報連相とは?意味とやり方、例文、時代遅れと言われる理由を解説
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- 報連相は報告・連絡・相談の3つの動き
- 悪い知らせほど早く事実から伝える
- 伝え方はルール表で職場に決めておく
報連相(ほうれんそう)とは、「報告」「連絡」「相談」の3つの頭文字を取った、仕事の情報を共有するための基本の動きを指すビジネス用語です。報告は仕事の経過や結果を伝えること、連絡は必要な情報を関係者に知らせること、相談は判断に迷ったときに意見を求めることで、野菜のほうれん草にかけて覚えやすくした言葉です。「時代遅れ」と言われることもありますが、情報を組織の中で止めずに流すという目的は、働き方が変わった今も変わりません。この記事では、3つの違いと由来、場面別のやり方と例文、報連相が滞る原因、時代遅れと言われる理由、職場の仕組みにするルールの作り方、新人への教え方までを順に解説します。
自社の報連相、どこから整える?2問で目安がわかります
Q1. いま困っているのは、どちらに近いですか?
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報連相とは|意味と、報告・連絡・相談の違い
報連相(ほうれんそう)とは、報告・連絡・相談の頭文字を取った言葉で、仕事の経過や判断に必要な情報を、上司や関係者と共有するための基本の動きのことです。
報告・連絡・相談の違い
3つはどれも「情報を相手に伝える」動きですが、誰に・何を・いつ伝えるかが異なります。@ITの情報マネジメント用語辞典では、報告は上司の指示に対する正規の報告、連絡は同僚や関係部署の間で交わされる情報交換・情報共有、相談は迷いや困りごとがあったときに上級者や専門家に意見を求めることと説明されています。四国地区の大学職員向けの研修資料(SPOD次世代リーダー養成ゼミナール)も、報告は「事実」と、指示を受けた任務の「途中経過・結果」を上司に伝えること、連絡は得た情報を関係者に知らせること、相談は自分の考え方を含めて参考意見やアドバイスを受けることと整理しています。
| 報告 | 連絡 | 相談 | |
|---|---|---|---|
| 意味 | 指示された仕事や任された仕事の経過・結果を伝える | 業務に必要な情報を関係者に知らせる | 判断に迷うときに、意見や助言を求める |
| 主な相手 | 指示した上司や先輩 | 同僚・関係部署・取引先など、その情報を必要とする人 | 助言ができる上司・先輩・専門家 |
| 伝える中身 | 事実、途中経過、結果 | 日程の変更、決定事項などの情報 | 事実に加えて、自分の考えや案 |
| 伝える時期の目安 | 区切りごと。悪い知らせは早く | 相手が動き出す前に | 判断を決めてしまう前の早い段階 |
報告と連絡は似ていますが、報告は指示を出した人に向けた「経過と結果」、連絡は関係者に向けた「情報」という違いがあります。相談だけは、事実だけでなく自分の考えを含めて伝える点が特徴です。
報連相の抜けは、伝える人の心がけだけでは防ぎにくい
報連相は、どれも「誰かが誰かに情報を渡す」動きです。そのため、伝える人の心がけに加えて、渡し先が決まっているか、渡した記録が残るか、届いたかを確かめられるかといった、渡し方の仕組みにも左右されます。電話や口頭が中心の職場では、聞いた人しか内容を知らず、経緯があとから追えないことがあります。
この渡し方を整える道具として、やり取りを1か所に集めるビジネスチャットと、全員向けの連絡を載せて読まれ方を確かめるWeb社内報があります。2つは役割が異なるため、次の表で違いを確認してください。
報連相の渡し方を整える2つのサービス|役割の違い
自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています
この状況に合う一例:Chatwork。チャットに加えて通話機能やタスク・ファイル管理などを使い、相談や確認のやり取りを1か所に集められます。
資料を無料ダウンロードこの状況に合う一例:ourly。全員向けの連絡を記事として届け、閲覧率などで読まれ方を確かめられます。
資料を無料ダウンロード| サービス | Chatwork |
ourly |
|---|---|---|
| 向いている会社 | 初めてビジネスチャットを導入する中小企業。日々の報告・連絡・相談を1か所で行いたい会社 | 全社や複数拠点への連絡・周知を発信し、読まれ方を見ながら改善したい会社 |
