Copilotエージェントとは?できること・種類・料金・使い方を解説
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- Copilotエージェントの意味と違いがわかる
- 作る場所と料金の考え方がわかる
- 導入前の権限と共有の確認点がわかる
Copilotエージェントとは、Microsoftの生成AI「Copilot」に、目的・指示・参照させる資料・実行できる操作を設定して、特定の業務に専用化したAIアシスタントです。通常のCopilotが幅広い質問に答える汎用の相手なのに対し、エージェントは決めた資料の範囲で答えたり、決めた手順で作業を進めたりします。既製のエージェントを選んで使う方法のほか、Agent BuilderやCopilot Studioなどで自分で作る方法があり、使える範囲は契約しているライセンスと管理者の設定で変わります。本記事では、できること、種類、料金の考え方、使い方、導入前に確認したい権限と注意点を、Microsoftの公式ドキュメントにもとづいて整理します。内容は2026年10月20日時点の公式の案内です。
Copilotエージェントを読む前に、社内で次に整えたいことを診断
Q1. いま一番知りたいのは、どちらですか?
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目次
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- Copilotエージェントとは?通常のCopilotとの違いを4つに整理
- Copilotエージェントでできること|既製のエージェントと、おすすめの選び方
- Copilotエージェントの種類|作る場所は4つ。宣言型とカスタムエンジン型の違い
- Copilotエージェントの料金|ライセンスで変わる3つのパターン
- Copilotエージェントの使い方|既製を使う・Agent Builderで作る・手順を教材にする
- 導入前に確認したい4点|権限・共有範囲・管理者設定・既知の制限
- Copilotエージェント利用時の注意点|誤り・機密情報・人の最終確認
- 社内展開を支える教育サービス3つの違い|使い方そのものを教える教材ではなく、運営面の支え
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|Copilotエージェントを導入するときに押さえたい6つのこと
- 参考文献
Copilotエージェントとは?通常のCopilotとの違いを4つに整理
Copilotエージェントとは、Copilotに目的・指示・参照資料・操作を設定して、特定の業務に専用化したAIアシスタントのことです。
Microsoftの公式ドキュメントでは、エージェントは特定の領域に合わせた専用のAIアシスタントとして、Copilotの機能を広げるものと説明されています。情報を取得して要約するだけでなく、メールの送信や記録の更新といった操作を実行するように設定することもできます。Microsoftは、エージェントをAI時代のアプリ、Copilotをそのエージェントとやり取りするインターフェイスと捉える見方を示しています。
Copilot Chat・Microsoft 365 Copilot・エージェントモードとの違い
名前が似たものが多いため、まず4つの違いを表で整理します。名称やプランは公式の案内で変わることがあるため、契約前に最新の情報を確認してください。
| 区分 | 位置づけ | 費用の考え方(公式の説明) |
|---|---|---|
| Copilot Chat(通常のCopilot) | 幅広い質問に答える汎用のチャット。パブリックなWebの情報にもとづく | Microsoft 365またはOffice 365のサブスクリプションがあるEntraアカウントなら、追加料金なしで使える |
| Microsoft 365 Copilot | Word・Excel・Outlook・Teamsに埋め込まれたCopilotと、Webと仕事のデータにもとづくチャット | 対象のMicrosoft 365のプランに追加するライセンス |
| エージェントモード | Word・Excel・PowerPointで、コンテンツの作成と編集を進めるエージェント(Microsoft 365 Copilotの機能) | Microsoft 365 Copilotの機能の1つ |
| Copilotエージェント | 目的・指示・参照資料・操作を設定した専用のAI。ストアの既製品も、自分で作ったものも含む | 参照するデータと使う場所で変わる(料金の章で整理) |
