会計ソフトとAPI連携できる経費精算システムおすすめ6選!料金や機能を比較して紹介

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- 経費精算システムには、会計ソフトとAPI連携できるものもある
- 経費精算システムと会計ソフトをAPI連携することで、経理業務の効率化が図れる
- 経費精算システムを選ぶ際は、自社で使っている会計ソフトとAPI連携可能かを確認する
経費精算システムには、会計ソフトとAPI連携できるものもあります。双方をAPI連携することで重複作業が減り、人的ミスも予防できます。この記事では、会計ソフトとAPI連携できるおすすめの経費精算システムや連携メリット、選び方などを解説します。

目次
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経費精算システムと会計ソフトのAPI連携で業務効率化

経費精算システムとは、従業員が立て替えた経費の申請・承認・精算などの一連の業務を効率的に行うシステムです。一方で会計ソフトは、経理担当者が企業全体のお金の流れを管理し、決算に必要な帳簿や元帳などの作成を効率的に行うソフトです。
2つのツールが担う業務内容は異なりますが、会計業務を進めるには経費精算で支出した金額と仕訳の入力が必要となります。そこで、経費精算システムと会計ソフトをAPI連携させることによりデータの共有化が進み、大幅な業務の効率化が図れます。
経費精算システムと会計ソフトとのAPI連携は、ベンダーが異なる製品同士でも可能です。経費精算システムの中には、他社の会計システムとAPI連携できる製品も多く提供されています。

経費精算システムとは?導入のメリット・デメリットと選び方を解説
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会計ソフトとは?使い方やメリットを解説【初心者・個人事業主も】
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API連携とは
API(Application Programing Interface)とは、アプリケーション同士をつなぐ規格や機能を指します。APIを利用して、異なるソフトウェアやプログラムをつなぎ、連携できるようにすることを「API連携」と呼びます。
APIの自社開発は、プログラミング技術を持った人材がいれば可能です。しかし、経費精算システムの中には、指定の会計ソフトと連携できるAPIを提供している場合も多く、自社で利用している会計ソフトに対応しているシステムにより、簡単にAPI連携を実現できます。
また、オンプレミス型での経費精算システムの導入では、導入時に自社で運用している会計ソフトと連携できるようにカスタマイズすることも可能です。ほかにも、外部発注でAPI開発を行う方法もありますが、費用が高額になるケースが多いため注意しましょう。
会計ソフトとAPI連携できる経費精算システムおすすめ6選

経費精算システムの多くは資料請求をすることで、運用を開始できます。これは公式サイトから検討した場合も同様です。本サイトでは複数のサービスをまとめて比較・資料請求できます。資料請求は無料なので、複数の製品を比較して自社に最適な経費精算システムを選びましょう。
株式会社マネーフォワード
マネーフォワード クラウド経費


ここがおすすめ!
- オンライン上でまとめて経費申請できる
- 従業員や費目ごとに経費利用額が自動でグラフ化
- 不備入力防止アラート機能で入力ミスが減るため、差し戻しの手間が軽減
ここが少し気になる…
- OCR機能の精度があまりよくない
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スマホで領収書を撮影してすぐに登録できるため、経費申請の手間が大幅に削減されました。紙の領収書を管理する必要がなくなり、紛失の心配も減りました。また、経費の承認フローがスムーズになり、申請から承認・振込までの時間が短縮されたのもメリットです。
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クラウド経費を利用し、経費(領収書など)がより見やすく、給与支払いの自動化で弊社の事務作業の負担が減りました。 時間は無限ではないため、クラウド経費を導入する事で時間削減と効率がよくなりました。 給与支払いも領収書なども含め、実際に使ってる金額などが明確になってるので使いやすいです。
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アプリとの連携で小口の電車移動での商標が確認できたりルートの検索もクラウド内で完結するため申請工数削減になった。
実際に使ってみたレビュー記事はこちら

【レビュー】マネーフォワードクラウド経費を実際に登録して使ってみた【使い方解説】
数ある経費精算システムの中でそのサービスを使ったらいいかわからないという方も多くいると思います。そこで今回は「マネーフォワードクラウド経費」の無料登録から使い方まで、利用経験ゼロの筆者が実況形式でお伝えします。
他システムとの比較記事はこちら
\気になるサービスをClickして比較!/
株式会社LayerX
バクラク経費精算

