DAUとは?意味・計算方法とMAU・WAUの違い、DAU/MAU比率の見方

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  • DAUは1日の重複なしの利用者数
  • アクティブの定義はツールごとに違う
  • 比率は使う頻度の想定で読む

DAUとは、Daily Active Usersの略で、ある1日にアプリやWebサービスを利用したユニークユーザー(重複を除いた人数)の数を表す指標です。読み方は「ディーエーユー」で、月間のMAU、週間のWAUと並べて、サービスがどれだけ日常的に使われているかを測るために使われます。この記事では、DAUの意味と計算方法、ツールごとに違う「アクティブ」の定義、MAU・WAUとの違い、DAU/MAU比率の見方、数字を読むときの注意点を、GoogleアナリティクスやAdjust、AppsFlyerなどの公式情報をもとに整理します。あわせて、社内で導入したビジネスチャットや申請ツールの定着度を、DAUの考え方でどう確かめるかも解説します。

社内ツールの使われ方、DAUの考え方でどこから確かめる?2問で目安がわかります

Q1. 使われ方を数字で確かめたい社内ツールは、どちらに近いですか?

目次

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  1. DAUとは|意味・読み方と、MAU・WAUの位置づけ
  2. DAUの計算方法|計算式と計算例
  3. ツールごとに違う「アクティブ」の定義|Googleアナリティクス・Adjust・AppsFlyer
  4. DAU・WAU・MAUの違いと使い分け
  5. DAU/MAU比率(スティッキネス)の見方|目安は何%か
  6. DAUを見るときの注意点|数字が増えても良いとは限らない
  7. DAUを増やす・維持する方法|初回体験・再訪の仕掛け・サポート
  8. 社内ツールの定着度を、DAUの考え方で確かめる|連絡ツールと申請ツールの違い
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ|DAUの意味と、数字を使いこなすために押さえる5つのこと
  11. 参考文献

DAUとは|意味・読み方と、MAU・WAUの位置づけ

DAUとは、1日のうちに1回でもサービスを使ったユニークユーザーの数を示す指標で、Daily Active Usersの略です。

同じ人が1日に何度使っても、DAUでは1人と数えます。SNSやニュース、ヘルスケアのように、毎日使われることで価値が出るサービスで重視される指標です(Repro「DAUとはどんな指標?」)。なお、検索結果には、イリヤ・フルジャノスキー監督の映画「DAU. ナターシャ」(2020年)も出てきますが(映画「DAU. ナターシャ」公式サイト)、この記事で扱うのは指標のDAUです。

DAUは、自社のアプリやWebサービスの指標として語られることが多い言葉です。ただ、数え方の考え方は、社内で導入したツールがどれだけ使われているかを確かめるときにも使えます。ビジネスチャットのように毎日開く前提のツールはDAUとMAUの比率で定着度を見やすく、申請書を出すときだけ開くツールは、月間の利用者数や申請の件数で見るほうが実態に合います。詳しくは後の章で整理します。使われ方を数字で確かめやすい、連絡用と申請用の2つのサービスの役割を、先に表で確認します。選び方の詳細は、おすすめのチャットシステム7選|選び方や導入時の注意点を解説と、おすすめのワークフローシステム9選|選ぶポイントを詳しく解説の記事で整理しています。

社内ツールの使われ方を確かめたい会社向け|連絡と申請の2サービス

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

自社の状況:

この状況に合う一例:Chatwork。チャットに加えて通話機能やタスク・ファイル管理などを使い、連絡と共有を1か所に集められます。

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この状況に合う一例:コラボフロー。承認経路を直感的な操作で設計でき、運用中にフォームレイアウトの追加・修正もできます。

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サービス Chatwork コラボフロー
向いている会社 初めてビジネスチャットを導入する中小企業。社内外の連絡や資料共有を1か所にまとめ、毎日使われる状態を目指したい会社 申請や承認を初めてシステム化する会社。承認の経路や項目を自社で調整し、月々の申請の流れを整えたい会社
特徴 チャットだけでなく、通話機能やタスク・ファイル管理などの機能が充実している。無料で始められるフリープランがある。社内外でも使いやすいシンプルさ 誰でも思い通りのワークフローを簡単に作成できる。シンプルで直感的な操作で承認経路を設計できる。運用中にフォームレイアウトの追加・修正ができる
注意したい点 より高いセキュリティとサポートの手厚さを求める場合は、エンタープライズの契約が必要 クラウド版には、1ユーザーにつき5GBの容量制限がある
資料・詳細

