WordPressでサイトやブログを始める際に必要なものとは?
これからウェブサイトやブログを立ち上げようとしている人の中には、WordPressの始め方や必要なものがわからず、困っている方もいらっしゃると思います。
そこで本記事ではWordPressを始める際に必要なもの、始め方について解説していきます。
WordPressとは?
WordPress(ワードプレス)とは、無料で使えるCMS(コンテンツマネジメントシステム)の1種です。
WordPressを利用することで、初心者でも簡単にウェブサイトやブログを開設できます。
WordPressの公式サイトによれば、2022年4月時点でウェブ上のサイトの43%がWordPressで構築されています。
通常、ウェブサイトで記事を公開する場合、CSSやHTMLなどの言語を学び、自らコードを駆使して文章や画像をコーディングしていかなければなりません。
しかしWordPressを使えば、コードがわからなくてもコンテンツを作成できるのです。
WordPressには2種類がある
WordPressの公式サイトには、以下の2種類が存在します。
- WordPress.org
- WordPress.com
似ているために混同しそうですが、両者は似て非なるものです。
一般的にWordPressとして認知されているのは、前者の「WordPress.org」で配布されているサーバーインストールアプリで、本記事で扱うのもこちらのWordPressです。
利用にはサーバーを用意しなければなりませんが、無償配布されていて拡張性が高く、自由にカスタマイズできるのが特徴です。
SEO対策もしやすい構造になっているため、集客や収益化に向いています。
一方、後者の「WordPress.com」はWordPressのウェブサービス版で、アカウントを作成してログインして利用します。
ただし他のブログサービスと同様、難しい設定は不要で、気軽にブログを始められますが、カスタマイズ性が低く、自由度が少ないサービスとなっています。
そのためウェブサイトやブログで収益化を目指したい人には、あまりおすすめできません。
WordPressのメリットとは?
WordPressのメリット・デメリットをまとめると、以下のとおりです。
- 初心者でも簡単にウェブサイトを始められる
- ウェブサイトを自分の資産にできる
- 無料ブログよりも集客や収益化に適している
WordPressは初心者に向いているだけでなく、集客や収益化がしやすいというメリットがあります。
またWordPressを活用する企業も多いことから、運用ノウハウを身につければビジネススキルの向上につながります。
ただし利用者が非常に多いことの代償として、悪意のある攻撃者からターゲットにされやすい傾向にあるため、日頃からセキュリティ対策が欠かせません。
またWordPress自体は無料で入手できますが、レンタルサーバーや独自ドメインが必要になるため、月額1000円〜2000円程度の維持費がかかるというデメリットもあります。
WordPressを始めるために必要な3つの要素
WordPressを始めるにあたって必須の要素は、以下の3つになります。
- レンタルサーバー
- 独自ドメイン
- テーマ
WordPressで立ち上げるサイトを「家」として、それぞれの要素の関係性を例えると、レンタルサーバーは家を建てるための「土地」、独自ドメインは土地の位置を示した「住所」、テーマが家の外見を決める「外観・内装」となります。
それぞれの項目について見ていきましょう。
レンタルサーバー
ウェブサイトを構成しているファイル全般を保管しているコンピュータがサーバー(ウェブサーバー)です。
インターネット上で情報を公開するためにはサーバーが必須であり、ウェブサイトが存在するための前提という意味で「土地」という例えが分かりやすいでしょう。
サーバーは自分で用意して構築することも可能ですが、大量のアクセスに耐えるウェブサーバーを運用するには、高価なマシンと大容量回線が必要な上、負荷分散やセキュリティなどの専門知識が求められるため、現実的ではありません。
そこで、レンタルサーバーと契約すれば、実機の保全やメンテナンスの手間を省いて、誰でも簡単にサーバーを運用できるようになります。
レンタルサーバーは月額料金1000円〜2000円程度で利用可能で、トラブル対策やサポートも充実しているため、WordPressの個人ユーザーの多くが利用しています。
独自ドメイン