ここがおすすめ!
- 差戻しや確認に時間をかけずに済む「ミス防止機能」を複数搭載
- アプリやチャットツールから承認が行え、社内にいなくても承認時間の確保が可能
- 複数枚の領収書でも自動で読み取れる
ここが少し気になる…
- 導入前のサポートを受けたい場合は有償での対応となる
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スマホ撮影した領収書をAI‑OCRが数秒で読取・タイムスタンプ付与し、原本破棄が可能に。入力ミス/差戻しアラートで承認スピードが向上し、経理の月末突貫作業を削減。会計ソフトへワンクリック仕訳連携でき、集計から振込データ作成までを同一画面で完結できた。
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バクラク経費精算の導入により、Excelベースの申請書で発生していた多くのミスが大幅に削減されました。システムが自動でチェックしてくれるため、申請者側の入力ミスが減り、経理担当者の修正工数も減少しました。 また、承認者にとってもメリットは大きいです。申請内容が直感的に分かりやすく表示されるため、以前のような「目くら承認」が減り、内容をきちんと確認した上での承認が可能になりました。さらに、承認フローの経路カスタマイズが非常に柔軟に行えるため、複雑な組織体制や特定の経費規程にも対応でき、経費精算全体の透明性と効率が格段に向上したと感じています。
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主に経費生産に利用していますが、明細をアップロードすることで簡単に経費申請を済ませることができるのでその点が便利です。
株式会社コンカー
Concur Expense


ここがおすすめ!
- あらゆる支払いを自動化・連携できる
- 製品サービスとビジネスモデルに高い評価を受けグッドデザイン賞を受賞
- デジタル上での申請・チェックで承認レス化が可能
ここが少し気になる…
- 回線混雑時のシステムエラーが多い
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スマートフォンアプリで領収書の読み取りをしてくれて、自動的に経費申請の項目に反映されるので、全てを手入力する手間は省ける。コーポレートカードの利用がある場合は、Concurと連携して精算することができたので、精算漏れなどのリスクが減った。
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メールアカウントを利用したシングルサインオンにより、アカウント管理の労力が減った。また、経費申請の際に直感的に入力がしやすく、利用者の多い経費申請システムとしては浸透が早く助かった。
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交通費の精算の際、経路検索が簡単にでき、乗った時間から様々な乗り換え方法が提示されるため、自分がどのような行き方をしたかから交通費を自動算出してもらえるのが便利。自由席や指定席なども選べる。
株式会社ラクス
楽楽精算

