【徹底解説】効率的なアフィリエイト運営に役立つノウハウ集
アフィリエイトサイトの運営は、求められる作業の種類が非常に多いので、様々なツールの力を借りて省力化する努力が不可欠です。
また、記事を量産し安定して収益を得るには、継続的なノウハウの学習も欠かせません。
今回は、アフィリエイトサイトを運営する上で知っておきたい便利ツールや、目を通しておきたい必読書をまとめて紹介しましょう。
アフィリエイト運営におすすめなツール
アフィリエイトサイトの運営での最初の困難は、何といっても作業量の多さでしょう。
戦略の策定、企画立案、記事作成、画像作成、SNS投稿とやることは無限に出てくるため、普通のやり方で取り組んでいてはとても手が回らないはずです。
そこで欠かせないのが、外部のツールやサービスを活用した省力化で、それによって作業の一部を代替したり自動化するノウハウを積み重ね、作業負担を減らしていく努力が、サイト運営では重要になります。
ここでは、アフィリエイトサイトの運営に役立つツールを「分析系」「作業系」「外注系」の3つの系統に分けて紹介します。
外注系は、コストを投じて外部の人間に仕事を発注することで、作業負担を軽減できるサービスです。
分析系はアフィリエイトサイトの状況を把握して戦略を立てるためのもので、SEOで有効なキーワードを抽出したり評価するツールも含まれます。
作業系は、何度も繰り返して行う作業を自動化して、記事更新の負荷を軽減してくれるツールです。
それぞれの特徴を把握して、サイト運営の適切な場面で活用しましょう。
外注系
クラウドワークス
フリーランスや副業の働き手が集まるクラウドソーシングサイトで、利用者数では国内最大規模を誇ります。
平均発注額が低く、低コストで仕事を依頼できるのが魅力ですが、人材の質は玉石混交で、高い技術レベルを要する依頼をする際には、過去の実績をチェックするなどの下準備が必要です。
システム側の手数料は、報酬額が10万円以下は20%、10万円超20万円以下は10%、20万円以上は5%となっています。比較的単純な作業を、なるべくコストをかけずに外注したいときに向いているサービスです。
ランサーズ
クラウドワークスと並ぶ、クラウドソーシングにおける2強の一角です。
案件数の豊富さは折り紙付きで、国内最大のクラウドワークスと同等の規模があります。
もちろん規模が大きい分、人材の質にはばらつきがありますが、ランク制度によってレベル分けがされているので、高技能かつ信頼性のおけるユーザーを選別しての発注が可能です。
システム側の手数料はクラウドワークスと同じですが、作業料金が極めて安かったり、納期までの期間が著しく短いといった問題のある案件を運営側に通報する機能を取り入れて、発注者側と受注者側がフェアな条件で働ける環境作りに注力しているサービスです。
Bizseek
2013年にサービスが開始された比較的新しいクラウドソーシングサービスです。
特徴は手数料の安さで、報酬額が10万円以上の場合は5%、10万円以下の場合は10%と、クラウドワークスやランサーズのほぼ半分になっています。
長期の仕事を依頼する場合、この手数料の安さはコストダウンに大きく貢献するでしょう。難点はユーザー数の少なさで、買い物代行などの軽作業は活発に依頼の受注が行われているものの、ライティングやデザインといったクリエイティブ系については、 募集案件の多さに対して希望者の数が少なく、依頼を公開しても人材が集まらないことがあります。
JOB HUB
パソナグループの傘下のパソナテック社が運営するクラウドソーシングサービスで、特にIT関連の人材提供を得意としており、ウェブエンジニアを確保したいときに強みを発揮します。
特定のスキルを備えた人材を提供する「エキスパート」と、平易な仕事の労働力を確保する「マイクロ」の2種類のカテゴリを選択が可能で、前者では難易度の高い作業を、技能に優れたスペシャリストに限定して求人を出すことができます。
作業を依頼すると、提案書によって事前に日程や工数の合意を得た上で作業に取り掛かる仕組みになっているため、依頼の進捗の把握がしやすく、後のトラブルになりにくいのもメリットです。
Shufti
主婦の在宅ワークをメインに据えたクラウドソーシングサービスです。
もちろん、主婦だけでなく学生のアルバイトや、社会人の副業での登録も数多くありますが、基本的には在宅で行える作業のみを取り扱っているため、発注側もそれに留意した業務を依頼する必要があります。
業務内容としてはライター、アンケートモニター、データ入力を得意としており、大掛かりなプロジェクトよりも、日常生活の中の短い隙間の時間を活用しながら処理できる軽作業に人気があります。