| 特徴 | チャットだけでなく、通話機能やタスク・ファイル管理などの機能が充実している。無料で始められるフリープランがある。社内外でも使いやすいシンプルさ | 記事ごとの閲覧率に加え、読了率・リアクション率といった独自の指標で分析できる。知識や経験がなくても入稿できるシンプルな入稿・管理画面 |
| 注意したい点 | より高いセキュリティとサポートの手厚さを求める場合は、エンタープライズの契約が必要 | アカウントの人数規模によって料金が変動し、詳細は問い合わせが必要 |
| 資料・詳細 |
表は横にスクロールできます。2サービスの内容は商品ページで確認した情報です(確認日2026年10月19日)。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
チーム内の相談や確認のやり取りを集める場合の一例が、Chatwork株式会社のChatworkです。商品ページでは、チャットだけでなく通話機能やタスク・ファイル管理などの機能が充実していること、無料で始められるフリープランがあることが特徴として挙げられています。一方で、より高いセキュリティとサポートの手厚さを求める場合はエンタープライズの契約が必要とされています。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
Chatwork株式会社
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タスク管理やビデオ通話も◎初めて導入する中小企業におすすめ
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- チャットだけでなく通話機能やタスク・ファイル管理などの機能が充実
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- より高いセキュリティとサポートの手厚さを求める方はエンタープライズの契約が必要
Chatworkの導入事例では、有限会社並木商店の代表取締役が、社内の電話連絡が多かった課題について、導入後の変化を次のように述べています(取材は2024年11月。数字は体感値と断った上での発言です)。
電話が一気に減りました。具体的に数字を記録しているわけではないので体感値ですが、私でいうと1日に60件くらいあった電話がほとんどなくなりました。
出典:Chatwork 導入事例 有限会社並木商店
全員向けの連絡を届けて読まれ方を確かめる場合の一例が、ourly株式会社のourlyです。商品ページでは、記事ごとの閲覧率に加え、読了率・リアクション率といった独自の指標で分析できること、知識や経験がなくても入稿できる管理画面があることが紹介されています。一方で、アカウントの人数規模によって料金が変動し、詳細は問い合わせが必要です。料金は資料や公式サイトで確認してください。
初めての利用でも直観的な操作でわかりやすく、情報の伝え漏れを防止する独自の機能を搭載したWeb社内報システムなら、ourlyの導入がおすすめです。
評判・口コミを紹介
ourlyを導入する前は年1回の全社集会など物理的なコミュニケーションがメインだったので、どうしても頻度に限界がありました。また店舗ごとに、どれくらい情報が伝わっているかを可視化できないという課題がありました。
ourly導入によって、社内のコミュニケーションが格段に円滑になったと感じています。
導入事例(株式会社アントワークス)|ourly株式会社
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- 記事ごとの閲覧率はもちろん、読了率・リアクション率といった独自の指標で分析可能
- 知識や経験がなくても入稿できるシンプルな入稿・管理画面
- 社内報支援だけではなく組織改善まで支援する体制がある
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- 数十〜千名以上で利用可能だが、アカウントの人数規模によって料金が変動し、詳細は問い合わせが必要
ourlyの導入事例では、株式会社アントワークスの人事総務部の担当者が、導入前の課題を次のように述べています。
店舗ごとに、どれくらい情報が伝わっているかを可視化できないという課題がありました。
出典:ourly 導入事例 株式会社アントワークス