ここがおすすめ!
- 領収書やICカードはスマホで読み取れ、社外からでも申請や精算が可能
- 経費精算から会計ソフト連携まで便利な機能が充実している
ここが少し気になる…
- 外国語対応は英語のみ
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拠点が多い会社で精算システムを導入していない場合、毎月の領収書などの精算を郵送でやりとりしていることが多く時間もかかり効率的ではありません。システム導入することでそういったやり取りがすべて電子化され、精算を申請する社員、精算する会社側双方において便利になる点が一番のメリットかと思います。
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楽楽精算を利用することで、手入力や紙の書類による非効率な経費精算業務を大幅に削減することができます。モバイルを用いたレシート撮影によう自動入力、承認フローも柔軟に設定することができるため、申請から承認までがスムーズになり、業務負担が軽減されます。リモートワークにも対応できるので大変助かります。
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楽楽精算は、経費精算業務を効率化するシステムです。申請から承認、仕訳、会計ソフト連携までを自動化してくれるメリットがあります。特にスマートフォン対応やICカード連携、定期区間の自動控除、OCR機能などにより、申請ミスや手入力の手間を削減してくれるのは個人的に助かっています。また、電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応し、高いカスタマイズ性と充実したサポート体制を受けることが可能です。
株式会社TOKIUM
TOKIUM経費精算
ここがおすすめ!
- スマホで領収書を撮って専用ポストに投函するだけの簡単申請
- 専任コンサルタントや導入支援・運用開始後のサポートなどが充実している
ここが少し気になる…
- 操作がわかりにくく、慣れるまで時間がかかる場合も
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以前使っていた社内の経費申請サービスの申請方法が独特で、ほかにもエクセルで明細などを作るという手間もありました。とはいえ使っているうちに慣れたので問題はなかったのですが、やはりこちらのサービスはレシートなどをアップロードすればいいだけので、申請完了までの時間はぐっと少なくなりました。承認されたらメールに連絡がくるのも助かります。
ここがおすすめ!
- 通知機能で承認漏れを防止できる
- 低コストで従業員数が10人以下の企業でも導入しやすい
- ダウンロードした仕訳データを会計ソフトに取り込むだけで経理処理が完結!
ここが少し気になる…
- 初期設定が複雑で使用するまでに時間を要する場合も
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入力項目が多すぎたり、選択項目が多いと処理するための正しい項目ではないもので提出される事も多くあるので、確認して差し戻して、また提出されたものを確認するという手間が簡略化できるのが大きなメリットだと思います。また、差し戻しをしたものが修正して提出されてないものは確認する側には一目でわかるので、精算されてないものが無いのかも管理しやすかったです。
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今までエクセルで手入力をしていたものが作業の時間が大幅に減ったのがとても良かったです。パスモなどの交通系ICカードを連携することで乗車履歴に紐づけることができるので、作業効率が上がりとても作業自体も楽になりました。操作もしやすいシンプルな設計なので使いやすいのもお気に入りでう。
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経費精算という名目のシステムではあるが、捺印申請や○○申請などのように申請品目を自由に増やすことができ、経費以外の申請についても同システムで利用できるようになった。それにより、複数システムを見るなどの手間もなく、最低限のコストで効率化を実現することができた。
【比較表】会計ソフトとAPI連携できる経費精算システム
月額利用料金 ※法人向けプラン | 電帳法 | インボイス制度 | 機能 | サポート | 無料トライアル | ||
会計ソフトとAPI連携できる経費精算システム | ![]() | ![]() 3,980円~ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() 10,000円~ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
![]() | ![]() 20,000円~ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
![]() | 要問合せ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
![]() | ![]() 400円/人~ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
![]() | ![]() 30,000円~ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
経費精算システムとは

経費精算システムとは、企業における重要な経理業務である経費の申請・承認から精算までを効率的に行えるよう手助けしてくれるツールです。知識のない人でも扱いやすく、今までの紙ベース・Excelベースでの業務を大幅に効率化・自動化してくれます。
経費精算は事業運営には欠かせないものですが、交通費、出張費、接待費など多くの項目の経費を1つずつ精算するのは面倒な作業で、時間もかかります。さらに、従来のやり方では知識がある人でないと難しい業務でした。そのような問題の解決に役立つのが、経費精算システムです。より詳しく経費精算システムについて知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
\詳しくはこちらの記事をチェック/

経費精算システムとは?導入のメリット・デメリットと選び方を解説
経費精算システムとは、企業における経費精算業務の自動化・効率化をしてくれるものです。この記事では、経費精算システムを利用したことがない方のために、経費精算システムの機能やそのメリットやデメリット、システムの選び方など導入前に抑えておきたいポイントを解説します。
経費精算システムと会計ソフトの違い

経費精算システムは、経費精算に特化したシステムであり、従業員が交通費や出張費・接待交際費など経費の精算申請を行う際に使用します。経費精算システムはを導入することによって、経費精算に必要なフローを自動化することができます。経費精算システムは経理担当者だけでなく、申請者や承認者である従業員も利用するため、誰もが使いやすいシステムを選ぶことが重要です。
一方で会計ソフトとは、会社全体の売上や経費等をもとに、決算書や総勘定元帳などの会計書類を作成するものです。会計ソフトは経理担当者が仕訳を入力することで、買掛金・売掛金台帳をはじめとする得意先帳簿や総勘定元帳などの帳簿書類を自動的に作成できます。
\詳しくはこちらの記事をチェック/

経費精算システムと会計ソフトの違いは?連携するメリットを解説
経理業務を行う際に、経費精算システムと会計ソフトのどちらを導入するか検討する企業も多いでしょう。本記事では、経費精算システムと会計ソフトのできることや違い、経費精算システムと会計ソフトを連携することで得られるメリットを解説しています。
経費精算システムと会計ソフトをAPI連携するメリット