要するに、Copilot ChatとMicrosoft 365 Copilotは「汎用の入り口」で、Copilotエージェントは、その入り口の中から呼び出して使う「用途を絞った専用版」にあたります。エージェントモードはWord・Excel・PowerPointの機能の名前で、自社の業務に合わせて作るエージェントとは別のものです(詳しくは次章で触れます)。Copilot全体の機能や料金はCopilotとは?主な機能や料金・使い方・活用例を解説で、ChatGPTなど他の生成AIとの違いはCopilotとChatGPTの違いとは?仕様や料金・機能を比較で整理しています。
エージェントは手軽に作って共有できる反面、参照させる資料やAIに入力してよい情報の基準を決めずに広げると、部署ごとに使い方がばらつきます。ツールの設定とは別に、使う人が同じ基準を知っている状態をつくる必要があり、その手段の1つが社内向けの研修です。AIに入力してよい情報や情報セキュリティの基準を、全員に同じ形で学んでもらいたい場合の一例が、株式会社Oysterが提供するOneCompliance(ワンコンプライアンス)です。商品ページでは、ダッシュボードや自動リマインダーで研修の実施・管理の工数を減らせること、法務・労務・情報領域のコンテンツが法改正に合わせて更新されることが特徴として紹介されています。公式サイトのコース一覧には「情報セキュリティ」「個人情報保護法」「著作権/肖像権」などがあります(2026年10月20日確認)が、AIの利用そのものを扱う専用のコースは一覧にありません。費用は受講人数に応じた課金体系のため、問い合わせでの確認が必要です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
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Copilotエージェントでできること|既製のエージェントと、おすすめの選び方
Copilotエージェントでできることは、決めた資料にもとづく回答、情報の要約、メール送信や記録更新などの操作、複数手順の業務の自動化の4つです。
公式ドキュメントでは、エージェントは「知識」と「アクション」で構成されると説明されています。知識は、専門的な指示とデータソースで応答を調整する部分、アクションは、ビジネスプロセスを自動化する操作やトリガー、ワークフローの部分です。この2つの組み合わせで、できることが決まります。
| できること | 中身(公式の説明にもとづく) | 前提になること |
|---|---|---|
| 決めた資料にもとづく回答 | SharePoint・OneDrive・Teamsのメッセージ・Copilotコネクタなどを知識として指定し、その範囲で答える | 参照させる資料の閲覧権限が整っていること |
| 情報の取得と要約 | 組織の知識からの情報取得や、データの要約 | ライセンスと、管理者によるエージェントの有効化 |
| 操作の実行 | メールの送信や記録の更新などのアクションを実行する | 外部サービスと連携するアクションは、Agent Builderでは作れず、Copilot Studioなどが必要 |
| 複数手順の業務の自動化 | Microsoft 365と外部アプリケーションにまたがる、複数ステップのワークフローを自動化する | Copilot StudioやAgents Toolkitでの作り込み。カスタムエンジン型は、管理者の承認が必要 |
できることの多くは「どこまで作り込むか」で決まります。資料に答えさせるだけなら、後述のAgent Builderで足ります。メールの送信や外部サービスとの連携を伴うなら、Copilot Studioなど、作り込める環境が必要です。AIエージェントそのものの考え方や、生成AI・RPAとの違いはAIエージェントとは|生成AI・RPAとの違いと導入5ステップで解説しています。
おすすめのエージェントは?業務から選ぶ考え方
「おすすめのエージェント」に決まった順位はありません。業務で選ぶのが基本で、公式ドキュメントでは、追加料金なしで使えるCopilot Chatのエージェントの例として、ライティング コーチ、アイデア コーチ、プロンプト コーチ、キャリア コーチ、ラーニング コーチが挙げられています。Microsoft 365 Copilotのライセンスを購入すると、リサーチ ツールやアナリストなどの追加機能も使えるようになります。次の表は、やりたいことから出発点を選ぶ目安です(本記事の整理です)。