分析系
Keysearch Beta
特定のキーワードから派生した関連キーワードをツリー状に出力するツールです。
Google検索のキーワード候補を表示するGoogleサジェストに基づいた、繋がりのあるキーワード群の広がりを一覧で眺めることができます。
記事のテーマを決める際に、SEOのターゲット候補となるキーワードを、一望の元に眺めながら検討できるので便利です。
ラッコキーワード
検索キーワードの有力候補をピックアップするツールですが、GoogleだけでなくBingやYouTube、Amazonや楽天市場、さらには最新ニュースやQ&Aサイトまでを含めた、より幅広い領域を対象にした関連キーワードの広がりを調べられます。
指定したキーワードと何らかの繋がりのある語句の組み合わせを、とにかく大量にリストアップしたいときに役立つでしょう。
NEILPATEL
入力した検索キーワードのポテンシャルについて判断してくれるツールです。
検索ボリューム、SEO難易度、有料難易度、クリック単価(CPC)の4つの要素から、そのキーワードをベースにした記事を作ったときの可能性を予測できます。
上述のラッコキーワードなどの抽出ツールを使って集めた有力なキーワード候補を選別する際に利用できます。無料版では1日に3回までの利用制限が設けられています。
おむすびサジェスト
入力したキーワードを中心に、関連キーワードの広がりを樹形図で表示するツールです。対応サービスはGoogle、BingのほかにYouTube、Amazon、Dailymotion、Wikipediaなどで、それぞれのサービスで、ターゲットに指定したキーワードがどんな語句と一緒に検索されているのかをチェックできます。
関連キーワードのその先にあるキーワードをさらに掘り下げて調べることも可能です。
GoogleAnalytics
サイトに訪れたユーザーの行動を調べるアクセス解析ツールの定番です。
公開しているページのアクセス情報全般(ページビューやセッションなど)の測定が基本的な機能ですが、離脱率、直帰率、滞在時間、リファラーなどを分析により、ユーザーがどこから訪れ、サイト内でどのような行動を取り、どこからサイトを離れているのか、その一連の動きを統計として把握できます。
サイトの戦略を立てる上での根拠を示す、業界標準と呼べるツールです。
Googleサーチコンソール
Googleが提供する検索解析ツールです。
Googleアナリティクスがサイトを訪れたユーザーの動向を捕捉するのに対して、Googleサーチコンソールでは、Google検索上でサイトがどのように扱われているかをチェックします。
当該ページの検索結果での平均順位や表示回数やクリック数を算出し、Google検索の検索結果で良好なポジションを確保できているか、その後、実際にユーザーにクリックされているかを数字で測定します。
Google検索にサイトを最適化するSEOの成果を調べる上で、なくてはならないツールです。
SimilarWeb
ここまでは自分のサイトを分析できるツールを紹介してきましたが、このSimilarWebは他人が運営しているサイトを解析できるツールです。
調べたいサイトのアドレスを入力すると、直近6ヶ月間の訪問者数、流入元、直帰率、滞在時間などの予測を表示します。
これらの情報は本来、サイトの管理者のみがGoogleアナリティクスから知るはずのものですが、SimilarWebでは非常に高い精度で予測を行っており、競合するサイトがどのようにアクセスを得ているかの分析に頻繁に活用されています。
Twitterアナリティクス
Twitterが公式に提供している、Twitter用のアクセス解析ツールです。
Twitterで自分をフォローしているユーザーの情報を調査できるほか、ツイートがリツイートにより拡散された規模をインプレッションとして計測できます。さらに特徴的なのは、ツイートがユーザーに対して行動を促した度合いを、エンゲージメントという独自の指標で可視化する点です。
エンゲージメントは、リツイートや「いいね」やプロフィール閲覧といった行動を元に、ユーザーの「好意」や「愛着」を総合的に数値化したもので、ツイートをきっかけに、どれだけユーザーの行動を惹起できたかによって、Twitterでの影響力を比較できるようになっています。
Googleキーワードプランナー
Google検索でキーワードごとの検索ボリューム(検索数の規模)を数値化して把握するためのツールです。
