クレーム対応のコツ|5つの手順・NG対応・カスハラとの線引きを解説

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  • クレーム対応は5つの手順で進める
  • 話を遮る・否定する・待たせるはNG
  • カスハラ対策は2026年10月に義務化

クレーム対応のコツは、相手の話を最後まで聴き、何に対して詫びるのかを明確にし、事実を確認してから、相手の事情に合った解決策を示すことです。早く終わらせようとして話を遮る、相手の言葉を否定する、待たせるといった対応は、不満を大きくしやすいとされています。この記事では、クレーム対応の5つの手順、NG対応とNGワードの言い換え、「責任者を出せ」「誠意を見せろ」への答え方、電話とメールの違い、2026年10月1日に事業主の義務となったカスタマーハラスメント対策との線引き、クレームを減らす仕組みづくりまでを、公的機関の資料と実務解説に沿って整理します。

クレーム電話の負担、どこから見直す?2問で診断

Q1. クレームの電話は、主にどちらで起きていますか?

目次

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  1. クレーム対応のコツは5つの手順で進める|傾聴・お詫び・事実確認・解決策・お礼
  2. クレーム対応でやってはいけないこと|NG対応とNGワードの言い換え
  3. クレームの種類と原因|対応の方向を決める前に見分ける
  4. 「責任者を出せ」「誠意を見せろ」への答え方|ケース別のコツと電話・メールの違い
  5. 正当なクレームとカスハラの線引き|2026年10月1日に義務となった対応体制
  6. クレームを減らし、担当者を守る仕組みづくり|マニュアル・記録・分析と外部の活用
  7. よくある質問(FAQ)
  8. まとめ|クレーム対応で押さえたい5つのこと
  9. 参考文献

クレーム対応のコツは5つの手順で進める|傾聴・お詫び・事実確認・解決策・お礼

クレーム対応のコツは、傾聴、お詫び、事実確認、解決策の提示、お礼の順に進めることです。解決を急がず、まず相手の不満を受け止めてから事実を確かめます。

手順の並びは解説によって少しずつ違い、お詫びを先にするものと、傾聴を先にするものがあります。ここでは、recurrent、弥生、IECの解説に共通する流れで整理します(2026年10月20日確認)。

手順やることコツありがちな失敗
1. 最後まで聴く話を遮らず、相槌で聴いていることを伝える電話では相槌がないと、聴いてもらえているか不安になる(中小機構J-Net21)途中で説明や反論を始める
2. お詫びする何に対して詫びるのかを伝える「ご不便をおかけし、申し訳ございません」のように、理由と詫びを組み合わせる。原因が分かる前は、全面的に非を認めず一言にとどめる解説もある原因が不明なまま全面的に謝る、または謝らない
3. 事実を確認するいつ・どこで・何が起きたかを、一問一答で確かめる内容をメモし、時系列で整理して、相手に合っているか確認する同じ内容を何度も聞き返す
4. 解決策を示す相手の事情に合う案を、専門用語を避けて伝えるその場で決められないときは、持ち帰って折り返しの時刻を伝える即座に断る、行き過ぎた対応をする
5. お礼を伝える意見を寄せてくれたことへの感謝と、改めてのお詫びを伝える対応の内容を記録し、社内で共有して再発の防止に使う解決策に同意を得る前に切り上げる

クレームの背景には、商品やサービスへの期待があります。J-Net21は、クレームを言う顧客は商品やサービスに期待を持つファンであることが多く、適切に解決できれば会社のファンになる可能性があるとしています(出典:中小機構J-Net21「顧客からのクレーム対応時に気をつけなければいけないことは?」、2026年10月20日確認)。

5つの手順を、後から見直せる形にする

手順を決めても、通話の内容が残っていなければ、事実確認も振り返りもできません。厚生労働省の指針も、顧客等とのやり取りを録音・録画することを対処の例に挙げています。ただし、録音・録画に当たっては個人情報保護法などを守り、顧客等の個人情報を適切に取り扱うよう求めています(出典:厚生労働省「事業主が職場における顧客等の言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置等についての指針」、2026年10月20日確認)。KDDIウェブコミュニケーションズの解説も、録音はトラブル時の証拠になり、教育にも使えるとしています。

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クレーム対応でやってはいけないこと|NG対応とNGワードの言い換え

クレーム対応でやってはいけないことは、話を遮る、相手の言葉を否定する、待たせる、たらい回しにする、一人で抱え込む、の5つが代表的です。複数の解説で共通して挙げられています。