| やりたいこと | 出発点の例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 文章の書き方や、アイデア出しを手伝ってほしい | ライティング コーチ・アイデア コーチなど、Copilot Chatのエージェント | 追加料金なしで使える範囲か。管理者がエージェントを有効にしているか |
| 資料やデータを調べて整理したい | リサーチ ツール・アナリスト | Microsoft 365 Copilotのライセンスが必要 |
| 特定の資料だけで社員の質問に答えさせたい | SharePointのエージェント、またはAgent Builderで作るエージェント | 資料の閲覧権限と、共有する範囲 |
| Word・Excel・PowerPointの資料を作り、編集したい | エージェントモード | Microsoft 365 Copilotの機能として使えるか |
エージェントは、CopilotアプリやTeamsの「エージェント ストア」で見られます。ストアには、Microsoftが作ったもの、組織が作ったもの、組織内で人気のものが表示されます。まず既製のもので足りるかを試し、足りない部分だけを自分で作る順番が、手間と管理の負担を抑えやすい進め方です。
公式ドキュメントが挙げる活用例
公式ドキュメントには、エージェントの用途の例として次のものが挙げられています。いずれもMicrosoftの説明にもとづく例で、効果の数字は書きません。
- 従業員サポート:承認された組織の知識を使って、一般的な質問に答える
- カスタマーサポート:指示と知識に、現在の注文情報を取得する外部の機能を組み合わせる
- チームのオンボーディング:新しいチームに関する特定の情報に答え、オンボーディングのタスクの完了を支援する
- 営業:Sales Agent for Copilotは、DynamicsまたはSalesforceの連絡先をセールスリードに変換し、会議の設定や顧客への連絡を進めて、リード管理を自動化する
エージェントモードとは?Copilotエージェントとの違い
エージェントモードは、Word・Excel・PowerPointのMicrosoft 365 Copilotの中で、コンテンツを作成・編集するエージェントです。たとえば「7枚のエグゼクティブ向けのスライドを作る」「顧客向けの2ページの概要を下書きする」といった指示で、複数の工程を進めます。Microsoftのサポートページには、Word・Excel・PowerPointそれぞれの利用方法へのリンクがあります。
一方、本記事で扱うCopilotエージェントは、自社の業務や資料に合わせて目的と範囲を設定する専用のAIです。名前は似ていますが、前者はアプリの中の機能、後者は用途ごとに作る(または選ぶ)ものと覚えると区別できます。
Copilotエージェントの種類|作る場所は4つ。宣言型とカスタムエンジン型の違い
Copilotエージェントは宣言型とカスタムエンジン型の2種類で、作る場所はSharePoint・Agent Builder・Copilot Studio・Agents Toolkitの4つです。
公式ドキュメントでは、作り方の違いとして2つの方式が説明されています。宣言型は、指示・知識・アクションを設定して、Copilotのオーケストレーターとモデルを使う方式です。カスタムエンジン型は、独自のオーケストレーターとモデルを持ち込む方式で、複雑なワークフローや高度な連携に向きます。
| 比べる点 | 宣言型エージェント | カスタムエンジン型エージェント |
|---|---|---|
| 使うAIの仕組み | Copilotのオーケストレーターとモデルを使う。追加のホスティングは不要 | 独自のオーケストレーターとモデルを使える。Azureなど外部のホスティングが必要で、追加料金がかかる |
| 共有 | 個人が使うように設計されている | 個人での利用と、グループでの共同利用の両方に対応する |
| ユーザーの操作なしでの動作 | 対応しない。ユーザーが始めた操作に依存する | ユーザーの入力がなくても、アクションを自動で始められる |
| 使える場所 | Microsoft 365のアプリ(Copilot・Teams・Word・Excel・Outlookなど) | Microsoft 365と、外部のアプリ |
エージェントを作る4つの場所
管理者向けのガイドでは、組織のメンバーがエージェントを作る場所として、次の4つが挙げられています。
| 作る場所 | 主に作る人 | 向く場面 | 注意したい点 |
|---|---|---|---|
