行、入金確認、督促を代行する
確認したい点 請求書カード払い協会の登録事業者か、利用条件や手数料 対応できる業種・商材、手数料や固定費、与信の方法

請求業務をまるごと任せたい場合の一例

請求書の発行から督促まで、請求業務をまとめて任せたい場合の一例が、マネーフォワード 掛け払いです。商品ページによると、請求書の発行・送付・保存から与信審査、入金消込、督促までを代行します。インボイス制度と電子帳簿保存法に対応し、連携機能により仕訳登録の自動化もできるとされています。入金保証は所定の条件を満たした場合に限られ、業種や商材によっては対応できない場合があるため、利用条件は資料や公式サイトで確認してください。料金はプランによって異なります。

株式会社マネーフォワード

マネーフォワード 掛け払い

マネーフォワード 掛け払い
出典:mfkessai.co.jp

株式会社マネーフォワード

マネーフォワード 掛け払い

与信・請求書・消込・督促ぜんぶおまかせ!請求業務の課題を解決したい企業におすすめ

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  • 煩雑な手続きゼロで口座振替の負荷もなく導入が可能
  • 連携機能が充実していて、仕訳登録の自動化ができる
  • インボイス制度・電子帳簿保存法などの法改正などにも対応
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ここが少し気になる…

  • 業種や商材によって対応できない場合もある

入金処理や催促に関わる作業工数が100分の1以下に軽減することができています。

サイボウズ株式会社の導入事例(マネーフォワード、2022年9月12日公開、公開当時の情報)より。出典:サイボウズ株式会社 導入事例

掛け払いを選ぶときに確認したい点

  • 取引の相手と取引形態: 個人向けのEC(後払い)か、法人間の請求書取引(掛け払い)か。対面販売や電話受注に対応しないサービスもあります
  • 与信の方法と上限: 決済時にその場で判断するか、事前審査で取引先ごとの上限を決めるか。GMO掛け払いは、原則30万円までの小口取引はリアルタイム与信、事前審査により最大3,000万円の大型取引にも対応すると、商品ページで紹介されています
  • 取り扱える業種・商材: 業種や商材によっては対応できない場合があるため、申し込み前に確認します
  • 会計・保存への対応: インボイス制度や電子帳簿保存法への対応、会計ソフトと連携して仕訳まで自動化できるかを確認します
  • 手数料と固定費: 幅があるため、自社の取引額で見積もりを取って比べます

各サービスの仕組みや手数料の考え方は、後払い決済サービスとは?仕組み・手数料の考え方とBtoC後払い・BtoB掛け払いの選び方や、後払いとは?種類・仕組みとメリット・導入の概要を解説でも解説しています。

取引先が増え、与信審査や請求書の発行、入金確認の事務が追いつかなくなってきた企業は、リアルタイム与信と事前審査を取引に応じて使い分けられるサービスの資料を取り寄せ、自社の取引額で条件を比べてみてください。

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よくある質問(FAQ)

Q. キャッシュレス(キャッシュレス決済)とはどういう意味ですか?

A. お札や小銭などの現金を使わずに代金を支払うことの総称です。クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコード決済などが含まれ、支払うタイミングによって、前払い(プリペイド)、即時払い(デビット)、後払い(ポストペイ)の3種類に分けられます。「キャッシュレス払い」も同じ意味で使われます。

Q. 日本で一番利用されているキャッシュレス決済は何ですか?

A. 経済産業省によると、2025年のキャッシュレス決済額162.7兆円のうち、クレジットカードが82.7%(134.6兆円)で最も多く、コード決済が10.2%、電子マネーが3.7%、デビットカードが3.4%でした。これは決済額ベースの割合で、利用する人数や回数の多さとは異なる点に注意してください。

Q. 一番安全なキャッシュレス決済はどれですか?

A. 1つの方法が最も安全と言い切ることはできません。クレジットカードでは、本人による取引かを確認する技術や不正な取引を防ぐ技術などの対策が行われていますが、そのうえで、偽のメールやSMSから誘導されたサイトに番号を入力しない、利用明細をこまめに確認する、不審な請求や紛失はすぐにカード会社へ連絡するといった自衛策も欠かせません。プリペイド型はチャージした金額が上限になるため、使い過ぎを防ぎやすい手段です。

Q. 小さな店舗でも費用をかけずにキャッシュレス決済を導入できますか?

A. QRコードを印刷して掲示する方式のコード決済なら、専用の決済端末なしで始められます。カード決済や電子マネーにも対応したい場合は、スマートフォンやタブレットにつなぐ小型端末を選ぶと初期費用を抑えられます。いずれの場合も、決済額に応じた決済手数料はかかります。

Q. 決済代行会社を使うメリットは何ですか?

A. クレジットカード、電子マネー、コード決済など複数の決済手段を、1回の申し込みとまとめた契約で導入できる点です。売上の入金や管理画面、問い合わせ先も一本化されるため、決済手段ごとに個別契約する場合より運用の手間を減らせます。

Q. 法人どうしの請求書払いもキャッシュレス化できますか?

A. できる仕組みがあります。支払う側が使う請求書カード払いは、請求書の支払いをカードなどのキャッシュレス手段で行えるようにするサービスです。請求する側が使う掛け払いは、与信審査、請求書の発行、入金確認、督促を代行するサービスで、与信を通過した取引の未回収リスクを事業者が負担するものもあります。対応できる業種や条件はサービスごとに異なるため、資料で確認してください。

まとめ|キャッシュレスで押さえたい5つのこと

キャッシュレス決済は、現金を使わない支払い全体を指す言葉で、すでに消費の半分以上を占めています。押さえておきたいポイントを整理します。

  1. キャッシュレス決済は、支払うタイミングで前払い・即時払い・後払いの3種類に分けられる
  2. 決済額ではクレジットカードが8割以上を占め、コード決済は端末なしで始めやすい
  3. 店舗への導入は、決済代行会社で複数の決済手段をまとめて契約するのが一般的で、手数料や入金サイクルを比べて選ぶ
  4. 政府は2030年までに国内指標で65%、将来的には80%を目標に掲げている
  5. 請求書の発行・入金確認・督促に手間がかかる売り手は、後払い・掛け払いサービスの資料を取り寄せ、取引形態と条件を比べる

まずは自店の客層に合った決済手段を1つ選び、手数料と入金サイクルを比べるところから始めてみてください。EC販売や法人との請求書取引がある場合は、代金を受け取るまでの事務まで含めて見直すと、導入の効果をより実感しやすくなります。

参考文献

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