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表は横にスクロールできます。2サービスの内容は商品ページで確認した情報です(確認日2026年10月21日)。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

毎日使う連絡と共有の置き場所を1か所にそろえる場合の一例が、Chatwork株式会社のChatworkです。商品ページでは、無料で始められるフリープランがあること、チャットだけでなく通話機能やタスク・ファイル管理などの機能が充実していること、年齢や性別を問わず社内外でも使いやすいシンプルさが紹介されています。一方で、より高いセキュリティとサポートの手厚さを求める場合は、エンタープライズの契約が必要とされています。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

Chatwork株式会社

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タスク管理やビデオ通話も◎初めて導入する中小企業におすすめ

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  • チャットだけでなく通話機能やタスク・ファイル管理などの機能が充実
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  • より高いセキュリティとサポートの手厚さを求める方はエンタープライズの契約が必要

Chatworkの導入事例では、株式会社シンワ歯研の本社副所長が、導入前の課題を次のように述べています(取材は2023年11月)。メンバーごとに持っている情報量に隔たりがあったという課題で、連絡の置き場所がそろっていないと、使われ方もそろわないことがわかります。

導入前の課題として、情報の一元管理ができていないことがありました。

出典:Chatwork 導入事例 株式会社シンワ歯研

申請と承認を、紙やExcelからシステムに載せる場合の一例が、株式会社コラボスタイルのコラボフローです。商品ページでは、誰でも思い通りのワークフローを簡単に作成できること、シンプルかつ直感的な操作で承認経路を設計できること、運用中にフォームレイアウトの追加・修正ができることが紹介されています。一方で、クラウド版には1ユーザーにつき5GBの容量制限があります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

株式会社コラボスタイル

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簡単な操作とワークフロー向けで初心者におすすめ

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  • コラボフローのクラウド版には、1ユーザーにつき5GBの容量制限がある

コラボフローの導入事例では、小牧岩倉衛生組合が、年間1,000件を超える文書を紙で処理していた状況から、紙の起案書や勤怠申請など月間約450件を電子化したと紹介されています(事例ページの公開日は2026年6月9日)。担当者は、次のように述べています。申請系のツールは、利用者の人数よりも、こうした申請の件数で使われ方を確かめるほうが実態に近いことを示す一例です。

決裁状況もコラボフロー上でリアルタイムに把握できるようになり、業務の透明性が高まっています。

出典:コラボフロー 導入事例 小牧岩倉衛生組合

DAUの計算方法|計算式と計算例

DAUは、その日にアクティブと判定されたユーザーを、重複なしで数えた人数です。計算式は単純でも、何を「アクティブ」とするかで数字が変わります。

計算の3ステップ

AppsFlyerの用語集は、DAUの計算を、次の3つの段階で説明しています(AppsFlyer「DAU (Daily active users)とは?」)。

  1. アクティブユーザーの条件を定義する(ログイン、ボタンのクリック、スクロールなど)
  2. 測るエンゲージメントの頻度を決める(DAUなら1日)
  3. 分析ツールで、選んだ日にその条件を満たしたユニークユーザーを合計する

計算例|同じ人が何度使っても1人と数える

次の表は、計算のしかたを示すための説明用の例で、実際のサービスの数値ではありません。アクティブの条件を「何か1つ操作をした」とし、4日間のログを集計しています。

日その日に操作をしたユーザー(のべ操作)DAU(重複を除く)
1日目Aさん(3回)、Bさん(1回)、Cさん(2回)3人
2日目Aさん(1回)、Dさん(2回)2人
3日目Bさん(4回)1人
4日目Aさん(2回)、Bさん(1回)、Cさん(1回)、Dさん(1回)4人

4日間のDAUの平均は、(3+2+1+4)÷4で2.5人です。Adjustのヘルプも、日付の範囲で指標を出すときは、範囲内の各日の値を求めて平均を表示すると説明しています(Adjust「DAU、WAU、MAU指標について」)。ログインだけして何も操作しないユーザーを数えるかどうかは、最初に決めた条件で変わります。