キーワードを指定すると、そこから派生する関連キーワードの月間の検索ボリュームの予測を、100〜1000以下、1000〜1万以上、1万〜10万以上の3段階で提示します。
元々は「Google広告」の機能の一部で、広告のクライアントがリスティング広告で出稿する検索キーワードを調べるために提供されていましたが、サイト運営者が有力な検索キーワードを探す際にも多用されています。
Googleキーワードプランナーの利用には「Google広告」への登録が必須です。
Googleトレンド
世界各国のGoogle検索でどんなキーワードが調べられているかを調査できるツールです。
「急上昇ワード」で指定の国でリアルタイムで話題になっているキーワードを知ることができるほか、「検索」で対象のキーワードが世界のどの地域で検索されているかを明らかにしたり、また過去に遡って全体の検索数の増減を調べることもできます。
特に検索数の変化は重要で、ブログのテーマに関連するキーワードの検索数が安定しているかどうかは、ブログの将来性に直結するため、必ず調べておくべきでしょう。
作業系
カエレバ・ヨメレバ
アフィリエイトサイトの記事内に、商品ページへのリンクを効率的に作成するツールです。
アフィリエイトのタグを仕込んだ商品ページへのリンクは、記事を作成するたびに毎回作成しなければならず、サイトの収益に繋がるためミスが許されない作業でもあります。
このツールを使えば、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングへのリンクを、画像付きでまとめて生成可能です。もちろん、アフィリエイトのタグも自動的に付与されるので、入力ミスでアフィリエイトが無効になる心配もありません。
兄弟ツールとして電子書籍版の「ヨメレバ」もあって、こちらはAmazon Kindleと楽天Koboのリンクを生成します。
文字数カウント
記事作成の際には、記事の文字数について、ある程度は把握しておきたいもの。
文字数が明らかに少ない記事はSEO対策で不利になるため、検索結果での上位表示を目指す場合は、2000字以上の文字数は欲しいところです。
また、アフィリエイトの審査でも、1記事あたりの文字数はチェック対象になっているため、正しい数字を把握しておく必要があります。
執筆した文章の文字数を数える際は、「文字数カウント」を使えば、書いた記事の全文を貼り付けるだけで、正確な数字を出してくれます。
IFTTT
サイトで公開した記事は、SNSでも配信して少しでも多くのユーザーの目に触れさせるのが基本ですが、Twitter、Facebook、Instagramと、それぞれのサービスにひとつずつ手動で投稿を行うのは手間です。
ウェブサービス間の連携ツールである「IFTTT」を活用すれば、サイトでの記事公開を感知して、自動的に各種SNSへの投稿が行われるように設定できます。
投稿されるテキストやリンクの具体的な書式についても指定できるので、一度設定を行ったら、以降はSNSに手を煩わされることはなくなるでしょう。
タダピク・写真AC
記事に使われる画像は、記事全体の印象を大きく左右するので、なるべくクオリティの高いものを選ぶべきですが、ウェブにある画像を勝手に使うのは当然NGです。
そこで、高い品質の写真が集められていて、なおかつ権利関係がクリアになっている、画像素材サイトのものを利用しましょう。
「タダピク」「写真AC」は、多くの画像素材サイトを横断検索できるサービスで、指定したキーワードに関連した有料と無料の両方の画像素材を探すことができます。
なお、サイトに掲載する場合には、公開元のサイトに利用条件が公開されているので、それを遵守するようにしましょう。
ENNO
記事用に長い文章を書いていると、どうしても誤字脱字や不自然な表現が文章の中に混在します。
「ENNO」は、日本語のエラーを指摘する校正ツールです。
使い方は調べたいテキストをコピー&ペーストで貼り付けるのみで、自動で内容を精査し、変換ミスや日本語としておかしな表現、冗長な言い回し、意味のない繰り返しなどを抽出してくれます。
文章力に自信がない人が、問題点を見つけ出す補助としても利用できるツールです。
Fotor
サイトで利用する画像素材に文字を載せたり、一部分を切り抜いたりと、ちょっとした加工を加えたいときに便利なのが、オンラインの画像編集サービス。
ブラウザから操作できる手軽なツールで、機能面でもプロ用の画像編集ソフト顔負けの高度なものを搭載しています。
「Fotor」はオンライン画像編集サービスの中でも特に人気のツールで、文字入力やトリミングのほかに、色調補正やフィルターの適用にまで対応しています。