報連相の由来と、似た言葉との違い
報連相は、1980年代に企業の社内キャンペーンとして始まった言葉とされています。由来と、混同されやすい言葉との違いを整理します。
報連相の由来|山種証券の社内キャンペーンが始まり
@ITの情報マネジメント用語辞典によると、報連相は、山種証券(当時)の社長だった山崎富治氏が1982年に始めた社内キャンペーンがオリジナルです。掛け声だけに終わらないように、毎月1日を「ほうれんそうの日」とし、メッセージ付きの生のホウレンソウを1束ずつ全社員に配ったと紹介されています。翌1983年には、当時の政権で政界向けの「ほうれんそうキャンペーン」が始まり、広く知られるようになったとされます。山崎氏には、『ほうれんそうが会社を強くする 報告・連絡・相談の経営学』(ごま書房、1986年)の著書があります。
つまり報連相は、もとは「情報が組織の中できちんと流れるようにする改善活動」として始まった言葉です。個人の礼儀作法というより、組織の情報の流れを整える取り組みだった点は、後の「時代遅れ」の議論や定着のさせ方を考えるうえで押さえておきたいところです。
共有・指示・承認・周知との違い
報連相と一緒に使われやすい言葉との関係は、次のように整理できます。
- 共有:情報を関係者が同じように持つこと。連絡の目的であり、報告や相談の結果も共有の対象になります
- 指示:上司が仕事の内容や進め方を伝えること。報告は、この指示に対する経過と結果を返す動きです
- 承認:相談や報告を受けて、上司が判断を認めること。相談の出口にあたります
- 周知:決定事項などを、対象の全員に広く知らせること。連絡のうち、宛先が全員になったものです
報連相は主に、現場から上司や関係者へ向かう情報の動きで、指示や承認は上から下へ向かう動きです。この両方向がそろって、はじめて情報が循環します。
報連相の目的と効果|やらないと何が起きるか
報連相の目的は、仕事に必要な情報を組織の中で止めずに流し、判断の遅れやミスの見落としを小さな段階で防ぐことです。
報連相で得られる5つの効果
| 効果 | 内容 |
|---|---|
| 進捗が見える | 誰がどの仕事をどこまで進めているかが分かり、遅れが出たときに早めにフォローできる |
| 問題を小さいうちに直せる | 悪い知らせが早く上がるほど、取れる対策が多く、影響を小さくできる |
| 認識のずれを防げる | 連絡と確認を重ねることで、手戻りや重複作業が減る |
| 相互理解が進む | 日常の報告や相談を通じて、上司と部下、同僚どうしが互いの状況を知る機会が増える |
| 得意・不得意が分かる | 相談の量や進み方から、メンバーの得意分野と支援が必要な分野が見えやすくなる |
HRプロやリスキルラボなどの解説でも、効果として挙げられている論点はほぼ同じで、業務効率化、トラブル回避、早期の問題解決、信頼関係の構築、進捗の把握といった内容です。
報連相がないと起きること
- 問題が起きたときに、原因をたどる材料が残っていない
- 上司やチームが進み具合を把握できず、フォローや人員の調整が遅れる
- 重要な情報が届かない、または認識がずれたまま作業が進み、手戻りが出る
- メンバーが孤立し、チームの連携や士気が下がる
これらは、ほとんどが「あとで分かった」ことで大きくなります。早い段階で共有されていれば、小さな修正で済んだはずのことが、遅れて見つかると関係者全員の対応に広がります。
悪い知らせほど、早く・正直に
SPODの研修資料は、悪い報告は「素早く・正直・正確に」行うこと、問題を1人で解決しようと頑張りすぎないことを挙げています。報告が早ければ素早く善後策を講じられ、先輩や上司の力を借りれば大きなミスやトラブルを未然に防ぐこともできるという考え方です。同資料は、報告を上げずに怒られる情報は多くても、上げて怒られる情報は少ないとも述べており、迷ったときは「念のため報告する」ほうを選ぶことを勧めています。
報連相のやり方|報告・連絡・相談の型と例文
報連相のやり方の基本は、報告は結論から、連絡は5W1Hで漏れなく、相談は自分の意見を持ってから伝えることです。
報告のやり方|結論から、事実と私見を分ける
SPODの資料では、報告を「案件名(何についての報告か)、結論、補足説明(理由・背景・経過)、私見」の順に述べる型が紹介されています。上司は結論から先に聞きたいことが多いため、経過や言い訳は結論のあとに回します。あわせて、客観的な事実を先に伝え、自分の意見は「私見ですが」と断ってから述べることで、上司が判断を誤らないようにします。
