スケジュール管理とは?コツ・手段の違い・ツールの選び方と失敗パターン
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- 予定とタスクの違いと管理の目的がわかる
- スケジュールを組む6つの手順とコツがわかる
- ツールの選び方と共有時の注意点がわかる
スケジュール管理とは、いつ・何を・誰が行うかを把握し、予定とタスクを期限までに終わらせるために見える化して整えることです。個人の手帳やアプリで足りる場面もあれば、チームで予定と依頼の状況を共有する仕組みが要る場面もあり、手段は人数と共有の必要性で決まります。本記事では、予定とタスクの違い、紙・エクセル・カレンダーアプリ・グループウェアなど手段ごとの向き不向き、上手い人が実践するコツ、ツールの選び方と費用の考え方、社外や業務委託の人との共有、運用でよくある失敗までを、総務・情報システム担当者の目線で整理します。なお、各ツールの機能や料金は変更されることがあるため、導入前には公式サイトで最新情報を確認してください。
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スケジュール管理とは|予定とタスクを分けて見える化する
スケジュール管理とは、予定(日時が決まっているもの)とタスク(期限までに終わらせるもの)を一覧にして、抜け漏れや重複なく業務を進めるための管理です。会議や外出といった予定と、資料作成や納品といったタスクの両方を、いつ・誰が・何をするかが分かる形に整えるところまでを含みます。
予定は「3日の14時から打ち合わせ」のように日時が決まっていて、その時間は他の作業ができなくなるものです。一方、タスクは「金曜までに見積書を送る」のように期限だけが決まっていて、いつ着手するかは自分で決められるものです。この2つを同じ手帳やカレンダーに混ぜて書くと、予定は目に入るのにタスクが埋もれる、あるいはその逆が起こります。スケジュール管理がうまくいかない原因の多くは、両方を同じやり方で扱っていることにあります。
スケジュール管理の目的は3つあります。1つ目は、ダブルブッキングやタスクの抜け漏れを防ぐことです。2つ目は、チームの予定と依頼の状況を見える化し、会議の設定や仕事の割り振りを素早く判断できるようにすることです。3つ目は、締め切りから逆算して進めることで納期遅れを防ぎ、取引先や社内からの信頼を保つことです。
個人の運用であれば、手帳やカレンダーアプリで足りることが多くあります。ところがチームになると別の悩みが出てきます。予定はカレンダーで共有できても、依頼した仕事の期限や進み具合がメール、口頭、チャットに散らばると、確認のたびに本人へ問い合わせることになります。予定とは別に、依頼の期限と完了の連絡をチームで見える化したい場合の一例が、ビジネスチャットのChatworkです。
Chatwork(株式会社kubell)は、商品ページによれば、チャットに加えてビデオ通話と音声通話が標準で使え、タスク管理でタスクを完了するとチャットに自動で通知されます。アップロードしたファイルは、チャットの参加メンバーのみで共有されます。公式サイトの機能紹介では、自分が担当するタスクと自分が依頼したタスクを期限ごとに確認できるとされています。ただし、カレンダーのように予定を時間軸で一覧する道具ではないため、予定の共有は既存のカレンダーやグループウェアに任せ、依頼と期限の確認を担う位置づけで考える必要があります。また、フリープランは過去40日分・5,000件までしか閲覧できない点も確認しておきましょう。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
ここがおすすめ!