画像に一手間を加えたいけど、PhotoshopやGIMPを導入するのは面倒という場合に大活躍します。
スマホのアフィリエイトで活用すべきツール
アフィリエイトサイトを運営していて、急いで記事を更新したり設定を変更したい場面なのに、パソコンの前にいられないという状況はよくあります。
そんなとき、スマートフォンからサイトを管理する環境を整えておけば、助かる場面も大いにあるでしょう。
最近は、スマホ表示に対応したブログサービスが増え、記事作成に必要なツールも、アプリ版が充実しています。
ちょっとしたテキストや画像であれば、スマホのアプリを使って、パソコンで作成したものと遜色ないクオリティを実現できます。
ここでは、スマホからのサイトの更新に役立つアプリやサービスを紹介しましょう。
AnalyticsPM(iOS/Android)
投稿した記事のアクセス数は、常にチェックしておきたいという人は多いはずですが、このツールはGoogleアナリティクスによるアクセス解析を、スマホから確認できるアプリです。
初期設定以降はログイン作業は不要で、アプリを起動するだけで最新の人気記事や検索キーワードを確認できます。
パソコンの前を離れている間も、アクセス数の変化が気になって仕方がないという人には必携のアプリです。
AmReportLite(iOS)
Amazonアソシエイトの売り上げをスマホからチェックできるアプリです。
Amazonアソシエイトがセールスの主力になっているサイトでは、販売状況は常にチェックが必要で、在庫切れやキャンセルが起きている場合は、商品を切り替えたり、アナウンスを出すなどの対応が必要になります。
このアプリでは、商品ページのクリック数、注文数、発送数と、そこから得られた収益をリアルタイムのレポートで確認できるので、問題が発生したときもすぐに察知できます。
Affizonジェネレータ(Android)
Amazonアソシエイトのアフィリエイトタグ付きのリンクを、スマホで簡単に作成できるアプリです。
最初にAmazonのアソシエイトIDを登録すれば初期設定は完了。
ブラウザでAmazonのページを開き、そのページをAffizonジェネレータに送る(共有する)と、そのページからアフィリエイトタグが付与されたURLが生成されます。
アプリは無料で利用できますが、有料版ではさらに短縮URL化する機能が追加されます。
InShot(iOS/Android)
記事内で利用する画像素材をスマホで撮影することはよくありますが、その後の加工をパソコンに移して行うと手間と時間がかかります。
スマホで撮った写真はスマホの画像編集アプリで加工して、そのままアップするのがベストです。
「InShot」は画像と動画の編集に対応したアプリで、素材をトリミングしたり、フィルターを適用して印象を変えたり、テキストで注釈を加えたりといった処理が簡単に行えます。
スマホでの編集作業中に急用が発生したときも、途中の作業状態を保存できるので安心です。
Jota+(Android)
スマホを使っての原稿の執筆は、テキストの編集がスムーズにいかないためストレスがたまります。
「Jota+」は、スマホのインタフェースに最適化されたテキストエディタアプリで、執筆中の画面のまま「戻る」(アンドゥ)や「進む」(リドゥ)が行えるほか、クリップボード履歴で過去にコピーした内容を遡ったり、よく使うフレーズを定型文として登録することができます(有料版のみ)。
スマホで原稿を書く人にとっては欠かせないアプリになるでしょう。
アフィリエイトのおすすめ書籍
アフィリエイトの知識を深める際に活用したいのが、アフィリエイトをテーマにした書籍です。
アフィリエイトの重要なテクニックはウェブで大量に紹介されているので、わざわざ本で学ぶ必要はないと考えている人もいると思いますが、ウェブの情報は、簡単な結論に触れただけの表面的なものが多く、なぜそうなるのかといった原理や仕組みについて深く掘り下げて解説されたものは、ほとんどないのが現状です。
ウェブで既に多くの人に知れ渡っている結論だけを調べても、他サイトとの差別化は難しく、独自の戦略の発見には、アフィリエイトサイトの収益や集客の根本のルールを理解することが不可欠となります。
この章では、アフィリエイトサイトを運営する上で役立つ書籍15冊をリストアップし、ウェブ広告のビジネスモデル全般を論じた「マーケティング」と、実際の記事作成に役立つ「ライティング」の2つのジャンルに分けて紹介しています。アフィリエイトの知見を深めるために、ぜひ役立ててください。