NG対応起きること代わりの対応
話を遮る反論と受け取られ、怒りが長引く最後まで聴き、要所で相槌を打つ。聴いた内容は要約して返す
相手の言葉を否定する疑われていると感じさせる「そうだったのですね」と受け止めてから、事実を確認する
待たせる・保留を長くする待たされたこと自体が新しい不満になる時間がかかるときは、折り返しの時刻を先に伝える
たらい回しにする同じ説明を何度もさせてしまう内容を整理してから、上司や担当部署へ引き継ぐ
一人で抱え込む判断を誤りやすく、担当者の精神的な負担も大きい管理者に報告し、交代のルールを事前に決めておく。厚生労働省の指針も、可能な限り一人で対応させないことを例に挙げている
即座に断る話を聞いてもらえなかったと感じさせるまず相手の希望に寄り添い、そのうえで難しい理由を説明する(弥生の解説)

言葉の選び方でも、受け取られ方は変わります。次の表は、NGワードと言い換えの一例です。文面は、自社の業務に合わせて調整してください。

避けたい言い方言い換えの一例
「それはできません」「恐れ入りますが、その対応は致しかねます。代わりに、こちらでしたらお受けできます」
「わかりません」「確認いたします。本日17時までにご連絡します」
「担当ではないので」「担当者におつなぎします。お聞きした内容は私から伝えておきます」
「規則ですので」「こちらの決まりで、〇〇の理由からお受けできない状況です」
「そう言われましても」「ご不便をおかけしております。状況をもう少しお聞かせください」

NGワードの種類は、IECの解説が、ビジネスに適さない言葉、間違った敬語、疑う言葉、曖昧な言葉、否定する言葉、言い訳に感じる言葉の6分類で整理しています。言い換えを集めたリストは、研修や通話の聴き返しで使える形にしておくと、担当者によるばらつきを減らせます。

クレームの種類と原因|対応の方向を決める前に見分ける

クレームの原因の多くは、商品やサービス、担当者の対応が、お客様の期待を下回ったことです。まず種類を見分けると、解決策の方向を決めやすくなります。

種類例対応の方向
商品・サービスへのクレーム不具合、異物の混入、違う商品が届いた、使い方が分からない事実を確認し、交換や返金などの解決策を示す。原因は社内で共有して改善する
接客態度などへのクレーム従業員の態度、強引な勧誘と感じた、説明が不十分傾聴とお詫びを優先する。受け取り方に左右されるため、話の中から本当の怒りの理由を探る
お客様の勘違いによるクレーム契約内容や使い方の誤解否定せず、事実を丁寧に説明する。説明の資料を添えると伝わりやすい
不当な要求理由のない要求、契約を著しく超える要求、不当な損害賠償の要求一人で判断せず、上司や法務部門、弁護士に相談する

J-Net21は、商品の話に見えて、実際は接客態度が原因の場合もあるため、相手の立場から本当の怒りの理由を確認することを勧めています。コラボスの解説は、クレーム客の心情を、謝罪や問題解決を求めるもの、他のお客様との待遇差への不快感、正義感や親切心からの指摘、金銭要求を目的とした言いがかりに分けています(出典:コラボス「コールセンターのクレーム対応術」、2026年10月20日確認)。

クレームは、会社への期待の裏返しであるだけでなく、改善のヒントでもあります。弥生の解説は、不満を言う顧客は一部で、多くは黙って離れるとし、背景にある「もっとこうしてほしい」という期待を捉える姿勢を挙げています。

「責任者を出せ」「誠意を見せろ」への答え方|ケース別のコツと電話・メールの違い

「責任者を出せ」「誠意を見せろ」と言われたときは、すぐに反論せず、相手が何を求めているのかを確認し、その場で即答しないことがコツです。弥生の解説は、これらの言葉を、会社の出方をうかがうサインや、訴えが担当者に伝わっていないサインとして整理しています(出典:弥生「責任者を出せ!クレーム対応のコツとNG対応をプロに聞く」、2026年10月20日確認)。

言われたこと相手のサイン対応のコツ
「謝れ」何に対する謝罪なのかを分かってほしい何に対して詫びるのかを確認し、手間や心配をかけたことなど、該当する部分に限って詫びる。不要な全面謝罪は避ける
「責任者を出せ」「今すぐ回答しろ」訴えが担当者に伝わっていないまず担当者が、理解と状況を示す。一度説明して解決しなければ交代する、といった一次対応の限界を、事前に決めておく
「誠意を見せろ」会社の出方をうかがっている具体的な要求の内容と範囲を確認する。その場で即答せず、持ち帰って検討してから改めて回答する
「納得できない」事実確認や要求の中身がまだ共有できていない事実の確認と要求の程度の把握を行い、持ち帰って検討する
自社に非がないと思われるとき期待どおりでなかったことへの不満まず期待に応えられなかった点を詫び、事実関係を説明したうえで、できないことを伝える。やわらかく丁寧な表現にする(IECの解説)