経費精算システムと関連性の高い会計ソフトとのAPI連携は、経理・会計の業務が大幅に効率化できるメリットがあります。ここでは、そのメリットの中から大きな効率化が期待できる下記の3点について解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
経費精算システムと会計ソフトをAPI連携するメリット
重複作業を削減できる
経費精算システムと会計ソフトをAPI連携すると、経費精算システムに入力したデータが自動的に会計ソフトに反映されます。そのため、経費精算システムに保存されている仕訳や金額のデータを、再度会計ソフトに入力するなどの重複作業の削減ができます。
また、再入力作業軽減のために会計データに入力していなかった承認者や、領収書・請求書などのデータもAPI連携によって、会計データに反映できます。これにより、会計担当者の確認作業の効率化ができ、より正確な会計処理が可能になります。
人的ミスを防止できる
パソコン操作に慣れた人でも、データ転記時の入力ミスを100%防ぐことはできません。そのため手入力の場合は、入力データが正しいかのチェックが必要になります。しかし、API連携で自動反映されたデータには間違いがなく、チェック時間の大幅削減が可能です。
会計ソフトへの入力ミスは各帳簿の誤りにつながり、正しい経営判断の阻害や、誤った納税申告などを招き、企業に大きな損失を与える恐れがあります。経費精算システムと会計ソフトとのAPI連携による人的ミスの防止は、企業の適正経営にも重要な役割を果たします。
CSV連携よりも効率的
CSV(Comma Separated Values)とは、コンマで区切られたテキストデータのことです。多くのシステムやソフトは、保存データのCSVデータでの出力(エクスポート)や、CVSデータを取り込む(インポート)機能を持っています。
このように、経費精算システムからCSVデータを出力して、そのデータを会計ソフトに読み込むことでデータ共有を図るのがCSV連携です。しかし、CSV連携は出力と読み込みの作業が必要となり、API連携に比べて手間がかかります。
また、会計ソフト以外の複数のツールと連携を図る際には、それぞれのツールに対してその作業が必要になります。そのため、より効率的な連携を図るにはAPI連携がおすすめです。
経費精算システムを選ぶ5つのポイント

経費精算システムを選ぶ際には、まず勤怠システム導入に対する効果や解決したい自社の課題を明確にしてからシステムを選びましょう。
経費精算システムを選ぶ5つのポイント
前提|経費精算に関する自社の課題を明確にする
経費精算システムを導入する際にはまず、経費精算に関する自社の課題を整理しましょう。
一口に経費精算システムと言っても「機能の柔軟性」や「連携できるシステム」「サポート体制」などが各社の製品で異なります。そのため自社の経費精算に関する課題を整理することで、必然的に必要な経費精算システムの特徴が見えてきます。
課題に合わせて機能を確認
経費精算には一般経費や交通費・出張費・交際費などさまざまな種類があります。その中で「どの経費の利用頻度が高いのか」「どこを改善したいのか」を明確にし、それらの課題を解決してくれる機能が備わっているシステムを選びましょう。
例えば「交通費精算の手間を減らしたい」「請求書の支払い処理や立替業務を楽にしたい」といった具体的なニーズに対応できるシステムや機能で選ぶことが必要です。
自社の承認フローに適しているか
上長による承認や経費担当者による二重チェック、部署ごとのフローなど企業によって経費精算の承認フローは異なります。
そのため、承認の順番や権限、承認者の通知方法などをシステム内で簡単に設定できるか、またフローの変更や、追加が容易かどうかも選定のポイントです。自社の承認フローに柔軟に対応できるシステムを選ぶことで、スムーズな経費精算が実現できます。
既存のシステムと連携できるか
経費精算は給与計算システムや労務管理システムと連携させることで、更なる効率化に繋がります。API連携なのかCSVを読み込ませるのか、システムによって連携方法は異なりますが、なるべく加工せずに連携できるものを選びましょう。
また既に導入している給与計算システムや労務管理システムがあれば、それらと同じシリーズの経費精算システムがおすすめです。共通のインターフェースでさまざまな業務に対応でき、バックオフィス全体の効率化にも繋がります。
導入・運用費用は自社に見合っているか