- チャットだけでなく「ビデオ通話」「音声通話」も標準装備
- タスク管理が行えて、タスクが完了すると自動でチャットへ通知
- ファイルがアップロードでき、チャット参加メンバーのみで共有
ここが少し気になる…
- フリープランは過去40日分、5,000件までしか閲覧できない
「誰かに仕事を頼むときは、必ずタスクをつけます。」
出典: Chatwork導入事例 株式会社モリチュウ(取材2022年9月、見積承認の専用グループチャットなどで依頼にタスクを付ける運用の紹介) https://go.chatwork.com/ja/case/morichu.html
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スケジュール管理の手段の違い|紙・エクセル・カレンダーアプリ・グループウェア
スケジュール管理の手段は、紙の手帳、ホワイトボード、エクセル、カレンダーアプリ、グループウェア、タスク管理ツール、日程調整ツールに分けられ、管理する人数と、予定を共有する必要があるかどうかで向き不向きが決まります。
| 手段 | 向いている場面 | 限界・注意点 |
|---|---|---|
| 紙の手帳 | 個人の予定管理、すぐに書き込みたい場面 | ほかの人と共有できず、紛失すると予定も個人情報も失われる |
| ホワイトボード | 同じフロアで働く少人数の行き先・在席管理 | オフィスにいないと見られず、テレワークや外出先からは確認できない |
| エクセル・スプレッドシート | 工程表や月間の担当表など、決まった形式の一覧を作る場面 | 同時編集で上書きが起きやすく、通知や繰り返し予定の登録が苦手 |
| カレンダーアプリ | 個人から数名単位で予定を見せ合う場面 | 施設予約や申請など、予定以外の業務とは連動しにくい |
| グループウェア | 部署をまたいで予定を共有し、施設予約やワークフローも一緒に管理する場面 | 機能が多い分、定着させるための運用ルールづくりが必要 |
| タスク管理ツール・ビジネスチャットのタスク機能 | 期限と担当者が決まった仕事を、複数人で依頼・確認しながら進める場面 | 日時が決まった予定の管理はカレンダーとの併用が前提になる |
| 日程調整ツール | 社外の相手と打ち合わせ候補を決める場面 | 社内の予定共有そのものは担わないため、カレンダーとの連携が前提 |
個人で完結する予定なら手帳やアプリで十分ですが、ほかの人と予定を合わせる回数が増えるほど、ツールで共有するメリットが大きくなります。エクセルでチームの予定を管理している職場では、誰かがファイルを開いたままにして更新できない、古いファイルを見て予定を誤解するといった問題がよく起こります。こうした手間が週に何度も発生しているなら、手段を見直す時期といえます。
個人向けと法人向けでは、見るべきところが違う
個人でスケジュール管理ツールを選ぶときは、入力のしやすさ、スマートフォンとパソコンの間で予定が同期されること、無料で使い始められることが主な判断材料になります。法人の場合は、これに加えて、メンバーごとの閲覧・編集権限、誰がいつ予定を変えたかの履歴、ログイン時の認証、導入時の設定支援やサポート体制まで見る必要があります。個人向けに作られたアプリを業務で使うと、退職者のアカウント停止ができない、共有範囲を細かく設定できないといった問題が出ることがあります。
「スケジュール管理システム」「スケジューラー」など呼び方の違い
検索すると、スケジュール管理ツール、スケジュール管理システム、スケジューラー、スケジュール共有アプリなど、似た呼び名がいくつも出てきます。厳密な定義はサービスごとに異なりますが、比較するときは次のように整理すると迷いにくくなります。
| 呼び方 | よく指すもの | 比較するときの軸 |
|---|---|---|
| スケジュール管理ツール・アプリ | 予定の登録・表示・通知を行う製品全般。個人向けから法人向けまで幅がある | 利用人数、共有範囲、スマートフォン対応、無料プランの条件 |
| スケジュール管理システム | 複数人で予定を共有する前提の製品。グループウェアのスケジュール機能を含むことが多い | 権限設定、施設予約、ワークフローなど予定以外の機能との連動 |