明らかに会社に非がない場合は、丁寧に説明したうえで、断るべき点は断ります。ぎょうせいのオンラインショップに掲載された自治体職員向けの解説は、解決策がない要求には、相手の話を十分に聞いたうえで、できる限りの対応策を示すことを勧めています(出典:ぎょうせい「クレーム対応の解決策がない場合」、2026年10月20日確認)。殺害予告や脅迫に当たる言動は、警察への相談や通話の終了などの基準を、あらかじめ決めておくと対応しやすくなります。

電話とメールでは、気をつけるポイントが違う

電話は、声のトーンやテンポ、相槌、待たせない工夫が中心です。メールは、顔も声も見えない分、文面と対応の速さで印象が決まります。

項目電話・対面メール
最初にすること相手の話を最後まで聴き、何に対する不満かを確かめる最初の返信で確認したいことをまとめて尋ね、やり取りの回数を減らす(2、3回のやり取りを前提にする)
気をつけること声のトーンと話すテンポを相手に合わせる。雑音の入る場所を避ける件名を具体的に書く。宛名の敬称、末尾の担当者名と連絡先を確認する
リスク言った・言わないになりやすい。メモや録音で残す文面がコピーされて拡散するおそれがある。ダブルチェックとテンプレートを使う
文面の構成(口頭)詫び、事実確認、解決策、お礼の順お詫び、対応方法、再発防止の順に書く(IECの解説)

メールの返信の効率化については、AIで返信を効率化する方法|メール・チャット対応の実務ガイドで解説しています。

正当なクレームとカスハラの線引き|2026年10月1日に義務となった対応体制

カスタマーハラスメントとは、顧客等の言動で、社会通念上許容される範囲を超えたものにより、労働者の就業環境が害されるものを指します。苦情のすべてがカスハラに当たるわけではなく、社会通念上許容される範囲の正当な申入れは含まれません。

カスタマーハラスメント(カスハラ)の防止措置は、2026年10月1日から事業主の義務となりました。厚生労働省は、令和7年法律第63号による改正で、令和8年10月1日に施行されること、顧客等の言動に関する指針(令和8年厚生労働省告示第51号)が令和8年2月26日に公布されたことを示しています(出典:厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために」、2026年10月20日確認)。指針は、次の3つの要素をすべて満たすものを、職場におけるカスタマーハラスメントとしています。

要素指針の内容
1. 顧客等の言動顧客、取引の相手方、施設の利用者など、事業に関係を持つ者の言動。電話やSNSなどインターネット上のものも含む
2. 社会通念上許容される範囲を超えた言動の内容が契約内容からして相当性を欠くもの、または手段や態様が相当でないもの
3. 労働者の就業環境が害される労働者が身体的または精神的な苦痛を与えられ、就業する上で看過できない程度の支障が生じること

指針は、許容される範囲を超えた言動の典型例も示しています。一方で、これらは限定列挙ではなく、個別の事案の状況によって判断が異なる場合があるとしています。

分類指針が挙げる例
言動の内容が超えるもの契約内容を著しく超えるサービスの要求、契約金額の著しい減額の要求、商品やサービスと無関係な不当な損害賠償の要求
手段や態様が超えるもの暴行などの身体的な攻撃、脅迫・中傷・暴言・土下座の強要などの精神的な攻撃、大声での威圧、同じ質問の執拗な繰り返し、長時間の居座りや電話での拘束

事業主は、方針の明確化と周知、相談窓口などの体制の整備、相談があった場合の事後の迅速かつ適切な対応、特に悪質なものへの対処方針の策定などの措置を講じなければならないとされています。対処の内容の例として、指針は次のものを挙げています。