話しかけるときは、自分のタイミングだけで始めず、「〇〇の件で報告したいことがあります。いまお時間よろしいでしょうか」のように相手の状況を確かめます。
報告の例文
- 「〇〇社向けの見積書の件で報告します。本日15時に提出を終えました。先方から金額の内訳を確認したいと連絡があり、明日の午前中に回答する予定です。私見ですが、納期の条件が論点になりそうです」
連絡のやり方|5W1Hで整理し、「伝わった」まで確かめる
連絡は、伝える内容を5W1Hで整理すると漏れが減ります。何を(用件)、誰が・誰に(担当)、なぜ(理由)、どこで(場所)、いつまでに(期限)、どうやって(方法)の6点で、相手がすでに状況を知っている場合などは省略してかまいません。SPODの資料は、「伝えた」は発信した自分の目線、「伝わった」は受け取った相手の目線だとして、重要な連絡ほど相手に伝わったかを確認することを勧めています。
手段は内容によって使い分けます。急ぎのときやニュアンスを伝えたいときは口頭や電話、正確に伝えたいときや大勢に伝えたいときは、記録の残るメールやチャットが向いています。
連絡の例文
- 「来週火曜の定例会議は、会議室の都合で14時から15時に変更になりました。場所は3階の会議室Bです。参加できない方は、金曜までに私に返信してください」
相談のやり方|自分の意見を持ってから、相手の考えを聞く
相談は、判断を丸ごと預けるのではなく、自分なりの考えを持って臨むのが基本です。SPODの資料では、「案件名(何についての相談か)、問題の整理、自分の意見、相手の意見を伺う」という型が紹介されています。ビジネスコンサルタントの解説も、「どうすればよいでしょうか」と委ねるのではなく、「私はこう考えていますが、いかがでしょうか」と自分の考えを添えると、相手が具体的に助言しやすくなるとしています。
相談したあとは、助言を受けた結果を必ず伝えます。相談された側は、自分の助言がどう役立ったかを気にしているためです。
相談の例文
- 「〇〇社との契約期間の延長の件で相談があります。15分ほどお時間をいただけますか。先方から延長の要望がありました。私は、期間を延ばすなら金額も見直すべきではないかと考えています。いかがでしょうか」
3つを組み合わせて使う
報連相は、1つずつ単独で行うより、組み合わせたほうが効果的な場面が多くあります。SPODの資料は、トラブルなどの場面を例に、まず第一報として連絡と相談を行い、途中経過の報告と相談を挟み、最後に相談した結果を報告する、という3段階程度のやり取りを紹介しています。最初の連絡で状況を知らせ、方針を相談し、結果を報告して閉じる流れです。
どれで伝える?早見表
迷ったときは、次の表で「いまの自分の状況」から型を選べます。
| いまの状況 | 選ぶ型 | 最初のひとこと |
|---|---|---|
| 指示された仕事が終わった、または区切りまで進んだ | 報告 | 「〇〇の件、完了しましたので報告します」 |
| 予定・場所・担当などが変わった | 連絡 | 「〇〇が変更になりましたので連絡します」 |
| 判断に迷う、選択肢がある | 相談 | 「〇〇の件で相談です。私はA案が良いと考えていますがいかがでしょうか」 |
| ミスや遅れが起きた | 報告(第一報)。必要なら続けて相談 | 「〇〇でミスが起きました。現状をお伝えし、対応を相談させてください」 |
| 自分の判断で進めてよいか分からない | 相談 | 「この進め方でよいか、確認させてください」 |
| 他部署や取引先にも影響が出る | 連絡(関係者全員へ) | 「〇〇の影響で、後続の作業日程がずれる見込みです」 |
この表の「最初のひとこと」は、目的(報告・連絡・相談のどれか)を最初に言い切るための例です。目的が冒頭で分かると、受け取る側も心の準備ができ、内容を取りこぼしにくくなります。
報連相の渡し方、いまの職場で抜けやすいところはありませんか?セルフチェック
当てはまるものを選んでください(登録不要)
報連相ができない原因|個人の問題か、仕組みの問題か
報連相ができない主な原因は、目的や相手・タイミングが分かっていないこと、悪い知らせを出しにくい心理、そして指示や連絡手段が曖昧という職場側の仕組みの3つに分けられます。本人の意識だけを責めても、仕組み側の原因が残っていれば解決しません。
本人側の原因
- 目的が分かっていない:報連相を「やらされるもの」と受け止め、何のために必要かを理解していない