| SharePoint | 組織のメンバー(エンドユーザー) | 特定のサイト・フォルダー・ファイルの内容を調べさせたいとき | SharePointにアクセスでき、従量課金の有効化かMicrosoft 365 Copilotのライセンスがあること |
| Agent Builder | 組織のメンバー(エンドユーザー) | テンプレートを使い、知識を指定して、手早く宣言型エージェントを作りたいとき | ライセンスか、Copilot Studioの従量課金が必要。外部サービスと連携するアクションは作れない |
| Copilot Studio | ローコードの開発者(作成者) | データ・他のエージェント・コネクタと連携させ、内部・外部に展開したいとき | 管理者がPower Platform管理センターで開発設定とガバナンスを管理する |
| Microsoft 365 Agents Toolkit | 組織内の開発者 | Copilot・Teams・Office・Webなど複数のチャネルで動くエージェントを、コードで作りたいとき | プロコードの開発が前提 |
作るか、再利用するか|判断の順番
公式ドキュメントでは、エージェントを作る前に、既存の承認済みエージェントを再利用・コピー・拡張できないかを確認する手順が示されています。次の順番で考えると、作りすぎを防げます(本記事の整理です)。
- Copilotの標準機能や、エージェント ストアの既製エージェントで足りるかを確かめる。足りるなら作らない
- 特定の資料だけで答えさせる程度なら、SharePointのエージェントか、Agent Builderで作る
- メール送信や外部サービスとの連携などのアクションが必要なら、Agent Builderで作ったものをCopilot Studioにコピーして広げる、またはCopilot Studioで作る
- 独自のモデルや制御が必要、またはユーザーの入力なしで自動実行させたいなら、カスタムエンジン型(Copilot StudioかAgents Toolkit)を検討する
作る前に、対象のユーザー、知識の範囲、必要なアクション、アクセス許可、担当者と測定方法を記録しておくことも、公式ドキュメントに挙げられています。Copilot全般の種類と無料・有料の違いはAIコパイロットとは?Copilotの種類・無料と有料の違い・導入時の注意点、マイクロソフトのAI全体の位置づけはマイクロソフトのAIとは?Copilot・365 Copilot・Foundry・Copilot+ PCの違いと選び方をご覧ください。
Copilotエージェントの料金|ライセンスで変わる3つのパターン
Copilotエージェントの料金は、Copilot Chat・従量課金・Microsoft 365 Copilotのライセンスのどれで使うかで、使える範囲と費用の出方が変わります。
Copilotエージェントは、単独で料金が決まる商品ではありません。公式の管理者向けガイドでは、組織の選択肢が3つに整理されています。具体的な金額は、契約の形態や時期で変わるため本記事では書きません。Microsoft公式の最新の案内で確認してください。
| パターン | 使えるエージェント(公式の説明) | 費用の出方 |
|---|---|---|
| 1. Copilot Chat(従量課金なし) | エージェント ストアのエージェントのうち、追加料金なしのもの。指示とパブリックなWebサイトにもとづく宣言型エージェントも使える | 追加料金なし。管理者がエージェントを有効にする必要がある。時折使う人に向くと説明されている |
| 2. Copilot Chat + 従量課金 | SharePointやGraphコネクタなど、組織のデータを参照する宣言型・カスタムのエージェント | 使った分の従量課金。既定ではオフで、管理者が既存のCopilot Studioのサブスクリプションを設定または利用する必要がある |
| 3. Microsoft 365 Copilotのライセンス | エージェントの作成・展開・利用・共有。リサーチ ツールやアナリストなどの追加機能 | 対象のMicrosoft 365のエンタープライズ・ビジネスプランに追加するアドオン |
判断のポイントは3つです。1つ目は、参照させる資料がパブリックなWebだけか、社内のデータを含むか。社内のデータを参照するなら、従量課金かライセンスが前提になります。2つ目は、使う人が時折の利用者か、日常的に使う人か。公式の説明でも、パターン1は時折使う人向けとされています。3つ目は、エージェントを作る人がいるか。Agent Builderで作るにも、ライセンスか従量課金が必要です。