| スケジューラー | 予定表の機能や、予定表を管理するソフトウェアの呼び名。製造業の生産計画を立てる「生産スケジューラ」のように、別分野の製品を指す場合もある | 用途が事務の予定管理か、工程・生産計画かを先に確認する |
| サービス予定管理・予約管理 | 店舗や訪問サービスで、顧客の予約や担当者の訪問予定を管理する製品 | 顧客からのオンライン予約の受付、担当者ごとの空き状況、リマインド送信 |
社内の事務職の予定共有を目的にするなら、スケジュール管理システムやグループウェアの比較が中心になります。工程や生産計画の管理、顧客の予約受付が目的の場合は、同じ「スケジュール管理」でも別の種類の製品を探すことになるため、最初に用途を切り分けてから比較すると効率的です。
スケジュール管理のコツ|上手い人が実践する手順と習慣
スケジュール管理が上手い人は、予定とタスクを分けて書き出し、優先順位と所要時間を見積もったうえで、締め切りから逆算して作業時間を先に確保しています。ツールの種類より、この手順を習慣にできているかどうかが結果を左右します。
スケジュールを組む6つの手順
- 抱えているタスクを、大小にかかわらず全部書き出す
- 日時が決まっているもの(予定)と、期限だけが決まっているもの(タスク)に分ける
- 緊急度と重要度の2つの軸で優先順位をつける
- 作業時間を見積もる。移動、準備、確認の時間も含める
- 締め切りから逆算し、作業時間をカレンダーに先に入れる(予定として確保する)
- 週の終わりに予定と実績を見比べ、見積もりがずれた理由を振り返る
優先順位の付け方は、緊急度と重要度で4つに分ける考え方が使いやすい方法です。緊急かつ重要なものはすぐに着手し、緊急ではないが重要なもの(研修の準備や業務改善など)は、あらかじめスケジュールに時間を確保します。ここを後回しにすると、目の前の作業に追われ続け、重要なことがいつまでも進みません。
予定とタスクの切り分け早見表
書き出したものをどこに置くか迷うときは、次の3つの質問で判断できます。
| 質問 | 答えが「はい」のとき | 置く場所 |
|---|---|---|
| 日時が決まっているか | 予定として扱う。その時間は他の作業を入れない | カレンダー |
| 期限はあるが、いつやるかは自分で決められるか | タスクとして扱う。作業時間を見積もり、予定として確保する | タスク一覧(期限つき)と、確保した作業時間をカレンダーに |
| 他の人に頼む、または頼まれたものか | 依頼として扱う。期限と完了の連絡方法をセットで決める | 依頼した人と受けた人の両方が見られる場所 |
3つめの「依頼」は、個人の管理にはない、チーム特有の落とし穴です。依頼を口頭やメールの文面だけで済ませると、依頼した側は期限を覚えていても、受けた側の一覧には載っていないことがあります。依頼には必ず期限をつけ、完了したら依頼した側に伝わる仕組みにしておくと、確認の連絡が減ります。タスク管理の考え方とツールのタイプは、同じ区分の記事「タスク管理とは?やり方・ToDo管理との違いとツールのタイプ別選び方を解説」でも解説しています。
続けやすくする5つの習慣
- 予定を詰め込まず、突発の対応や見積もりのずれに備えた空き時間を決めておく
- 資料作成など集中が必要な作業も予定として入れ、会議で埋まらないようにする
- 件名の書き方(打合せ/社名/場所など)や色分けを決め、一目で内容が分かるようにする
- 朝に当日の予定とタスクを確認し、夕方に完了したものを消して翌日分を見る
- チームで使う場合は、外出・会議・休暇は必ず登録するなど最低限のルールを決める
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スケジュール管理ツールの選び方|7つの観点
スケジュール管理ツールは、「何を解決したいのか」と「誰が使うのか」を書き出してから、利用人数、必要な機能、操作性、他ツールとの連携、セキュリティ、サポート体制、費用と試用期間の7つの観点で比べると選びやすくなります。会議の調整に時間がかかっているのか、外出中の社員の居場所が分からないのか、社外との打ち合わせ設定が負担なのかによって、必要な機能が変わります。ツール全般の選定観点は「DXツールの選び方|5つの選定観点と業務領域別マップ【補助金対応】」も参考になります。