場面指針が挙げる対処の例
現場での対応労働者から管理監督者等に直ちに報告する。可能な限り労働者を一人で対応させず、必要に応じて管理監督者等が代わる
記録顧客等とのやり取りを録音・録画する(個人情報保護法などを守る)
繰り返しの要求労働者から十分な説明を行ったうえで、なお繰り返しの要求が続く場合は、一定の時間の経過をもって電話を切る
犯罪に当たり得る言動暴行、傷害、脅迫などは警察へ通報する。法的な手続が必要な場合は、法務部門等と連携し、弁護士へ相談する
特に悪質なもの警告文の発出、法令の制限内でのサービス提供の停止、出入りの禁止、民事保全法に基づく仮処分命令の申立てなどを、方針としてあらかじめ定める

本記事は一般的な情報の整理であり、法的な助言ではありません。自社の対処方針や個別の事案の判断は、顧問弁護士や都道府県労働局などに確認してください。

「正当なクレーム」と「カスハラ」の線を引く前に、自社の対応が適切だったかも振り返る必要があります。指針も、事業主や労働者の側の不適切な対応が、言動の原因や背景になっている場合があることに留意するよう求めています。ここまでの内容を、自社の状況に当てはめて確認してみてください。

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クレームを減らし、担当者を守る仕組みづくり|マニュアル・記録・分析と外部の活用

クレームを減らすには、マニュアルと研修で対応を揃え、対応の記録を分類して原因を直し、担当者が一人で抱えない体制をつくります。指針も、クレームの背景には商品・サービスや顧客等とのコミュニケーションの問題がある場合があるとして、その改善を求めています。

取り組み内容参考にした解説
マニュアルの整備担当者による対応の質の差をなくす。テーマを決め、読み手に合わせ、図を使って分かりやすく作る弥生・recurrent
原因の分析対応ごとの原因を記録して分類し、件数の多い種類から対策を立てるrecurrent・KDDIウェブコミュニケーションズ
研修ロールプレイで練習する。いきなり厳しい客役を演じると新人が萎縮するため、段階を踏む弥生・recurrent
記録と共有対応の内容をデータベース化し、傾向を見て予防策を立てる。事例と結末を共有して対応を揃える弥生・recurrent
通話録音の活用録音はトラブル時の証拠になり、教育にも使える。冒頭で録音を告知すると、過度な要求の抑止にもなるとされるKDDIウェブコミュニケーションズ
自己解決の仕組みFAQの充実やチャットボットで、問い合わせそのものを減らすコラボス

FAQやチャットボットによる顧客対応の自動化は、AIチャットボットを業務に導入する実務ガイド|顧客対応・社内ヘルプ・FAQ自動化で解説しています。コールセンターを自社に置くか外に出すかの判断基準は、BPOセンター(BPO CC)とは?類型・設置判断の基準・運用KPIを解説が参考になります。

クレームの一次受付を外部に任せる選択肢

お客様からの電話で、長時間のクレーム対応が続くと、担当者の本来の業務が止まり、精神的な負担も大きくなります。最初の聴き取りと内容の整理を外部に任せ、報告を受けてから自社で判断する方法があります。なお、指針が相談窓口の例として挙げる「外部の機関に相談への対応を委託すること」は、労働者からの相談に応じる窓口の話です。お客様からの電話の一次受付とは別のものとして整理する必要があります。

クレーム対応を扱う電話代行を選ぶポイントは、クレーム対応可能でおすすめの電話代行サービス|選び方も解説で整理しています。ここでは、本記事で紹介する2つのサービスの役割の違いを整理します。優劣ではなく、向いている状況の違いです(商品ページの内容を2026年10月20日に確認)。

項目Dream Call Next電話代行・コールセンター代行サービス
主な役割クラウド型CTI。発信業務の管理と、全通話の録音(6か月保存)電話応対の代行。クレーム対応専門の電話代行では、クレームの一次受付を行い、内容を整理して報告する
向いている状況自社から発信する電話が多く、苦情や折り返しの内容を録音で残して振り返りたいお客様からの電話の一次受付を外部に任せ、内容の報告を受けて自社で判断したい
注意したい点発信業務向けで、受電の代行ではない。録音の保存期間の延長は別オプション。最低利用期間が6か月ある導入までに約2-10営業日の準備期間がある。業務内容の整理や運用ルールの設定が必要。コール数の超過分は追加料金
詳細Dream Call Nextの紹介へ電話代行・コールセンター代行サービスの紹介へ