なお、Copilot Studioで作ったエージェントを組織の外に公開するなど、使い方によっては別の条件が付くことがあります。その場合は、公式の料金ページと契約条件を必ず確認してください。Copilotの料金の全体像は、Copilotとは?主な機能や料金・使い方・活用例を解説でも触れています。
Copilotエージェントの使い方|既製を使う・Agent Builderで作る・手順を教材にする
Copilotエージェントは、エージェント ストアから既製のものを選んで使うか、Agent Builderで目的・指示・知識を設定して作り、テストしてから共有します。
既製のエージェントを使う手順
- Copilotアプリを開く(またはブラウザーでMicrosoft 365のCopilotにアクセスする)
- 「エージェント」から「すべてのエージェント」を選び、エージェント ストアを開く。Teamsでは、「Copilot」から「すべてのエージェント」を選ぶ
- Microsoftが作ったもの、組織が作ったもの、組織内で人気のものから、目的に合うエージェントを選ぶ
- 通常のチャットと同じように、指示を入力して使う
公式のガイドによると、エージェントの表示が出ない場合は、テナントにエージェントが展開されていない、Copilot機能の全部または一部がオフになっている、お住まいの市場でCopilotが提供されていない、といった可能性があります。社内で使えない場合は、まず管理者に確認してください。
Agent Builderで自分用のエージェントを作る手順
Agent Builderは、Microsoft 365のCopilotのチャットやTeams(デスクトップ版とWeb版)から使えます。モバイル版では利用できません。作成の流れは次のとおりです。
- エージェントの目的と、使う人を決める(例:新しく入ったメンバーの質問に答えるオンボーディング用)
- 指示を書く。役割、答えてよい範囲、答えてはいけないこと、出力の形を具体的にする
- 知識のソースを指定する。SharePointのコンテンツやCopilotコネクタなどが使える
- 公開や共有の前に、実際に使う質問でテストする。参照した資料と回答が意図どおりかを確かめる
- 共有する範囲を決めて共有する。SharePointのファイルを知識にした場合は、利用者に閲覧権限があるかも確認する
指示は「何を、どの資料を使って、どの形で出すか」を具体的に書くほど、狙いどおりの回答になりやすくなります。曖昧な指示は曖昧な回答につながるため、最初は1つの業務に絞ってください。さらに、外部サービスと連携するアクションが必要になったら、Agent Builderで作ったエージェントをCopilot Studioにコピーして広げられます。
作ったあとに残る課題|使い方の手順を、全員が同じように学べる形にする
エージェントを作って共有しても、使い方の手順が属人化していると、使う人によって結果がばらつきます。どの質問が得意で、どの資料を参照していて、どんなときは使わないのかという手順は、文書にまとめたうえで、全員がいつでも見直せる形にしておく必要があります。自社の使い方の手順を、社内向けの教材として学べる形にしたい場合の一例が、株式会社FCEが提供するSmart Boardingです。商品ページでは、OJTなどで教えてきた教育内容を学習プログラム化できること、LMS機能で受講者ごとの進捗や理解度を確認できること、テストを作成して配信できることが紹介されています。AIの利用に特化した既製のコースがあるかは、資料で確認してください。電話・メールでの相談や教育プログラムの設計といった手厚いサポートは、「充実サポートプラン」のみの提供です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
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Smart Boarding 導入事例(株式会社ミツハシ)の見出し 出典:導入事例ページ
導入前に確認したい4点|権限・共有範囲・管理者設定・既知の制限
導入前に確認したいのは、誰が作ってよいか、どの資料をつなぐか、どこまで共有するか、管理者がどう設定しているかの4点です。
管理者が設定できること
公式の管理者向けガイドによると、Microsoft 365管理センターのCopilotのコントロールで、エージェントの利用を組織として管理できます。エージェントのアクセス・共有・公開に関するポリシーを設定し、エージェントの一覧を管理し、組織のメンバーに割り当てて展開できます。承認、公開、展開、削除、ブロックもできます。設定には、AI管理者またはグローバル管理者のロールが必要で、グローバル閲覧者は表示だけで編集はできません。Agent Builderを組織のユーザーが使えるかどうかも、管理者が制御できます。