- 相手やタイミングを判断できない:誰に・いつ・どの程度伝えるかが分からず、後回しになる
- 抱え込んでしまう:自分で解決できるはずだと考え、報告や相談が遅れる
- ミスが知られるのを怖がる:怒られることを恐れて、悪い知らせを先送りにする
これらは、mfloowやリスキルラボなどの解説でも原因として挙げられている論点です。特に、悪い知らせを先送りにする心理は、本人の性格というより「上げたときに何が起きるか」の経験に左右されます。
職場側の原因
- 指示が曖昧:いつ・何を・誰に報告すればよいかが決まっておらず、報連相の基準が人によって違う
- 相談しにくい雰囲気:悪い報告に対して、原因追及や叱責から入る空気がある
- やり取りの場所が散らばっている:電話、口頭、メール、個人のメッセージに分かれ、あとから経緯を追えない
相談しにくい雰囲気については、チームで安心して発言できる状態をどう作るかを、心理的安全性とは?意味・4つの因子・測り方・高め方の記事で詳しく整理しています。
やり取りの場所が散らばっている場合は、仕組みの側で整えられます。電話や口頭の相談が多い職場では、聞いた人しか内容を知らず、担当者が不在になると経緯が分からなくなりがちです。相談や確認を1つのグループチャットに集め、タスクとして依頼や期限を残しておけば、あとから経緯を探す手間が減ります。
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相談や確認が電話や口頭に散らばり、経緯を追えなくなっていませんか?
こんな会社に向いています
初めてビジネスチャットを導入する中小企業
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原因別の対処の見取り図
| 原因 | 本人ができること | 職場でできること |
|---|---|---|
| 目的が分かっていない | 報連相がないと何が起きるかを、自分の仕事で考えてみる | 目的を一方的に説明せず、問いかけながら理解してもらう |
| 相手・タイミングが分からない | 相手の予定を確かめ、用件を先に伝えてから話し始める | 「いつ・誰に・何を」を表にして共有する(後述のルール表) |
| 抱え込んでしまう | 迷ったら念のため報告・相談する | 報告や相談の頻度が多くても歓迎する姿勢を示す |
| ミスを怖がる | 悪い知らせほど早く、事実と自分の案をそろえて伝える | 悪い報告を受けたら、まず事実の把握と対応から入る |
| やり取りが散らばる | 相談の結果を、記録の残る場所にも書いておく | やり取りの置き場所と手段を1つ決める |
報連相は時代遅れ?|言われる理由と、今の考え方
報連相は、形式だけを守ると時代遅れに見えることがありますが、情報を適切なタイミングで共有するという目的そのものは今も必要です。見直すべきなのは、報連相をやめることではなく、手段・頻度・粒度です。
時代遅れと言われる主な理由
- 情報を見る手段が増えた:チャットや共有ツールで進み具合が見えるため、わざわざ口頭で報告する必要が薄れた
- 手間が増えて非効率になる:報告のための資料作成や会議が増え、本来の仕事の時間を圧迫する
- 指示待ちを生みやすい:何でも上司に確認する前提だと、自分で考えて動く力が育ちにくい
HRプロの解説は、報連相の手法自体が時代遅れなのではなく、タイミング・頻度・伝える相手・手段・内容の明確さ・情報量を見直し、無駄を省いて必要な情報を共有することが重要だとまとめています。
変えるのは手段・頻度・粒度
| 見直す点 | 昔ながらの運用 | 今の運用の例 |
|---|---|---|
| 手段 | 対面や電話が中心 | 記録が残るチャットやタスクを基本にし、緊急のときだけ電話を使う |
| 頻度 | 何でも毎回 | 報告の区切りと頻度を決め、異常があったときは区切りを待たず伝える |
| 粒度 | 経緯を細かく説明 | 結論と判断に必要な材料から伝え、詳細は聞かれたときに補う |
| 宛先 | 上司に個別に | 関係者が見られる場所に書き、必要な人に通知する |
| 時間 | いつでも | 時間外の指示や報告の扱いをルールとして決める |