| 確認する観点 | 具体的なチェック内容 |
|---|---|
| 利用人数・規模 | 現在の人数と今後の増員に対応できるか、最低契約人数や上限人数はあるか |
| 必要な機能 | 予定の共有範囲の設定、施設予約、繰り返し予定、通知、タスク管理など、課題の解決に必要な機能があるか |
| 操作性 | ITに詳しくない社員でも迷わず予定を登録できるか、パソコンとスマートフォンの両方で見やすいか |
| 他ツールとの連携 | 既に使っているメールやカレンダー、Web会議、チャットと予定を同期できるか |
| セキュリティ | アクセス権限を細かく設定できるか、ログイン時の認証やデータのバックアップ体制が整っているか |
| サポート体制 | 日本語で問い合わせできるか、導入時の設定支援やマニュアルが用意されているか |
| 費用と試用期間 | 無料プランや無料トライアルで実際の操作感を確かめられるか、総額でいくらかかるか |
予定の公開範囲は最初に決めておく
見落とされやすいのが、予定をどこまで公開するかという設定です。全員の予定を全社員が詳細まで見られる状態にすると、人事面談や通院といった個人的な予定まで共有されてしまうおそれがあります。多くのツールでは、予定の件名まで見せる、「予定あり」とだけ表示する、非公開にするといった公開範囲を選べます。役職や部署ごとに見せる範囲を決められるかは、導入前に必ず確認しておきたいポイントです。
スケジュールには取引先の担当者名や連絡先が書き込まれることも多く、これらは個人情報に当たる場合があります。社外からアクセスできるクラウド型のツールを使うときは、パスワードの使い回しをしない、退職者のアカウントを速やかに停止するといった基本的な管理も、ツール選びとセットで考えておきましょう。
無料トライアルで現場の社員に試してもらう
カタログ上の機能が十分でも、現場で使われなければ意味がありません。候補を2つか3つに絞ったら、無料トライアルを使って、実際に予定を登録する社員に試してもらうのが確実です。とくに外出が多い営業担当者には、スマートフォンから予定を確認・変更する操作を試してもらい、使いにくい点がないかを聞いておくと、導入後の定着がスムーズになります。
予定と依頼を別のツールで管理する場合の考え方
カレンダーアプリやグループウェアで予定を共有しつつ、依頼した仕事の期限は別のツールで管理するという分け方もあります。この場合、予定の登録先と依頼の連絡先が2か所に分かれるため、「予定はここ、依頼はここ」という運用ルールを先に決めておかないと、どちらに書いたか分からなくなります。選ぶときは、通知がメールやチャットなど普段見る場所に届くか、完了したときに依頼した側へ知らせが届くかを確認しておくと、確認の手間が減ります。
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スケジュール管理ツールの費用の考え方|料金タイプ別の違い
スケジュール管理ツールの費用は、無料で使えるものから、利用人数に応じて毎月料金がかかるものまで幅があり、無料プラン、クラウド型(ユーザー課金)、パッケージ型(自社サーバー)の3つの料金タイプで考えると整理できます。具体的な金額はサービスやプラン、契約人数によって大きく変わり、改定されることもあるため、ここでは料金の仕組みと比べ方を整理します。
| 料金のタイプ | 特徴 | 確認しておきたい点 |
|---|---|---|
| 無料プラン | 個人や少人数で予定を共有する基本機能を試せる | 利用人数や保存容量、使える機能に上限があることが多く、業務利用の可否も規約で確認が必要 |
| クラウド型(ユーザー課金) | 1ユーザーあたりの月額料金に人数を掛けて支払う。初期費用がかからないサービスも多い | 最低契約人数、年額払いの割引、上位プランでしか使えない機能の有無 |
| パッケージ型(自社サーバー) | ソフトウェアを購入して自社のサーバーで運用する | ライセンス費用に加え、サーバーの用意や保守、バージョンアップの費用と手間がかかる |