経費精算システムの費用相場はシステムのタイプによって異なります。以下では、初期費用や運用費用など導入にかかる費用相場をタイプ別に紹介します。
オンプレミス型の場合
オンプレミス型の初期費用は、数十万円〜数百万円程度とかなり高額です。イチからシステムを開発しなければならないため、人件費もかかります。運用費も数十万円程度ですが、クラウド型と違いオンプレミス型は、従業員数に関わらず運用費用は一定なため、使用する人数によっては高額とならない場合もあります。
オンプレミス型の多くは買い切りため、システム利用に関する料金はかかりません。しかし、あくまでもシステムを利用するための料金がかからないだけで、運用にはコストがかかります。費用対効果を加味しながら、導入を検討しましょう。
クラウド型の場合
クラウド型の初期費用は、0~数十万円程度です。オンプレミス型よりも安い費用で、中には初期費用をかけずに利用できるシステムもあり、予算を抑えたい企業に向いています。しかしクラウド型は、従業員の数に応じて運用費用が決まる従量料金制のため、長期の運用によっては費用が高額になる場合もあります。
またシステムによっては、欲しい機能がオプション機能になっている場合があります。追加料金のかからない基本機能でどこまで経費業務がカバーできるか、システムによって削減できるコストや費用対効果も考えてシステムを選びましょう。
十分なサポート体制があるか
不具合やもしものトラブルに備えてサポート体制を確認しておきましょう。特に初めて経費精算システムを導入する企業や、知見のある人が社内にいない企業は、サポートの有無がスムーズな導入・運用に影響します。
サポート体制の充実度はベンダーごとに異なります。導入やワークフローの設定、他システムとの連携まで手厚くサポートしてくれる場合もあれば、メールやチャットによる簡単な対応のみの場合もあります。どのようなサポートが受けられるのか事前に確認しましょう。
API連携できる経費精算システム6選に戻る経費精算システムのその他の選び方
ここでは「経費精算システムを選ぶ5つのポイント」では紹介しきれなかった、経費精算システムのその他の選ぶ方について解説します。
経費精算システムのその他の選び方
提供形態で選ぶ
経費精算システムの形態は大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類です。クラウド型はインターネットを介して利用するタイプ、オンプレミス型は自社のサーバを使って利用するタイプです。
クラウド型は初期費用は抑えられますが、従業員数や利用頻度に応じた月額料金がかかります。一方でオンプレミス型は、初期費用は高額なもののカスタマイズ性が高く、システムの運用費用はそれほどかからないのが特徴です。
一般的に、従業員数が多く経費の申請フローが複雑な大企業はオンプレミス型、従業員数や予算が比較的少ない中小企業はクラウド型が向いているとされています。しかし、最近は大企業向けのクラウド型システムも多く、利用が広まっています。プランの内容をよく確認することが大切です。
企業規模で選ぶ
経費精算システムのサービス内容やプランは幅広く、自社の企業規模より必要以上の機能を搭載しているシステムを導入すると、無駄なコストが発生する場合があります。そのためにはまず自社の規模に見合ったサービス・プランに絞り込むことが大切です。
従業員の多い大企業や複雑な社内規定がある場合には、「大企業向け」の経費精算システムがおすすめです。大企業向けのシステムは、カスタマイズ性に長けており、複雑な承認フローにも柔軟に対応することができます。
中小企業や従業員が比較的少ない企業であれば、「中小企業向け」の経費精算システムがおすすめです。中小企業向けのシステムは、経費精算に必要な機能をシンプルかつ、リーズナブルな価格で利用することができます。
電子帳簿保存法への対応可否で選ぶ
経費精算システムを選ぶ際は、電子帳簿保存法(電帳法)に対応しているかも確認しましょう。電帳法は、国税関係の帳簿や書類を電子データで保存することを認める法律です。情報化・ペーパーレス化の流れを受け、2024年からは電子取引を行った際のデータはオンラインで保管することが義務化されます。
電子帳簿保存法にどこまで対応しているかは製品によって異なります。JIIMA(日本文書情報マネジメント協会)の認証を受けているかが、対応の有無を判断する1つの目安となるでしょう。
2023年10月から開始したインボイス制度では、領収書に「適格請求書発行事業者」を示す登録番号が記載されます。この登録番号の有無によって仕訳区分を変更する際、システムがインボイスに対応していなければ、仕訳区分の手直しが別途発生します。経理担当者の負担を増やさないためにも、電子帳簿保存法・インボイスに対応したシステムなのか確認が必要です。
まずはお試し無料トライアル!
一度導入した経費精算システムを変更する場合、従業員への周知や業務フローの変更など多くの労力がかかります。慎重に導入を進めたいなら、実際のシステムをお試しで利用できる無料トライアルがおすすめです。
無料トライアルの期間はシステムによって異なりますが、1ヶ月や2ヶ月などのものを選ぶと月次の処理を一通り体験できます。トライアル期間の長さにも注目して選んでみましょう。
API連携できる経費精算システム6選に戻る経費精算システムの導入で使える補助金