マーケティング
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『世界一やさしい アフィリエイトの教科書 1年生』
アフィリエイトの初心者に向けた、まさに教科書の名にふさわしい解説本です。
アフィリエイトで収益が発生する仕組み、Googleアドセンスとの違い、ASPの活用方法など、アフィリエイトで最初に知っておくべき情報が網羅されています。
特に必読なのが「商品軸アフィリエイト」「自分軸アフィリエイト」の分類で、これはいわゆる「特化型ブログ」と「雑記型ブログ」に該当し、それぞれのスタイルにおける企画の見つけ方、記事の書き方、アクセス数の増やし方について、具体的なハウツーが公開されています。
本書で解説されている内容は初歩的なものなので、同じ情報をウェブから得ることもできますが、アフィリエイトに求められるノウハウの全体を、漏れなく網羅している点が長所で、通読すると新たな発見があるでしょう。
読みやすさ ★★★★★ 難易度 ★★★ 実用性 ★★★ -
「マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 ―Webマーケッター瞳の挑戦! ―」
ウェブマーケティングという言葉は、よく使われるわりに、その内実について把握しにくいところがありますが、本書では、ウェブマーケッターの業務内容と、ビジネスの現場における貢献を、マンガで解説した一冊です。
舞台は住宅展示場で、そこにコンサルティング会社の主人公が参加し、ウェブマーケティングを駆使して成果を追求する過程を描いています。
企業の営業活動にウェブマーケティングがどう役に立つのかが分かりやすく例示されるほか、KPIの設定の重要性や、トラブル時のリカバーの方策、コンサルタントとクライアントの関係性についてなど、著者の実体験を元にしたリアルな事例をいくつも挙げた踏み込んだ内容になっています。
企業間のBtoBの事例が中心で、アフィリエイトサイト運営に必ずしも直接的な関わりがあるケースとはいえませんが、近視眼的なPV至上主義に陥りがちなアフィリエイターにとって参考になる点は多々あるはずです。
なお、本書のタイトルには「マンガでわかる」とありますが、実際はストーリー仕立てのマンガと、活字による解説が交互に展開し、ウェブマーケティングの解説は後者が中心となっています。
読みやすさ ★★★★ 難易度 ★★ 実用性 ★★★ -
「10年稼ぎ続けるブログを創る アフィリエイト 成功の仕組み」
アフィリエイトでもっとも重要なのが、ユーザーの流入元となる検索エンジンで、その検索エンジンを攻略するためのSEOのノウハウが濃密に詰め込まれているのが本書です。
事前の調査から勝ち筋のあるジャンルを選び出す方法、穴場となる検索キーワードの探し方、ブログ内の記事ごとの役割分担、他サイトとの競争から抜きん出る記事の書き方など、検索順位の熾烈な上位争いで優位に立つためのノウハウが目白押しです。
特に優れているのが、テーマとなる検索キーワードの抽出から記事化までのプロセスの解説で、書き手のセンスや直感に頼らずに、論理的な判断に基づいて、高い確率で上位進出が見込める記事を量産する方法が記述されています。
具体的なSEOの手法が次々と登場するため、既にアフィリエイトサイトを運営した経験のある中〜上級者向けの本です。
読みやすさ ★★★ 難易度 ★★★★ 実用性 ★★★★★ -
「インターネット的」
「ほぼ日刊イトイ新聞」といえば、1998年のオープン以来、根強いファンに支えられ続けているサイトで、「ほぼ日手帳」などの大ヒット商品を生み出し、2017年には株式公開を実現していますが、その「ほぼ日」の立役者である糸井重里が2001年に執筆したインターネット論です。
2001年といえばブログもスマホもSNSもなく、ブロードバンドすら普及の途上にある段階ですが、この時点で既にインターネットの本質を「リンク」「シェア」「フラット」の三要素にあると見抜き、ITの登場がそれまでの社会構造には収まらない、自動車やテレビの普及にも比肩する決定的な事件であることが説かれています。
本書の人々の無制限な情報発信を称揚する考え方は、ネット炎上やフェイクニュースが問題視されている現在においては、あまりに楽観的に見えるかもしれませんが、インターネット黎明期、新しいメディアに熱狂した人々が夢見た理想とは何だったのか、今改めて見直してみることで、サイト運営の本質について考える機会になるかもしれません。
読みやすさ ★★★★ 難易度 ★★★★ 実用性 ★★★ -