Agent Builderで作る場合の既知の制限(2026年10月1日更新の公式ドキュメント)
公式のドキュメントに書かれている制限のうち、運用でつまずきやすいものを表にまとめます。作ってから気づくと手戻りになるため、先に確認してください。
| 既知の制限 | つまずきやすい場面 | 備え |
|---|---|---|
| SharePointのファイルとフォルダーの自動共有は、特定のセキュリティグループと共有するときだけ。組織の全員への共有は対象外 | 全社に共有したのに、閲覧権限がない人には回答が出ない | 対象の人に合わせて、ファイルとフォルダーの権限を手動で更新する |
| Agent Builderで作ったエージェントは、Teamsのグループチャットや1対1のチャットでは使えない | Teamsの会話の中で使えると思って展開する | 使える場所を、共有する前に利用者へ案内する |
| 外部サービスを統合するアクションは、Agent Builderでは作れない | メール送信や他システムとの連携を後から求められる | 必要になった時点でCopilot Studioにコピーして広げる |
| 管理者がCopilotでのWeb検索を許可しないポリシーの場合、Webコンテンツは知識として使えない。ただし、画面上のWebコンテンツのトグルは無効にならない | トグルがオンなのに、Webの情報を参照しない | 管理者のポリシーを先に確認する |
社内ルールの参考になる公的資料
社内のルールづくりでは、経済産業省と総務省が公表している「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」が参考になります。経済産業省のページには、本編のほか、チェックリストとワークシート(別添7)が公開されています。自社の状況に合わせて使う参考資料として位置づけてください。なお、本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。個別の判断が必要な場合は、専門家に相談してください。
作る前のセルフチェック
次のチェックリストで、いまの社内の準備が足りているかを確かめてください。当てはまる項目が多いほど、ツールの設定より先に、ルールと周知を整える必要があります。
Copilotエージェントを広げる前に、社内の準備は足りているかセルフチェック
当てはまるものを選んでください(登録不要)
Copilotエージェント利用時の注意点|誤り・機密情報・人の最終確認
Copilotエージェントの回答や操作は誤ることがあるため、入力してよい情報の基準を決め、重要な内容は人が最終確認する運用が前提です。
エージェントは便利ですが、任せきりにすると、誤った回答や意図しない操作がそのまま業務に流れます。公式の仕組みとして、参照する範囲や共有の範囲は設定で絞れますが、回答が正しいかどうかは、使う人が確かめる必要があります。運用で押さえたい点は次の4つです(本記事の整理です)。
- 回答の確認:参照した資料と、回答の内容を突き合わせる。特に数字・日付・規程の条文は、元の資料で確かめる
- 入力する情報の基準:個人情報や取引先の機密など、AIに入力してはいけない情報の基準を、使う全員に同じ形で周知する
- 操作の確認:メール送信や記録更新などのアクションを持つエージェントは、実行の前に人が確認する手順を入れる
- 資料の更新:参照させる資料が古くなると回答の質が下がるため、更新する担当と頻度を決める
基準は決めただけでは定着しません。周知したあとに、使う人が理解できているかを確かめる仕組みがないと、ルールが形だけになります。研修の内容を読んだだけで終わらせず、理解度をテストで確かめたい場合の一例が、株式会社イー・コミュニケーションズが提供するSAKU-SAKU Testingです。商品ページでは、CBT(コンピュータで受けるテスト)の技術を活かしたテスト機能があり、既存の問題と自社のオリジナルの問題を組み合わせたテストを作れること、受講状況がダッシュボードにグラフで表示されることが紹介されています。事務局運営やカスタマーデスクを利用する場合は、オプション扱いです。AIの利用に特化したコンテンツがあるかは、資料で確認してください。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
株式会社イー・コミュニケーションズ
SAKU-SAKU Testing
株式会社イー・コミュニケーションズ
SAKU-SAKU Testing
初心者にも◎受講者の管理をスムーズに行いたい方におすすめ
おすすめ!