小規模法人や中小企業の場合、経費精算システムを導入する際に国からの補助金・助成金の支援を受けることができます。導入の際に合わせて確認しておきましょう。
IT導入補助金
IT導入補助金は、ITツールを導入する中小企業・小規模事業者支援のために中小企業庁が行う補助金制度です。補助金にはソフトウェアの種類や目的によって大きく5種類に分かれており、経費精算システムの導入は「通常枠」または「インボイス枠(インボイス対応類型)」になります。
通常枠の補助額はソフトのプロセス数により異なり、最低5万円から最大450万円までで、補助率は1/2以内です。また「インボイス対応類型」の補助額は50万以下から最大350万円までで、補助率は3/4以内、4/5以内、2/3以内と変わります。
参考:IT導入補助金2024
API連携できる経費精算システム6選に戻る経費精算システム導入企業社数ランキングTOP3

経費精算システムの中で導入企業社数の多いものをランキングにしました。第1位は、18,000社以上の導入実績がある楽楽精算です。多くのランキングで1位を獲得しており、電子契約サービス市場において、非常に高い知名度を誇っています。第2位は、マネーフォワードクラウド経費とジョブカン経費精算です。マネーフォワードクラウド経費は、経費精算システムでは4,000社、シリーズ累計では10万社を超える実績があります。ジョブカン経費精算は。経費精算システムでは、4,000社、シリーズ累計では20万社を超える実績があります。
多くの導入実績や導入事例があれば、安心して利用することができますよね。ぜひ経費精算システム選びにご活用ください!
累計導入社数No.1!企業規模や成長に合わせて低価格で導入できる「楽々精算」
株式会社ラクス
楽楽精算

ここがおすすめ!
- 領収書やICカードはスマホで読み取れ、社外からでも申請や精算が可能
- 経費精算から会計ソフト連携まで便利な機能が充実している
ここが少し気になる…
- 外国語対応は英語のみ
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紙で保管する請求書を大幅減でき、社内保管スペースに空きができた。切り替え前に使用していたツールは、別途マニュアルを見ながら作業しなければいけなかったが、こちらのサービスは作業時に同じ画面上にガイド表示できるため、ガイドに沿って作業すれば初心者でも簡単に申請まで進めるのはありがたかった。
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UIが使いやすいので申請完了まで迷わない。スマホで全て完了できるため効率もよい。 承認者側でも使いやすく、必定事項がわかりやすく表示されているので承認作業もすぐ終わる。
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経費精算のオンライン化ができ、各社員・経理担当ともに時間の短縮、紙の保管場所の削減となった。また、Excelを使っていた頃は、内容の更新があっても、古いバージョンで提出する人も多く、煩雑であったのが、誰もが最新状態で使えるようになり、訂正の手間がなくなった。
2,500を超えるサービスと連携しデータを自動取得できる「マネーフォワード クラウド経費」
株式会社マネーフォワード
マネーフォワード クラウド経費