費用を比べるときは、月額料金だけでなく、利用人数分の年間総額で見ることが重要です。たとえば同じ月額でも、最低契約人数が決まっているサービスでは、少人数の企業ほど1人あたりの負担が大きくなります。また、スケジュール機能だけを使うつもりで多機能なプランを契約すると、使わない機能に費用を払い続けることになります。逆に、後から施設予約や申請機能が必要になって別のツールを追加すると、二重に費用がかかるうえに管理も分散します。
無料プランを検討するときは、機能の上限だけでなく、データをどこまでさかのぼって見られるかも確認します。たとえば、Chatworkのフリープランは過去40日分・5,000件までしか閲覧できないと商品ページに記載されています。やり取りを後から見返す運用をするなら、こうした閲覧期間や件数の上限は、有料プランに切り替えるかどうかの判断材料になります。
判断の目安として、ツールを導入しない場合に発生している手間を見積もってみる方法があります。会議の日程調整や予定の問い合わせに1人あたり週に何分使っているかを聞き取り、人数と時間を掛け合わせると、ツールで削減できる時間の大きさが見えてきます。あくまで簡易的な計算ですが、費用が見合うかを社内で説明する材料になります。
チーム・社外・業務委託の人とスケジュールを共有するときの注意点
社外の人や業務委託の人とスケジュールを共有するときは、相手に見せる情報の範囲を先に決め、打ち合わせ候補の調整は日程調整ツール、継続的な共有は招待機能のあるツールと、用途で手段を分けるのが基本です。社内の予定共有に絞った機能の見方は「スケジュール共有アプリとは?機能・費用・選び方と失敗しない導入のコツ」でも解説しています。
社外との日程調整でよくある負担
社内の予定共有が整っても、取引先や採用候補者との打ち合わせ設定は別の悩みとして残ります。社外の相手とは同じグループウェアを使っていないため、候補日をメールで送り、返事を待ち、その間に自分の予定が埋まってしまって再調整する、というやり取りが起こりがちです。多くのグループウェアは社内での情報共有を前提にしており、社外の人と予定を共有する機能を持たないツールもあります。
- 候補日を手作業で書き出すため、自分の予定との照合に時間がかかる
- 相手の返信を待っている間に候補日が埋まり、再調整が必要になる
- 相手が複数人いる場合、全員の都合を集約するのが難しい
- 決まった予定を自分のカレンダーに転記し忘れ、ダブルブッキングが起きる
こうした負担を減らすのが日程調整ツールです。自分のカレンダーの空き時間をもとに候補日のページを自動で作り、相手はそのリンクから都合の良い日時を選ぶだけで予約が確定します。確定した予定はカレンダーに自動で登録されるため、転記漏れも防げます。導入するときは、社内で使っているカレンダーやグループウェアと連携できるかを最初に確認しましょう。連携できないと、日程調整ツールと社内のスケジュールが二重管理になり、かえってダブルブッキングの原因になります。
また、調整ページのリンクを外部に送ると、相手からは自分の空き時間が見える状態になります。予定の件名や参加者まで表示されない設定になっているか、リンクの有効期限を設けられるかも確認しておくと安心です。
業務委託・外部パートナーとスケジュールを共有するとき
業務委託の人やフリーランスと、案件のスケジュールを共有したい場面も増えています。このとき、社内の全員が見る予定表にそのまま招待してしまうと、関係のない社内の予定や他の取引先の情報まで見えてしまうおそれがあります。共有の単位は、全社の予定表ではなく、案件やプロジェクトごとのカレンダー、タスク、グループに限定するのが安全です。
- 見せる範囲を案件単位に絞り、他の案件や社内の予定は見えない設定にする
- 予定の件名に、他の取引先の社名や個人名を書かないルールにしておく
- 契約期間が終わったら、アカウントや招待を速やかに外す手順を決めておく
- 個人情報や機密情報を含む予定は、共有ツールに書かず、別の管理場所で扱う
スケジュールに書かれた取引先の担当者名や連絡先は、個人情報に当たる場合があります。個人情報の取扱いについては、個人情報保護委員会の「法令・ガイドライン等」で確認できます。委託先への情報の提供や管理のルールは、業務委託契約の内容とあわせて社内の担当部署に確認してください。なお、本記事は一般的な情報の紹介であり、法的助言ではありません。