ドメインとは、サイトのURLの中に使われる文字列のことです。
たとえば「https://●●●.com」というURLにおいて、「●●●.com」の部分がドメインに当たります。
レンタルサーバーにもドメインはありますが、初期設定では自動的に冗長な文字列が割り当てられるため、外部公開するサイトにはふさわしくありません。
WordPressでサイトを運用する場合には、自分で独自ドメインを取得して設定する必要があります。
独自ドメインでは、好きな文字列を選ぶことができますが、基本的に早い者勝ちであるため、既に誰かが登録しているドメイン名は、その持ち主が手放すまで取得することはできません。
現在、使われていない文字列の組み合わせの中から、WordPressで構築するサイトのイメージに合ったものを選んで取得することになります。
テーマ
テーマとは、WordPressのデザインやレイアウトを決めるテンプレートのことです。
WordPressでは、CSSやHTMLなどの専門知識がなくても、テーマをインストールするだけで、簡単にスタイリッシュなサイトを作成できます。
WordPressは初期状態のテンプレートは機能性に優れているとは言い難く、テーマを入れ替えて利用する場合がほとんどなので、WordPressを利用する以上はテーマは必須の要素と言えるでしょう。
テーマは世界中で多くのデザイナーの手により開発されていて、無料から有料まで膨大な種類が公開公開されています。
また、テーマの中には外見以外の機能を備えているものもあり、SEO(検索エンジン最適化)やサイト表示の高速化を謳ったものもあります。
WordPressでは、テーマの導入や入れ替えは簡単にできるので、いろいろ試して自分好みのテーマを見つけてみてください。
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WordPressテーマのおすすめ無料3選+有料4選
WordPressでのサイトやブログの始め方
ここからはWordPressでサイトやブログの始め方を紹介します。
以下の手順によって進めていきます。
- レンタルサーバーの契約
- ドメインの取得・選定
- WordPressのインストール
- WordPressの初期設定
- テーマの導入
- プラグインの導入
- コンテンツ投稿
各項目について見ていきましょう。
1.レンタルサーバーの契約
WordPressでのサイト構築にはサーバーが必須ですが、個人規模のサイトであればレンタルサーバーを契約する場合がほとんどです。
レンタルサーバーではサーバー管理の専門知識が不要で、運用コストも安く抑えられます。
日に数万単位のアクセスが発生するような大規模サイトになるとレンタルサーバーでは対応しきれませんが、それ以外はレンタルサーバーで充分でしょう。
レンタルサーバーとの契約時に確認しておきたいのが、WordPressの自動インストール機能が搭載されているかについてです。
自動インストール機能があれば、WordPressのインストール環境が始めから整っているため、導入作業は非常に楽になります。
自動インストールの過程ではログイン情報とサイト名などを設定するだけなので、作業自体はほんの数分で完了します。
2.ドメインの取得・選定
レンタルサーバーと合わせて取得しておきたいのが独自ドメインです。
レンタルサーバーの初期ドメインは長くて使いにくい文字列なので、WordPressで外部にサイトを公開する以上、独自ドメインの取得は必須となります。
独自ドメインの取得は、どのドメイン事業者を選んでも問題ありませんが、レンタルサーバーと同じ会社のサービスを利用すると、契約作業が一度で済む上に、サーバーに独自ドメインを設定する作業も簡単になるのでおすすめです。
独自ドメインは先に取られている文字列でなければ、好きなものを取得できるので、サイトのタイトルやテーマに合わせた文字列を選ぶといいでしょう。
3.WordPressのインストール
次にWordPressをダウンロードします。
WordPressの最新版は「WordPress.org」から無料でダウンロードできますが、自力でダウンロードしてサーバーに展開してインストールの段階まで進めるのは、非エンジニアにとっては骨が折れる作業になるでしょう。
そこで自動インストール機能を備えたレンタルサーバーを利用するのがおすすめで、この機能を利用すれば、WordPressの導入にともなう面倒な設定を最小限で済ませることができます。
4.WordPressの初期設定