「登録者数に対する割合」で出す場合と、DAU率の2つの意味

DAUは人数ですが、登録者数に対する割合で出す解説もあります。Tayoriの解説は、登録者が100万人で、1日あたりのアクティブユーザーが40万人の場合、DAUは40%と説明しています(Tayori「DAU・WAU・MAUとは」)。一方、検索で「DAU率」と調べる人が知りたいのは、多くの場合、MAUに対するDAUの割合(DAU/MAU比率)です。どちらの割合を指しているかは、資料や記事ごとに確認してください。この記事では、後の章でDAU/MAU比率を扱います。

ツールごとに違う「アクティブ」の定義|Googleアナリティクス・Adjust・AppsFlyer

DAUの「アクティブ」の条件は、ツールやサービスごとに違い、同じ「DAU」でも数字を単純には比べられません。

AppsFlyerの用語集は、アクティブの定義は業種やブランドによって異なり、最も一般的な例はアカウントへのログインだと説明しています。そのうえで、定義がブランドによって違うため、他社の統計と比較すべきではないとしています。主なツールの定義を、公式の説明から並べます(確認日2026年10月21日)。

ツール・出典DAUなどの数え方アクティブの条件の例
Googleアナリティクス(アクティブユーザー)指定した期間に、サイトまたはアプリを利用したユニークユーザーの数エンゲージメントのあったセッション(10秒以上継続、コンバージョンイベントあり、または2回以上のページビュー・スクリーンビュー)などがあると、アクティブとみなされる。10秒未満で離脱したリピーターは、アクティブユーザー数に含まれない
Googleアナリティクス(ユーザーのロイヤリティ)DAUは過去24時間、WAUは過去7日間、MAUは過去30日間のアクティブユーザー数比率として、DAU÷MAU、DAU÷WAU、WAU÷MAUが自動で計算される
AdjustDAUは1日の中で1回以上セッションがあったユニークユーザー数。WAUは直近7日間、MAUは直近30日間集計はUTCの日付・時刻に基づく。日付の範囲を指定したときは、各日の値の平均が表示される
AppsFlyer24時間あたりにアプリを利用したユニークユーザー数アカウントへのログインが最も一般的。オンラインバンキングでは送金、Eコマースではカートへの追加、SaaSではソフトウェアの利用状況が指標になる場合がある

出典は、Googleアナリティクスの「アクティブ ユーザー」のヘルプと「ユーザーのロイヤリティ」のヘルプ、Adjustのヘルプ、AppsFlyerの用語集です。

表からわかるとおり、同じ「MAU」でも、30日間を数える場合と、暦の月で数える場合があります。自社でDAUを集計するときは、(1)アクティブの条件、(2)期間の区切り(直近24時間か、暦の日付か)、(3)時刻の基準(日本時間かUTCか)の3つを文書に残しておくと、あとで数字を比べるときに食い違いを防げます。

DAU・WAU・MAUの違いと使い分け

DAU・WAU・MAUの違いは、数える期間が1日・1週間・1か月と異なる点で、サービスが使われる頻度に合わせて選びます。

指標数える期間向いているサービスの例見えること
DAU1日SNS、ニュース、ヘルスケアなど、毎日使われることで価値が出るサービス日常的に使われているか。広告や施策による日々の増減
WAU1週間マンガ・雑誌、動画配信など、週単位でニーズが高まるサービス利用の習慣。平日と週末で使われ方が違う場合の曜日差のならし
MAU1か月不動産、金融、ツールなど、1か月以上のスパンでニーズが高まるサービス月単位でサービスに接した人の広がり

向いているサービスの分類は、Reproの解説によるものです(Repro「DAUとはどんな指標?」)。Adjustのヘルプは、WAUについて、平日と週末で利用パターンが大きく違うアプリに適しているとしています。

MAUとDAUの違いは何ですか

MAUは1か月間(Googleアナリティクスでは過去30日間)に1回でもサービスを使った人の数、DAUは1日に1回でも使った人の数です。MAUは「サービスに触れた人の広がり」、DAUは「日常的に使われているか」を表します。MAUが大きくてもDAUが小さければ、登録はしたものの、あまり使われていない状態だと読めます(syncAD「DAU」)。この2つを割り算した比率が、次の章のDAU/MAU比率です。