お客様からの電話の一次受付を外に出す場合の一例が、電話代行サービス株式会社が提供する電話代行・コールセンター代行サービスです。商品ページによると、基本サービスに加えて「クレーム対応専門 電話代行」があり、クレームの一次受付を行い、内容を整理して報告します。初期対応を適切に行うことでトラブルの拡大を防ぎ、自社スタッフの精神的な負担を減らせるとされています。電話の内容はメールやチャットで共有され、応対の文言や報告方法は企業ごとに設定できます。ただし、導入までに約2-10営業日の準備期間があり、業務内容の整理や運用ルールの設定が必要です。コール数を超えた場合は追加料金がかかります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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「結果的に、苦情や問い合わせの一次受付でも、スタッフの負担はかなり軽減されたので非常に助かっています。」

電話代行サービス株式会社「クレーム対応専門 電話代行」お客様の声(ゲームアプリ開発事業者様)。出典:電話代行サービス株式会社「クレーム対応専門の電話代行」、2026年10月20日確認

どの方法を選ぶ場合も、先に決めておきたいのは、どこまでを外部に任せ、どこからを自社で判断するかという線引きです。重大な判断や謝罪の最終的な方針は、自社で決める範囲として残します。

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よくある質問(FAQ)

Q1. クレーム対応のコツは何ですか?

A. 傾聴、お詫び、事実確認、解決策の提示、お礼の5つの手順を、順番に進めることです。相手の話を遮らず、何に対して詫びるのかを明確にし、事実を確認してから、相手の事情に合う解決策を示します。その場で決められないときは、持ち帰って折り返しの時刻を伝えます。

Q2. クレーム対応でやってはいけないことは何ですか?

A. 「3禁」という公的な定義は、確認した範囲では見当たりません。複数の解説に共通するのは、話を遮る、相手の言葉を否定する、待たせる、の3つです。そのほか、たらい回しにする、一人で抱え込む、即座に断ることも避けたい対応として挙げられています。

Q3. クレーム対応の三原則・4原則・10原則とは何ですか?

A. 公的機関が定めた統一の三原則・4原則・10原則は、確認した範囲では見当たりません。解説ごとに整理の仕方が異なります。たとえば、傾聴、事実確認、誠意ある解決策の提示を基本とし、否定しない、待たせない、一人で抱えないといった注意点を加える形が多く見られます。

Q4. 「責任者を出せ」と言われたら、どう対応しますか?

A. 訴えが担当者に伝わっていないサインとして受け止め、まず担当者が理解と状況を示します。それでも解決しない場合は、上司や責任者に交代します。交代の基準は、一度説明して解決しなければ交代する、といった形で事前に決めておくと、担当者の負担を減らせます。

Q5. クレームとカスタマーハラスメントの違いは何ですか?

A. 厚生労働省の指針は、顧客等の言動で、社会通念上許容される範囲を超えたものにより、労働者の就業環境が害されるものをカスハラとしています。苦情のすべてがカスハラではなく、許容される範囲の正当な申入れは含まれません。防止措置は2026年10月1日から事業主の義務となっています。

Q6. クレーム対応の電話は録音してもよいですか?

A. 厚生労働省の指針は、顧客等とのやり取りの録音・録画を、カスハラへの対処の例に挙げています。ただし、個人情報保護法などを守り、顧客等の個人情報を適切に取り扱うことが求められます。録音の告知の方法や保存期間は、自社の方針を決めたうえで、顧問弁護士などに確認してください。

まとめ|クレーム対応で押さえたい5つのこと

クレーム対応は、手順とNG対応を知っておくだけでなく、記録と体制を整えることで安定します。最後に、押さえておきたい点を整理します。

  1. コツは5つの手順で進めること:傾聴、お詫び、事実確認、解決策の提示、お礼の順です。何に対して詫びるのかを明確にし、その場で決められないときは持ち帰ります。
  2. やってはいけない対応を共有する:話を遮る、否定する、待たせる、たらい回しにする、一人で抱え込む対応は避けます。NGワードは言い換えを決めておきます。
  3. 「責任者を出せ」「誠意を見せろ」は即答しない:相手のサインを読み取り、要求の内容と範囲を確認してから、持ち帰って回答します。
  4. 正当なクレームとカスハラを区別し、体制を整える:2026年10月1日から、カスハラ対策は事業主の義務です。方針の明確化、相談窓口、対処の手順を定めます。
  5. 記録と一次受付の仕組みを見直す資料を取り寄せる:自社から発信する電話の記録にはDream Call Next、お客様からの電話の一次受付にはクレーム対応専門の電話代行など、役割の違う選択肢があります。

本記事は一般的な情報の整理であり、法律上の助言ではありません。個別の判断は、顧問弁護士や都道府県労働局などに相談してください。法令・指針、各社の商品ページ・実務解説は、2026年10月20日確認の内容に基づきます。

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