WordPressのインストールが完了したら、続いて初期設定を行います。
WordPressの初期設定で重要な項目は、サイトのタイトルとキャッチフレーズ、パーマリンクの設定です。
特にパーマリンクはサイトの記事のURLの書式の設定で、後から変更すると公開中の記事のURLが変わってしまうため、外部で引用されたURLのリンク切れが発生する可能性があります。
それを避けるためにも、WordPressを構築したら必ず最初に設定しておくべきです。
WordPressのパーマリンクの設定については以下の記事を参考にしてください。
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WordPressブログを最適化するおすすめパーマリンク設定
5.テーマの導入
WordPressの初期設定が終わったらテーマを導入しましょう。
テーマはWordPressのデザインを丸ごと変更できるテンプレートです。
テーマには無料と有料のものがあり、有料テーマの方が高度なカスタマイズが可能ですが、無料テーマは機能が少ない分、シンプルで使いやすいというメリットがあります。
WordPressを使い慣れていない場合は、ひとまずは無料のテーマを選んで運用してみて、テーマの使い方に慣れたところで、有料のテーマを購入するのがおすすめです。
テーマの設定方法は、WordPressの管理画面の左側メニューの「外観」から「テーマ」を選択しましょう。
デフォルトで設定されているテーマがありますが、他のテーマの「有効化」をクリックすると切り替えることができます。
「新規追加」をクリックすることで、新しいテーマを探すことも可能です。
6.プラグインの導入
テーマを設定し終わったら、プラグインを導入しましょう。
プラグインとは、WordPressの機能を拡張するためのプログラムのことです。
必要な機能に応じて、プラグインを追加していきましょう。
ただしプラグインをあまり多く追加し過ぎると、サイトの表示が重くなったり脆弱性が高まったりするため注意が必要です。
使っていないプラグインは削除することを推奨します。
WordPressの管理画面の左側メニュー欄にある「プラグイン」から、新規追加が可能です。
おすすめのプラグインに関しては、以下の記事を参照ください。
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WordPressおすすめプラグイン11選!
7.コンテンツ投稿
以上の準備が整ったら、WordPressにコンテンツ(記事)の投稿を始めましょう。
具体的なコンテンツの作り方に関しては、以下の記事をご確認ください。
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起業するならブログを始めよう!始め方やステップを徹底解説
まとめ
今回は、WordPressを始める際に必要な要素について解説しました。
WordPressでのサイトの開設には、サーバーや独自ドメインの用意が必要になるため、難しいと感じる人もいるかもしれません。
しかし、作業自体の難易度はそれほど高くないので、やり方を調べてから望めば、つまづくことなく進められるはずです。
WordPressのテーマやプラグインに関しては、目指すサイトの方向性によって選ぶべきものが決まるので、サイトのビジョンを事前に固めておくことが重要でしょう。
今回の記事を参考に、しっかりと下準備をした上で、WordPressの構築にチャレンジしてみましょう。
誰でも10分!WordPressブログの始め方
ブログを始めるには、ライブドアブログやはてなブログといった無料ブログを使う方法、あるいはWordPressなどを使用する方法があります。
まだWordPressを持っていない人でも、簡単に準備できる方法を以下の記事で解説してます。
初心者でもわずか10分で始められるので、参考にしてみてください。
合わせて読みたい
【完全ガイド】誰でも10分!WordPressブログの始め方
ブログを始めるなら「お名前.com」
「お名前.com」は、国内No.1のドメイン登録サービス。
独自ドメインと合わせて、WordPressの自動インストールに対応したレンタルサーバーも利用できます。
WordPressや独自ドメインを一度も使ったことのない人でも、スムーズに始められるはず。
ブログに挑戦してみようと考えている方は、以下のリンクから、ぜひご利用ください。