テレワークでは、この見直しが特に必要になります。厚生労働省の「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」は、周囲に上司や同僚がいない環境では、上司等とコミュニケーションを取りにくい、上司等が労働者の心身の変調に気づきにくいという状況になる場合が多いとしています。また、時間外等における業務の指示や報告の在り方について、業務上の必要性や、報告があった場合の労働者の対応の要否などを、各事業場の実情に応じて使用者がルールとして定めることも考えられるとしています。報連相の頻度や時間帯のルールは、働き方の見直しとして進める項目です。
なお、本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、法的助言ではありません。労務管理の個別の判断は、専門家や労働局の窓口にご相談ください。
報連相の言い換えと、代わりの手法
「報連相」という言葉が堅く感じられる場合は、職場の実態に合わせて言い換えても、目的は変わりません。一般的な言い換えとして、報告は「進捗共有」「状況報告」「結果報告」、連絡は「情報共有」「周知」、相談は「事前相談」「意見交換」などがあります。
また、HRプロやmfloowの解説では、報連相に代わる、または組み合わせられる情報共有の手法として、次のものが紹介されています。
| 手法 | 内容 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 確連報(かくれんぼう) | 「確認」「連絡」「報告」の頭文字。部下が自分の判断に基づいて上司に確認する点が特徴で、自分で考えて動く力を養いやすいとされる | 自主性を育てたい部下との関係 |
| ソラ・アメ・カサ | 「空が曇ってきた(事実)、雨が降りそうだ(解釈)、傘を持っていこう(打ち手)」の流れで整理する考え方 | 事実と解釈を分けて伝えたいとき |
| 雑相(ざっそう) | 「雑談」「相談」の頭文字。日常の雑談の中で情報を伝え、問題があれば相談する | 相談しやすい雰囲気をつくりたいとき |
どの手法も、「事実を正しく伝え、判断に必要な情報を適切なタイミングで共有する」という報連相の目的の延長にあります。新しい言葉に置き換えるより、目的を共有したうえで、職場に合う型を選ぶことが大切です。
報連相を職場に定着させる|ルール表とツールの決め方
報連相を定着させるには、何を・いつ・誰に・どの手段で伝えるかを決め、記録が残る場所に集めることが基本です。個人の意識に頼るのではなく、職場のルールとして見える形にします。
まず決める「報連相ルール表」
ビジネスコンサルタントの解説は、報連相がうまく機能しない背景として、「いつ・誰に・何を・どのように伝えるべきか」が曖昧なままになっているケースを挙げ、3W1H(When・Who・What・How)でガイドライン化することを勧めています。次の表は、その考え方をもとにした書き換え用の例です。自社の業務に合わせて書き換えてください。
| 情報の種類 | 伝える相手 | 手段 | タイミング |
|---|---|---|---|
| 仕事の進み具合(定例) | 指示した上司 | チャットまたはタスクに記入 | 毎日の終業時、または週の区切り |
| ミス・遅れ(第一報) | 直属の上司と関係者 | チャット。緊急なら電話 | 気づいた時点で、すぐに |
| 予定・担当の変更 | 関係者全員 | チャットの全体グループまたはメール | 変更が決まった時点で |
| 全員向けの決定事項 | 対象の全員 | 社内報や全体連絡 | 決定後、周知の期限を決めて |
| 判断に迷う相談 | 直属の上司や先輩 | 口頭またはチャット | 判断を確定する前の早い段階 |
表を作ったら、ミスや遅延が出やすい業務、または上司と部下で報連相の頻度にずれがある業務から先に当てはめると、効果を確かめやすくなります。
受け取る側(上司・先輩)の心得
報連相は、受け取る側の対応によって続くかどうかが決まります。リスキルラボの解説は、上司側が気をつけるポイントとして、報連相しやすい体制と職場環境を整えること、指示を出すときに報連相のタイミングまで伝えることを挙げています。SPODの資料も、相談を受けた側は自分の助言がどう役立ったかが気になるため、結果を伝えることを勧めています。
- 悪い報告を受けたら、まず「知らせてくれてありがとう」と伝え、事実の把握と対応から入る
- 仕事を任せるときに、いつ・どの区切りで報告してほしいかを一緒に伝える
- 相談を受けたら、助言のあとに結果を気にかけていることを伝える
- 返信や確認の目安の時間を決め、止まる時間を減らす
上司や上長の役割と責任の整理は、上司とは?意味・役割・上長との違いとDX時代の法的責任の記事でも解説しています。