『「あなた」という商品を高く売る方法 キャリア戦略をマーケティングから考える』
アフィリエイトサイトの中でも、商品やジャンルではなく、書き手のキャラクターにフォーカスしたものを「雑記型ブログ」と呼びますが、ブログで書き手のキャラを立てろと言われても、何をどうしていいか分からない……という人に読んで欲しいのが本書です。
自分を自分でプロデュースする、セルフブランディングの技術を集約した内容で、これまでの仕事のキャリアを棚卸しし、得意な技能とその希少性を掛け合わせることで効果的にオリジナリティを発揮する方法を論じています。
自分の強みを最大限引き出すための発想法や、自分の特徴をフルに活かせる市場の探し方など、他人と差を付けるマーケティングのノウハウが目白押しです。
ブログやSNSでの影響力を強めたい人や、業界のインフルエンサーを目指している人だけでなく、人より抜きん出たものがないので自分を売り込むのは無理だと思いこんでいる人にも、読んでもらいたい一冊です。
読みやすさ ★★★★ 難易度 ★★★ 実用性 ★★★ -
『必携 インターネット広告 プロが押さえておきたい新常識』
ウェブ広告はこの20年の間に、新しい手法が次々と登場し、技術やデバイスの進展と共に、絶え間ない刷新を繰り返してきましたが、その進化の通史を読みやすくまとめたのが本書です。
インターネットの利用者が増え、新しい技術が登場するごとに、どのようなニーズが発生し、それに応えるためにいかなる広告が生み出されてきたのかを、順を追って解説しています。
現在、主流となっているウェブ広告が登場した背景には何があったのか。そのときの情報環境で有利に立つために、どのようなセールス的な発想が求められたのかが分かるようになっているため、マーケティングの本質を知る上では非常に有用です。
ウェブにあるマーケティングの情報は、最新のトレンドには触れられていても、歴史に関する記述は思いのほか少ないので、こういった経緯をまとめた資料は非常に価値があります。
インターネットと広告の世界に詳しくなりたいなら、ぜひとも持っておきたい一冊です。
読みやすさ ★★★ 難易度 ★★★★ 実用性 ★★★ -
『Google AdSense マネタイズの教科書』
同じウェブ広告でも、Googleアドセンスとアフィリエイトは全くの別物ですが、本書はGoogleアドセンスに特化した解説本で、著者自身の経験に基づいた、アドセンスならではの戦い方をレクチャーしています。
収益化の仕組みの違いを活かして、アドセンスが収益化できない層をターゲットに、安定して利益を得る方法が書かれており、最近のトレンドを避ける、コンテンツを作りすぎない、市場の規模の大きさを最優先するなど、アフィリエイトの定石から外れた手法が次々と登場するので、アフィリエイターにとっては目からウロコでしょう。
Googleアドセンスを主力にしたブログを既に運営している人が対象読者で、アドセンスの全くの初心者には向きませんが、クリック成果型の広告を上手く運用できずに苦戦している人には必読の内容と言えます。
読みやすさ ★★★ 難易度 ★★★★★ 実用性 ★★★★ -
『最高の結果を出すKPIマネジメント』
ビジネスにKPI(重要業績評価指標)を取り入れたものの、単なる数値目標になってしまっているケースをよく見かけます。
アフィリエイトサイトの場合、KPIを導入しても結局やっている業務は今までと変わらず、成果にも結びつかない、といったパターンもありがちです。
本書は、KPIマネジメントの運用面にフォーカスを当てた一冊で、成果と相関のある有効なKPIの見つけ方から、KPIを分解して具体的な施策に落とし込む手法、さらにKPIを目標とした運用が上手く行かないときの修正策まで、ビジネスの現場でのKPIの運用方法を、事細かに解説しています。
KPIとは、数字の目標を掲げることではなく、その数字を中心とした運用のノウハウにこそ本質があることが、よく分かる一冊です。
読みやすさ ★★★ 難易度 ★★★★★ 実用性 ★★★ -
『現場で使えるWeb編集の教科書』
インターネットでコンテンツ制作に携わっている事業者たちが、今、何を考えているのかが詰まった一冊です。
日本のインターネットの歴史から、ウェブ広告のビジネスモデルの成り立ち、記事を作成する際の実地のノウハウなど、コンテンツビジネスに関わる上で知っておくべき知見が網羅されています。
全体は2部構成になっていて、前半はウェブの歴史と実践的なコンテンツ制作テクニックを解説、後半は「Yahoo!ニュース」や「文春オンライン」「ジャンプ+」といった人気のウェブ媒体の現役の編集者たちのインタビューとなっています。