- 不慣れな方でも作成・登録しやすいコンテンツ機能を多数搭載
- あらゆる企業ですぐに役立つ実践的な内容のコンテンツを厳選して用意
- ユーザー管理機能を備えているため、より細かな対象でカテゴリーやグループを紐づけられる
気になる…
- 事務局運営やカスタマーデスクを利用する場合はオプション扱いとなる
社内展開を支える教育サービス3つの違い|使い方そのものを教える教材ではなく、運営面の支え
3つのサービスは、Copilotの操作を教える教材ではなく、ルールの周知・理解度の確認・手順の教材化という運営面を支える教育サービスです。
ここまでに登場した3つのサービスを、役割の違いで並べます。優劣や順位ではなく、社内の状況に合うものを選ぶための整理です。自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。
Copilotエージェントを社内に広げるときの、教育サービス3つの役割の違い
自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています
この状況に合う一例:OneCompliance(ワンコンプライアンス)。情報セキュリティや個人情報保護法などのコースを、全員に同じ基準で届けやすいサービスです。
資料を無料ダウンロードこの状況に合う一例:SAKU-SAKU Testing。選択式・穴埋め・並び替え・記述式のテストを作れ、受講状況もダッシュボードで確認できます。
資料を無料ダウンロードこの状況に合う一例:Smart Boarding。自社の教育内容を学習プログラム化でき、LMS機能で受講者ごとの進捗や理解度を確認できます。
資料を無料ダウンロード| サービス | SAKU-SAKU Testing |
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|---|---|---|---|
| 向いている会社 | コンプライアンス研修を、全従業員に同じ基準で届けたい会社。商品ページでは、上場準備中の企業や中堅・中小企業にも向くとされています | 研修の内容を、テストで定着度まで確かめたい会社。受講者の管理をスムーズに行いたい人に向くとされています | OJTや研修など、社内独自の教育を整えたい会社 |
| 特徴 | コンプライアンス研修に特化したeラーニング。ダッシュボードや自動リマインダーで、研修の実施・管理の工数を減らせるとされています | CBTの技術を活かしたテスト機能。既存の問題と自社の問題を1つのテストにまとめられ、受講状況はグラフで確認できます | 自社の教育内容を学習プログラム化でき、LMS機能で進捗や理解度を確認できます。自社の資料や動画と、同社の動画を組み合わせたコースも作れます |
| 注意したい点 | 費用は受講人数に応じた課金体系のため、問い合わせでの確認が必要です。AI専用のコースがあるかは、資料で確認してください | 事務局運営やカスタマーデスクを利用する場合は、オプション扱いです | 電話・メールでの相談や教育プログラムの設計といった手厚いサポートは、「充実サポートプラン」のみです |
| 資料・詳細 |
3サービスの資料をまとめて請求(入力は1回・無料)
まとめて資料をダウンロード表は横にスクロールできます。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
どのサービスも、エージェントの設定や作成を代わりに行うものではありません。エージェントを作る・使うためのMicrosoft側の設定は、前章までの手順どおり、管理者と作成者が行います。そのうえで、使う人が増えたときのルールの周知、理解の確認、手順の教材化を、研修の仕組みに載せるかどうかを検討する位置づけです。複数のサービスの資料をまとめて請求して、研修の内容・管理の方法・サポートの範囲を比べてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. Copilotのエージェントとは何ですか?
A. Copilotのエージェントとは、Copilotに目的・指示・参照させる資料・実行できる操作を設定して、特定の業務に専用化したAIアシスタントです。Microsoftが用意した既製のものを選んで使うことも、Agent BuilderやCopilot Studioなどで自分で作ることもできます。
Q2. Copilotエージェントと通常のCopilotの違いは何ですか?
A. 通常のCopilot(Copilot Chat)は、幅広い質問に答える汎用のチャットです。Copilotエージェントは、決めた資料の範囲で答えたり、決めた操作を実行したりするよう設定した専用のAIです。通常のCopilotの入り口から、用途に合うエージェントを呼び出して使います。
Q3. Copilotのエージェントモードとは何ですか?