テレワークやチャットで運用するときの注意
チャットでの報連相は、記録が残り、複数人で状況を共有できる反面、通知が時間を問わず届くため、時間外のやり取りが増えやすくなります。先に挙げた厚生労働省のガイドラインが指摘するとおり、時間外の指示や報告の扱いは職場のルールとして決めておくと安心です。あわせて、緊急の連絡は電話に切り替える、返信の目安を決める、といった運用も決めます。ビジネスチャットの選び方は、おすすめのチャットシステム7選の記事で整理しています。
連絡の手段の使い分け
| 手段 | 向く連絡 | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 口頭・電話 | 緊急の連絡、ニュアンスを伝えたい相談 | 記録が残らないため、決まったことはあとで文字にする |
| メール | 社外への連絡、正確に伝えたい内容 | 返信や確認が遅れやすく、宛先の漏れが起きやすい |
| ビジネスチャット | 日々の報告・連絡・相談、チーム内の確認 | 通知が増えるため、時間外や返信の目安を決める |
| Web社内報 | 全員向けの決定事項や周知 | 読まれたかを確かめる方法を決めておく |
| 朝礼・定例会議 | 全員に同じ内容を同時に伝えたい場面 | 欠席者へ内容を共有する方法を決める |
朝礼を情報共有の場として活用する方法は、朝礼ネタとは?種類・作り方・業界別の活用事例と失敗パターンを解説の記事で紹介しています。
全員向けの連絡は、送ったあとに誰が読んだかが見えないと、届いたかどうかを確かめられません。Web社内報のourlyは、商品ページで、記事ごとの閲覧率に加えて、読了率・リアクション率といった独自の指標で分析できると紹介されています。決定事項を全員に周知する場面で、読まれ方を見ながら伝え方を改善したい場合は、検討する選択肢の1つです。
新人に報連相を教える順番|4つのステップ
新人に報連相を教えるときは、ルールを説明するだけで終わらせず、目的の理解、実務に近い練習、実際の経験の順に進めると定着しやすくなります。ビジネスコンサルタントの解説は、次の4ステップを紹介しています。
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 3W1Hでガイドライン化する | いつ・誰に・何を・どのように伝えるかを決める | 迷いをなくし、受け取る側とも認識をそろえる |
| 2. 必要な理由を理解してもらう | 報連相がないと何が起きるかを含め、目的を伝える | 一方的に説明せず、「なぜ大事だと思う?」と問いかける |
| 3. 実務を想定して練習する | ロールプレイなどで、報連相を実際に行ってみる | 知っているから、できるへ |
| 4. 実務で経験を積む | 日々の仕事で報連相を重ね、職場の当たり前にする | 成功体験を積めるよう、受け取る側が丁寧に応える |
同解説は、報連相を「説明すれば伝わるもの」と捉えず、教育の進め方、職場環境、指導者の関わり方の複数の視点から取り組むことが欠かせないとしています。本人の意識の問題に押し込めず、職場として環境を整える視点が大切です。
ステップ1で決めた型も、時間がたつと人によって使い方が分かれたり、忘れられたりします。やり取りが記録として残る場所で運用すれば、決めた型が守られているかを振り返りやすくなります。報連相の運用をチャットなどの仕組みで見直したい場合は、Chatworkの資料で機能や運用の例を確かめてみてください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 「報連相」とはどういう意味ですか?
A. 報連相(ほうれんそう)は、「報告」「連絡」「相談」の頭文字を取った言葉で、野菜のほうれん草にかけて覚えやすくしたものです。報告は上司の指示に対する経過や結果を伝えること、連絡は同僚や関係部署などに情報を知らせること、相談は判断に迷ったときに意見や助言を求めることを指します。
Q2. 報連相は時代遅れと言われているけど、今はどうすればいいですか?
A. 報連相という動きそのものをやめるのではなく、手段・頻度・粒度を見直します。記録の残るチャットやタスクを使い、報告の区切りと頻度を決め、結論と判断の材料から伝えます。テレワークでは、時間外の指示や報告の扱いも職場のルールとして決めておくと運用しやすくなります。
Q3. 報連相で一番大事なことは何ですか?