特に後半については、マーケティング論というよりは、言語化されにくいコンテンツ制作の現場の視点や考え方をインタビュー形式で掬い取った内容で、ネットで話題になっている作品が生まれる背景や環境についての考えを深めるのに役立ちそうな一冊です。
読みやすさ ★★★ 難易度 ★★★★ 実用性 ★★
ライティング
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「沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—」
ウェブライティングのいろはを、ストーリー形式で解説した本です。
物語の舞台は観光地の温泉旅館で、そのサイト運営を成功させることで集客し、旅館の経営を立て直すことが主人公の目的となります。
個性の強いキャラクター同士の対話を中心に物語は進行し、その合間に解説が挟まれる形式で、ライバル企業が登場したり、旅館を排除する陰謀が企てられたりと、起伏のある物語展開の中に、ウェブディレクターに求められる能力や判断についての知見が散りばめられています。
ネットで見かける商用サイトの文章が、どういった論理によって書かれているのかを把握するのには最適な教材です。
本書で解説されているライティング技術は基礎中の基礎であり、高度なライティング技法を求める人には向きませんが、ウェブライティングに興味があり、どんな仕事内容なのかを大まかに掴みたい人にはうってつけです。
読みやすさ ★★★★★ 難易度 ★★ 実用性 ★★★★ -
「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」
数ある文章術の本の中でも、インターネット時代に最適化されたものとしては、もっとも支持を集めているのが本書です。
サブカルチャー関連の総合ニュースサイト・ナタリーの編集長が、自社のライター用のマニュアルを書籍にまとめたもので、今日のウェブライターに必須とされる実地的なノウハウがコンパクトに集約されています。
ウェブの文章で重視されるのは、最後まで完読されることで、読者を途中で離脱させないことが、ユーザーの滞在時間、ひいては広告効果の向上に繋がりますが、本書では文章の構造レベルにまで掘り下げて、離脱させないライティングの技術を追求しています。初心者から上級者まで通用する普遍的な文章技術を論じた、バイブル的な一冊と言っていいでしょう。
社内で実際に使われていた新人指導マニュアルの書籍化だけあって、内容は極めて具体的かつ実践的。
本書に書かれている内容を習得できれば、どこに行っても通用する即戦力のウェブライターとなれるでしょう。読みやすさ ★★★ 難易度 ★★★★ 実用性 ★★★★★ -
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
多忙な著名人の書籍を本人に代わって代筆する、いわゆるブックライターの著者が、蓄積してきたノウハウを開陳したのが本書です。
長い文章が求められる書籍のライティング技術がベースにあるため、文章の読みやすさ、美しさに対する意識が強く、文体のリズムの重視、字面へのこだわり、切り詰めによる推敲の推奨など、文章を量産することに主眼が置かれたウェブライティング本とはやや違った切り口の、「いい文章」を追求するスタンスが前面に出た内容となっています。
文章を書くときの心構えを知りたい初心者、あるいは文章は書けるようになったけれど、読者を巻き込むような面白い内容にならない、と悩んでいる中級者の手引になる一冊です。
読みやすさ ★★★★ 難易度 ★★★ 実用性 ★★★★ -
『いい文章には型がある』
文章の書き出しに苦労する人、途中で書く内容を見失ってしまう人に足りないのは、文章全体を構成する「型」の意識です。
本書は、さまざまなスタイルの文章を構成している型に着目した一冊で、主張型、ストーリー型、直観型の3つのパターンの使い方を詳しく解説しています。
この3つの型は、ジャンルとしては論文、小説、エッセイに該当していますが、この中でウェブライティングでもっとも出番が多いのは、主張型の文章でしょう。
主張型文章では、冒頭で文章全体に通底する問題を設定し、その次に解決策、続いて原因や理由という順番で論理が構成されますが、これはウェブの文章の基本的なフォーマットで、いわゆるPREP法と呼ばれています。
本書では文章を既存の形式に従って構造化するだけでなく、そこに肉付けをして読み応えのある文章にしていく方法が、豊富な事例とともに紹介されています。