ここがおすすめ!
- オンライン上でまとめて経費申請できる
- 従業員や費目ごとに経費利用額が自動でグラフ化
- 不備入力防止アラート機能で入力ミスが減るため、差し戻しの手間が軽減
ここが少し気になる…
- OCR機能の精度があまりよくない
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マネーフォワード会計との連携により、経費関連の会計仕訳を手入力で作成する必要がなくなった。これにより経理の月次業務における生産性がかなり向上した。また、経費入力などを課金制でアウトソーシングできる機能もあり、こういった機能を適宜使用することで、他の業務に注力することができリソースを効率的に使うことができるようになった。
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従来は紙の領収書の原本を経理に渡して経費申請をしていたが、経理がその領収書の原本を取りにくるためだけに出社を余儀なくされていたが、領収書の原本を撮影/PDF化して本サービスにアップロードできることで経理における紙の領収書管理の手間が大幅に改善した。 また、経費申請の締め切り日であってもオンラインで時間を選ばすに申請できるので業務時間中でコア業務に集中できる。(紙の申請だと慌てて申請していた記憶がある。)
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領収書の撮影による自動読み取りや、交通費の自動計算機能により入力作業が簡略化され、経理担当者の確認・処理時間も短縮されました。承認フローもオンライン化され、在宅勤務中でもスムーズな対応が可能となり、業務全体の効率が格段に向上しました。
実際に使ってみたレビュー記事はこちら

【レビュー】マネーフォワードクラウド経費を実際に登録して使ってみた【使い方解説】
数ある経費精算システムの中でそのサービスを使ったらいいかわからないという方も多くいると思います。そこで今回は「マネーフォワードクラウド経費」の無料登録から使い方まで、利用経験ゼロの筆者が実況形式でお伝えします。
他システムとの比較記事はこちら
\気になるサービスをClickして比較!/
無料プランあり!経費精算にかかる時間を約1/10に削減「ジョブカン経費精算」
ここがおすすめ!
- 通知機能で承認漏れを防止できる
- 低コストで従業員数が10人以下の企業でも導入しやすい
- ダウンロードした仕訳データを会計ソフトに取り込むだけで経理処理が完結!
ここが少し気になる…
- 初期設定が複雑で使用するまでに時間を要する場合も
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事前申請などがあれば、そういったものも連携や反映ができるので一括で分かりやすくできる点がメリットです。
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承認ルートをチームで設定することができるようになったことで、業務依頼をワークフロー化して組むことができるようになり、業務依頼の見える化が実現しました。また、検索欄の視認性が改善され、フリーワード検索が可能になったことで、目当てのWFをすぐ見つけられます。さらに、WFの内容変更の操作が分かりやすく要望をすぐ反映させられる点が管理者にとって使いやすいと感じます。
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交通費精算の際に出発・到着の駅やバス停を入力すると、候補の経路が出てくるので、乗り換えがあっても選択しやすい。 経費の理由を記入する欄があるため、一つ一つ何の目的で使用したか、上長に説明しなくても良い。
まとめ

経費精算システムには、会計ソフトとAPI連携して、経費精算システムで入力した仕訳や金額などを会計ソフトに自動取り込みできるものもあります。これにより、重複の入力作業が減り、経理業務の効率化が図れるとともに人的ミスの予防にもつながります。
しかし、すべての経費精算システムで会計ソフトとAPI連携ができる訳ではありません。そのため、経費精算システム導入の際には、既存会計ソフトとのAPI連携の可否確認が必須です。また、会計ソフト以外のシステムとのAPI連携も視野に入れた導入もおすすめです。
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会計ソフト

会計ソフトおすすめ9選(全26製品)を徹底比較!無料の会計システムや個人事業主の確定申告に
企業の簿記や経理業務を効率的に行うためには、最適な会計システムの導入が必要です。本記事では、個人事業主の確定申告におすすめの無料ソフトや、小規模法人向けのクラウドソフトなどおすすめ会計ソフトをご紹介。会計ソフトの業界シェアランキングも合わせて解説します。
出張管理システム

おすすめの出張管理システム6選|選び方とポイントを詳しく解説
出張管理システムとは、書類作成や経費申請などの出張管理に関わる業務をシステムによって簡易化できるものです。サービス内容は多岐にわたり、多くの企業が導入しています。本記事では、おすすめの出張管理システムと選び方のポイント、導入の仕方や注意点を解説しています。