A. 必要な情報を、必要な相手に、必要なタイミングで届けることです。特に、悪い知らせほど早く、事実と自分の意見を分けて伝えることが重要です。早い段階で共有されていれば、小さな修正で済む問題が大きくなるのを防げます。
Q4. ビジネスにおける「報連相」の言い換えは何ですか?
A. 報告は「進捗共有」「状況報告」、連絡は「情報共有」「周知」、相談は「事前相談」「意見交換」などと言い換えられます。報連相に代わる、または組み合わせる手法として、確連報(かくれんぼう)、ソラ・アメ・カサ、雑相(ざっそう)なども紹介されています。
Q5. 報告と連絡は、どう違いますか?
A. 報告は、指示した人(主に上司)に向けて、事実や仕事の経過・結果を伝えることです。連絡は、その情報を必要とする関係者に向けて、日程の変更や決定事項などの情報を知らせることです。報告は「指示した人への経過と結果」、連絡は「関係者への情報」と覚えると区別しやすくなります。
Q6. チャットで報連相をしても問題ありませんか?
A. 記録が残り、複数人で状況を共有できるため、日々の報告・連絡・相談に使いやすい手段です。ただし、緊急の連絡は電話に切り替える、時間外の連絡や返信の目安を決めるなど、職場でルールを決めておく必要があります。何をどの手段で伝えるかを表にして共有すると、迷いが減ります。
まとめ|報連相を職場で機能させるための5つのこと
報連相とは、報告・連絡・相談の頭文字を取った言葉で、仕事に必要な情報を組織の中で止めずに流すための基本の動きです。次の5つから、取り組みやすいものを選んで始めてください。
- 3つの違いをそろえる:報告は指示した人への経過と結果、連絡は関係者への情報、相談は自分の考えを添えた意見の依頼として整理する
- 型で伝える:報告は結論から、連絡は5W1Hで、相談は自分の意見を持ってから伝える
- 悪い知らせほど早く伝える:事実と私見を分け、迷ったときは念のため報告する
- ルール表で決める:いつ・誰に・何を・どの手段で伝えるかを表にし、時間外の扱いも決める
- 渡し方の仕組みを見直す:やり取りを記録の残る場所に集め、全員向けの連絡は読まれ方を確かめる方法を決める。ビジネスチャットやWeb社内報の資料で、自社に合う運用を検討する
なお、本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、法的助言ではありません。労務管理に関する個別の判断は、専門家や労働局の窓口にご相談ください。
参考文献
- @IT 情報マネジメント用語辞典「ほうれんそう(報連相)」(2007年4月3日):https://www.itmedia.co.jp/im/articles/0704/03/news162.html
- SPOD次世代リーダー養成ゼミナール3期生「若手職員に知ってもらいたい『報・連・相』のコツ」(平成25年8月20日、愛媛大学SPOD掲載資料):https://www.spod.ehime-u.ac.jp/wp_HG6vXP4c/wp-content/uploads/2015/02/%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%90PDF%E3%80%91.pdf
- 厚生労働省「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/shigoto/guideline.html
- HRプロ「「報連相(ほうれんそう)」の意味や重要性とは? 「時代遅れ」と言われる理由や社内で定着させる方法も解説」:https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=3956
- 株式会社ビジネスコンサルタント「報連相ができるようになるには?4つの教育プロセスと定着のコツ」:https://www.bcon.jp/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0%E4%B8%80%E8%A6%A7/retention-of-new-employees-1/
- リスキルラボ「【5分でわかる】報連相の意味・実施する際のポイントを詳しく解説」:https://www.recurrent.jp/articles/fresher-report
- mfloow「報連相とは?5つのメリットやポイント、失敗しない運用まで徹底解説」:https://www.mfloow.com/blog/what_is_hourensou
- Chatwork 導入事例 有限会社並木商店(取材2024年11月):https://go.chatwork.com/ja/case/namiki.html
- ourly 導入事例 株式会社アントワークス:https://service.ourly.jp/showcase/antoworks_member
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