長い文章を書くのが苦手な人や、途中で脱線しがちな人は、本書で「型」についての考え方を深めることが、有効な解決策になるはずです。
読みやすさ ★★★ 難易度 ★★★ 実用性 ★★★ -
『バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる 』
Twitterが登場してからというもの、リツイートによる爆発的な拡散、いわゆる「バズ」を狙った書き方をレクチャーする本はたくさん出ていますが、その中でも特に優れているのが本書です。
Twitterに投稿する文章に焦点を絞り、著者の実際の投稿をモデルにしながら、そこで使われている技術を丁寧に解説しています。
140字の投稿ひとつに、ここまで頭を働かせ、多彩なテクニックを詰め込めるのかと、驚くこと請け合いです。
この本で説明されているのは、騙したり媚びたり、あるいは自分を大きく見せることなく、誠実な情報発信でユーザーのニーズに応える方法です。
短期的な効果は期待できませんが、長く続ければ確実に成果に繋がる、堅実なテクニックを知る上ではとても有用です。
雑な情報発信がはびこり、あいまいな言葉が拡散しがちな昨今、SNSの運用の方針が定まらないという人にもおすすめの一冊となるでしょう。
読みやすさ ★★★★ 難易度 ★★★ 実用性 ★★★★ -
『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
昭和の時代から何度もベストセラーを生み出しているのが、文章の書き方、文章術、作文技術といったジャンルの本ですが、本書は過去に刊行された文章術のベストセラーを集めて、その共通項を見つけ出すというもの。
多くの読者に支持された書き方本のエッセンスを集めれば、最強の文章術が見つかるはずというコンセプトに従って、書き方のポイントの上位40位までがずらりと居並んでいます。
当然のことながら上位に来る指摘はどれも基本中の基本で月並みでもありますが、例えば4位の推敲に関する指摘では、さまざまな本が推している推敲の具体的なテクニックが一同に会していて壮観です。
本書の美点は、まわりくどい説明を抜きにして、ベストセラーの文章術から抜き出した要点を、これでもかと列挙しているところ。
文章術の本を読むのが苦手、読む時間がないという人は、本書で済ませるのもありです。
読みやすさ ★★★★★ 難易度 ★★ 実用性 ★★★
まとめ
今回の記事では、アフィリエイトサイトの運営の負担を省力化してくれるツールと、アフィリエイトやライティングに役立つ知識を提供してくれる書籍について紹介しました。
アフィリエイトサイトの運営は結局のところ、どれだけ手間をかけられるかに成否がかかっていて、どんなに着想に優れたサイトでも、運営の負担が大きすぎて維持できなければ何の意味もありませんし、運営に労力を取られすぎて本業の仕事が疎かになったり、 プライベートを犠牲にしなければならなくなるのも本末転倒です。
今回で紹介したツールや書籍は、アフィリエイトサイトの運営に貢献し、サイトの成功率を大きく向上させる可能性があるので、全てを覚える必要はありませんが、サイト運営に行き詰まったときに思い出せるように、頭の片隅に入れておくといいでしょう。
誰でも10分!WordPressブログの始め方
ブログを始めるには、ライブドアブログやはてなブログといった無料ブログを使う方法、
あるいはWordPressなどを使用する方法があります。
まだWordPressを持っていない人でも、簡単に準備できる方法を以下の記事で解説してます。
初心者でもわずか10分で始められるので、参考にしてみてください。
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コロナ禍によりアフィリエイト業界が受けた影響
アフィリエイトマーケティング協会は、コロナ禍によるアフィリエイトへの影響について調査結果を公表しています。
報告によれば、全体の30.1%のアフィリエイターがコロナ禍による影響を受けたと回答しています。
そのうち、収入が増えたのが全体の43.3%で、内訳をみると100万円以上増加したユーザの割合が最も多く23.2%でした。
ジャンル別の状況では、脱毛サロン・エステ・スクール等の来店系案件が苦戦した一方で、オンライン型のサービスやVODなど巣ごもり需要と相性が良い案件が伸びたようです。
生活仕様の大きな変化に伴い、現状の生活に合わせたジャンルを選択することが成功の近道となるかもしれません。
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