DAU/MAU比率(スティッキネス)の見方|目安は何%か

DAU/MAU比率とは、MAUのうち何割が当日も使っているかを示す割合で、100%に近いほど毎日使われていることを表します。

Googleアナリティクスのヘルプは、この比率を「ユーザーのロイヤリティ(スティッキネス)」として説明しています。DAU÷MAUは、過去30日間に利用したユーザーのうち、過去24時間にも利用した割合を示し、比率が高いほど、エンゲージメント率とユーザー維持率が高いことを意味します。ユーザーが毎日利用していれば、100%になります。

例DAUMAUDAU/MAU比率読み方
Reproの解説の例10万人(月間の平均)50万人20%アクティブユーザーの20%が毎日利用している。1か月のうち約6日間、利用された計算になる
AppsFlyerの用語集の例2,000人8,000人25%8月の1か月間の定着度。AppsFlyerは、定着度が20%もあれば良好で、25%以上は異例の数値と見なされるとしている

2つの例は、ReproとAppsFlyerの解説の数字です。ただし、20%や25%を、どのサービスにも当てはまる基準と考えるのは危険です。Exploratoryの解説は、業界共通の基準値は示さず、月に1回程度しか使われないサービス(例として給与支払い処理)では、比率がゼロに近くなると説明しています(Exploratory「エンゲージメントKPI – DAU / MAU 比率の計算と可視化」)。「DAUの平均」「DAU率の平均」を調べても、公的機関が示す業界共通の平均値は確認できませんでした。

使う日数から、比率の目安を逆算する

DAU/MAU比率は、「1人が30日のうち平均して何日使ったか」を30で割った値とほぼ一致します。1か月の各日のDAUを足すと、のべの利用日数になり、それをMAUの人数で割れば1人あたりの利用日数になるためです。この関係を使うと、自社が想定する使われ方から、比率の目安を逆算できます。次の表は、この計算式から求めた早見表で、公的な基準ではありません。

30日のうち使う日数(平均)DAU/MAU比率の目安使われ方のイメージ
1日約3%月に1回、必要なときだけ使う
4日約13%週に1回ほど使う
8日約27%週に2回ほど使う
12日40%週に3回ほど使う
約21日約70%平日だけ、毎日使う(30日のうち営業日の日数)
30日100%土日を含め、毎日使う

平日だけ使う業務のツールは、全員が毎営業日に使っても、30日で見るとDAU/MAU比率は約70%にとどまります。社内ツールでは、営業日だけで数えるか、この早見表と比べて読むと、実態に合った判断ができます。

DAUを見るときの注意点|数字が増えても良いとは限らない

DAUの数字は、広告やキャンペーンで一時的に増減し、アクティブの定義でも変わるため、1つの数字だけでは良し悪しを判断できません。

広告や施策で一時的に増える

Reproの解説は、広告やプロモーション施策でDAUが突発的に変わる例を挙げています。動画配信アプリで新規インストールが20万件発生し、DAUが10万人増える場合でも、新規ユーザーが継続して使うとは限りません。BOXILの解説も、広告出稿など提供側の事情による一時的な増加を「スパイクノイズ」、ユーザーの気まぐれな行動による変動を「ホワイトノイズ」と呼び、日常的に使っている定着ユーザーとそうでない人を分けて見る方法を紹介しています(BOXIL「DAUとは?」)。

サービスの種類によっては、DAUを重視する意味が薄い

Reproの解説は、引っ越しの時期だけ使われる不動産アプリのように、毎日使うことを想定しないサービスでは、DAUを重視する意味は小さいとしています。その場合は、MAUやWAUをKPIにするほうが適切です。使われる頻度の想定を決めてから、指標を選びます。

他社の数字や、1つの数字だけで比べない

AppsFlyerの用語集は、DAUの急増を見ても、他の指標が良好でなければ慎重に扱うべきとしています。アクティブなユーザーと、サービスに満足して深く結びついているユーザーは同じではないためです。リテンション率やアプリ内購入、レビューなどと合わせて見るようすすめています。アクティブの定義は、前の章で見たとおり、ツールごとに違います。

DAUを増やす・維持する方法|初回体験・再訪の仕掛け・サポート

DAUを増やす基本は、初回の体験を整え、通知やメールで再訪のきっかけを作り、つまずきをサポートで解消することです。

初回の体験を整える

Tayoriの解説は、初回アクセスの印象が継続利用を左右するとして、操作性や情報の充実、動作や表示の速さを整えることをすすめています。次も訪れたくなる仕掛けを、最初に作っておく考え方です。