A. エージェントモードは、Word・Excel・PowerPointのMicrosoft 365 Copilotの中で、コンテンツの作成と編集を進めるエージェントです。自社の業務に合わせて作るCopilotエージェントとは別のもので、前者はアプリの機能、後者は用途ごとに作る(または選ぶ)AIです。
Q4. Copilotにおすすめのエージェントはありますか?
A. 順位はなく、業務で選びます。公式ドキュメントでは、Copilot Chatで追加料金なしで使える例として、ライティング コーチ、アイデア コーチ、プロンプト コーチ、キャリア コーチ、ラーニング コーチが挙げられています。リサーチ ツールやアナリストは、Microsoft 365 Copilotのライセンスで使えます。
Q5. Copilotエージェントは有料ですか?
A. 使い方で変わります。Copilot Chatの追加料金なしの範囲で使えるエージェントがある一方、組織のデータを参照するエージェントは、従量課金かMicrosoft 365 Copilotのライセンスが前提です。金額は公式の最新の案内で確認してください。
Q6. プログラミングなしでCopilotエージェントを作れますか?
A. 作れます。Agent Builderは、テンプレートや画面の設定で、知識と指示を指定して宣言型エージェントを作れます。外部サービスと連携するアクションが必要な場合は、ローコードのCopilot Studioを使います。ただし、作るための権限や、利用するライセンスは、管理者の設定に左右されます。
まとめ|Copilotエージェントを導入するときに押さえたい6つのこと
Copilotエージェントは、Copilotに目的・指示・資料・操作を設定した専用のAIです。作る前に既製のもので足りるかを確かめ、権限と共有範囲を決めて、小さく始めることが、安全に広げるための基本になります。
- Copilotエージェントは、Copilot Chat・Microsoft 365 Copilot・エージェントモードとは別の、用途を絞った専用のAIと押さえる
- できることは、決めた資料にもとづく回答、要約、操作の実行、複数手順の自動化。作り込む範囲で必要な環境が決まる
- 作る場所は、SharePoint・Agent Builder・Copilot Studio・Agents Toolkitの4つ。まず既製のエージェントで足りるかを確かめる
- 料金は、Copilot Chat・従量課金・Microsoft 365 Copilotのライセンスのどれで使うかで変わる。金額は公式の最新の案内で確認する
- 導入前に、誰が作るか、どの資料をつなぐか、共有範囲、管理者の設定、既知の制限の4点を確認する
- 使う人が増える前に、入力ルールの周知・手順の教材化・理解度の確認をそろえるため、eラーニングの資料を請求して比較する
エージェントの機能や名称は、今後も短い周期で変わります。変わらないのは、どこまで任せ、どこで人が確認するかを決めるのは、使う組織の側だということです。まず1つの業務で、既製のエージェントを試すところから始めてください。
参考文献
- Microsoft Learn「宣言型エンジン エージェントとカスタム エンジン エージェントの比較」(2026年10月20日確認)https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/extensibility/agents-overview
- Microsoft Learn「Microsoft 365 Copilot 用の宣言型エージェント」(2026年10月1日更新)https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/extensibility/overview-declarative-agent
- Microsoft Learn「エージェント ビルダーの概要」(2026年10月1日更新)https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/extensibility/agent-builder
- Microsoft Learn「Microsoft 365 のエージェント管理ガイド」https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/agent-essentials/m365-agents-admin-guide
- Microsoft サポート「Word、Excel、PowerPointでのエージェント モードの概要」https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/word-excel-powerpoint%E3%81%A7%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%88-%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81-4d322d7f-5e89-4f66-9fa4-57d328b156ff
- Microsoft「Copilot と AI エージェント」https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot/copilot-101/copilot-ai-agents
- 経済産業省「AI事業者ガイドライン」(第1.2版・チェックリストとワークシートを含む)https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_shakai_jisso/20260331_report.html
- OneCompliance「コンプライアンス研修 学習コース/コンテンツ一覧」https://onecompliance.jp/courses
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