通知・メール・アプリ内メッセージで再訪のきっかけを作る

AppsFlyerの用語集は、プッシュ通知、アプリ内メッセージ、メール・SMS、ディープリンクを組み合わせることを紹介しています。プッシュ通知は、使い方を誤るとアンインストールにつながるため、送る頻度よりも、利用者に合わせた内容で価値を届けることが大切だとしています。同社の調査として、パーソナライズされたアプリ内メッセージを使うブランドは、28日以内に61%から74%のリテンション率を得ており、一般的なキャンペーンのみのブランドは49%だったと紹介されています。ベンダー自身の調査である点に留意してください。

つまずきをサポートで解消する

Tayoriの解説は、疑問や不明点が解決されないと使いにくいと判断されて再訪につながらないとして、FAQやチャットボットなどで、疑問や不安をすぐに解消できる仕組みをすすめています。1回使ったあとの継続率が低い場合は、顧客満足度の低さや使いこなし不足が考えられ、オンボーディングやアフターサポートが対策になるとしています。

社内ツールの定着度を、DAUの考え方で確かめる|連絡ツールと申請ツールの違い

社内ツールの定着度は、使われる頻度の想定に合わせて、毎日使うならDAUとDAU/MAU比率、必要なときだけ使うならMAUや件数で確かめます。

ツールを導入しても、「使われているか」は、アカウントの数だけではわかりません。DAUの考え方を借りると、「アクティブの条件」「期間」「想定する頻度」を決めたうえで、数字で確かめられます。次の表は、ツールの種類ごとの考え方の目安で、公的な基準ではありません。

ツールの種類使われ方の想定見る数字の例読むときの注意
ビジネスチャット営業日は毎日、1日に何度も開くDAU、DAU/MAU比率(営業日で数える)読むだけの人を含めるか、投稿した人に絞るかを、先に決める
ワークフロー(申請・承認)申請や承認が発生したときだけ開くMAU、月間の申請件数、承認までの日数申請者は月に数回、承認者は毎日など、頻度が人によって違う。DAU/MAUが低くても問題とは限らない
社内ポータル・マニュアル(参照型)調べたいときに開くWAU、MAU、検索された回数毎日開かれないのが普通で、DAUが低いだけでは定着していないと判断しない

連絡ツール|DAUと営業日の比率で見る

ビジネスチャットには、管理者がログインやメンバーの追加などの操作履歴を確認でき、送信メッセージ数やアクティブユーザー数を日次・週次・月次で見られるログ管理機能を持つものがあります。一部のツールや無料のプランでは、この機能が制限されている場合があり、保存期間もプランによって異なるため、確認が必要です。詳しくは、ビジネスチャットのログ管理機能とは?メリットや注意点も交えて解説で整理しています。管理画面で直近30日に使った人数(MAU)と、営業日ごとの人数(DAU)が取れれば、前の章の早見表と比べて、定着度を読めます。

定着は、機能の充実だけでは進みません。先ほどのシンワ歯研の事例ページによると、同社は当初、一部の社員がLINEで連絡を続けていたため、「連絡をChatworkに一本化する」というルールを加え、各拠点に導入責任者を置いて、定着を進めたと紹介されています。数字で使われていない人が見つかったら、その人が別の場所で連絡していないかを確かめるのが、最初の一手になります。

Chatwork

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申請ツール|件数と滞留で見る

申請や承認のツールは、毎日開くものではないため、DAU/MAU比率が低くても、問題とは限りません。見るべきは、月間に何件の申請がシステム上で処理されたか、承認に何日かかっているか、紙やExcelの申請が残っていないかです。先ほどの小牧岩倉衛生組合の事例も、月間の件数で電子化の広がりを紹介しています。

決裁の経路と記録を、あとから確かめられる形にしておくことは、承認の運用の基本です。承認の記録の考え方は、稟議書とは?書き方・記載項目・DXとの関係・よくある失敗を解説も参考になります。

コラボフロー

申請と承認の流れを、システムに載せて数えられるようにしたい会社に

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数字で「使われていない」とわかったときの見直し順

  1. アクティブの条件(ログインのみか、投稿や申請まで含めるか)と、期間を決める
  2. 想定する使い方(毎日か、必要なときだけか)を決め、見る指標を選ぶ
  3. 早見表と比べて、想定より低いかを確かめる
  4. 使っていない人に、前のやり方(個人のメール、紙、Excel)が残っていないかを聞く
  5. 連絡の置き場所を1つに決めるルールと、推進役の担当者を置く

次のセルフチェックで、自社のツールの使われ方を確かめてみてください。

自社のツール、使われ方を確かめられている?セルフチェック

当てはまるものを選んでください(登録不要)

ここまでの数字の読み方は、自社のアプリでも、社内ツールでも使えます。社内ツールの使われ方を確かめる仕組みを整えるなら、連絡ツールと申請ツールの資料で、管理画面で確認できる項目を比べておくと、導入後に数字を取りやすくなります。

社内ツールの使われ方を、数字で確かめられる状態にしたい会社に

Chatworkとコラボフローの資料を、1回の入力でまとめて請求できます

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よくある質問(FAQ)

Q1. DAUとはどういう意味ですか?ビジネス用語としての意味も教えてください

A. DAUは、Daily Active Users(デイリーアクティブユーザー)の略で、ある1日にアプリやWebサービスを利用したユニークユーザーの数です。ビジネスでは、SNSやゲーム、ニュースなど、毎日使われるサービスの利用状況を測るKPIとして使われます。同じ人が1日に何度使っても1人と数え、何をもってアクティブとするかは、サービスやツールによって定義が異なります。

Q2. MAUとDAUの違いは何ですか?

A. DAUは1日、MAUは1か月(Googleアナリティクスでは過去30日間)に、1回でもサービスを使ったユニークユーザーの数です。MAUはサービスに触れた人の広がり、DAUは日常的に使われているかを表します。MAUに対するDAUの割合(DAU/MAU比率)は、毎日使われている度合いを見る指標として使われます。

Q3. DAU率とは何ですか?

A. 一般には、MAUに対するDAUの割合(DAU/MAU比率、スティッキネス)を指します。ユーザーが毎日利用していれば100%になり、比率が高いほど継続して使われていることを示します。登録者数に対するDAUの割合を「DAU」として説明する解説もあるため、どの割合を指しているかを、資料ごとに確認してください。

Q4. DAUの計算方法を教えてください

A. 計算は、(1)アクティブユーザーの条件(ログイン、操作など)を決める、(2)測る頻度を1日に決める、(3)その日に条件を満たしたユニークユーザーを重複なしで合計する、の3段階です。日付の範囲で見る場合は、各日のDAUを平均します。同じ人が1日に何度操作しても、1人と数えます。

Q5. DAU/MAU比率の目安は何%ですか?

A. 共通の基準値はありません。AppsFlyerの用語集は、定着度が20%もあれば良好で、25%以上は異例の数値と見なされるとしていますが、月に1回ほどしか使われないサービスでは、比率はゼロに近くなります。サービスで想定する使う頻度から、目安を決めてください。1人が30日のうち平均して何日使うかを30で割った値が、おおよその比率になります。

Q6. DAUの読み方は?映画のDAUとは別ですか?

A. 指標のDAUは、「ディーエーユー」と読むのが一般的です。検索結果には、イリヤ・フルジャノスキー監督の映画「DAU. ナターシャ」(2020年)も出てきますが、この映画は指標のDAUとは別のものです。

まとめ|DAUの意味と、数字を使いこなすために押さえる5つのこと

DAUとは、1日に1回でもサービスを使ったユニークユーザーの数です。次の5つから、取り組みやすいものを選んで始めてください。

  1. 意味と計算を押さえる:DAUは、1日のユニークユーザー数。同じ人が何度使っても1人と数える
  2. アクティブの条件を決める:ログインか、操作までか。期間と時刻の基準も文書に残す
  3. 指標を使い分ける:毎日使うならDAU、週ならWAU、必要なときだけならMAUや件数
  4. 比率は想定する頻度で読む:DAU/MAU比率は、1人が30日のうち使った平均日数を30で割った値に近い
  5. 社内ツールにも当てはめる:定着度を数字で確かめ、必要ならビジネスチャットやワークフローシステムの資料で、自社に合う運用を検討する

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