スケジュール管理の運用でよくある失敗パターン
スケジュール管理でよくある失敗は、登録ルールが決まっていない、紙やエクセルと二重管理になる、公開範囲を決めずに導入するなど、ツールの性能ではなく運用の決め事が足りないことから起こります。
| 失敗パターン | 起こる問題 | 対策 |
|---|---|---|
| 登録する人としない人がいる | 空いているように見えて実は予定があり、会議の設定ミスが起こる | 外出・会議・休暇は必ず登録するなど、最低限のルールを決めて管理職から率先して使う |
| 紙やエクセルと二重管理になる | どちらが正しい予定か分からなくなり、更新漏れが増える | 切り替え日を決めて旧来の手段を廃止し、正とする管理先を1つにする |
| 予定の書き方がばらばら | 件名だけでは内容や場所が分からず、結局本人に確認が必要になる | 「打合せ/社名/場所」など件名の書き方や色分けのルールを統一する |
| 公開範囲を決めずに導入する | 個人的な予定や機密性の高い会議の内容まで全社に見えてしまう | 非公開予定の扱いと、役職・部署ごとの閲覧範囲を導入前に決める |
| 機能が多すぎるツールを選ぶ | 操作を覚えられず、予定の登録自体が面倒になって使われなくなる | 最初はスケジュール機能に絞って定着させ、慣れてから施設予約や申請機能に広げる |
| 予定だけを登録して作業時間を確保しない | 会議で予定が埋まり、資料作成などの作業が残業に回る | 集中して作業する時間も予定としてブロックし、会議を入れにくくする |
| 依頼の期限と完了の連絡が決まっていない | 依頼したことが埋もれ、期限の直前や後に確認の連絡が集中する | 依頼には必ず期限をつけ、完了したら依頼した側に伝わる仕組みにする |
なお、スケジュール上の予定と実際に働いた時間は別物です。厚生労働省のガイドラインでは、使用者が労働者の始業・終業時刻を確認し、適正に記録することが求められています。その方法は、原則として、使用者自らの現認、またはタイムカード、ICカード、パソコンの使用時間の記録などの客観的な記録を基礎とするものとされています。スケジュール管理ツールの予定を労働時間の記録の代わりにすることはできないため、勤怠管理とは役割を分けて運用しましょう。出典は参考文献の「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」を確認してください。
失敗パターンの多くは、予定の共有よりも、依頼した仕事の期限と完了の連絡が決まっていないことから起こります。予定は今のカレンダーやグループウェアで共有しつつ、依頼と期限の確認だけをチャットとタスクにまとめたい場合は、Chatworkのサービス詳細も確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. スケジュール管理とは何ですか?
A. 予定(日時が決まっているもの)とタスク(期限までに終わらせるもの)を一覧にして、抜け漏れや重複なく業務を進めるための管理です。会議や外出などの予定と、資料作成や納品などのタスクの両方を対象にし、予定の重複やタスクの抜け漏れを防ぐ目的があります。
Q2. スケジュール管理が上手い人は、どんなことをしていますか?
A. 予定とタスクを分けて書き出し、優先順位と所要時間を見積もったうえで、締め切りから逆算して作業時間を先にカレンダーへ入れています。移動や準備の時間まで含めて見積もること、空き時間を残しておくこと、週の終わりに予定と実績を見比べて振り返ることも共通した習慣です。
Q3. 予定管理とタスク管理は何が違いますか?
A. 予定は日時が決まっていて、その時間は他の作業ができないものです。タスクは期限だけが決まっていて、いつ着手するかを自分で決められるものです。予定はカレンダーに、タスクは期限つきの一覧に置き、タスクの作業時間はカレンダーに確保すると、両方の抜け漏れを防げます。
Q4. エクセルでのスケジュール管理はやめたほうがよいですか?
A. 工程表や月間の担当表など、決まった形式の一覧を作る用途ではエクセルも便利です。ただし、複数人で日々の予定を更新・共有する用途では、同時編集による上書きや通知機能がない点が負担になります。予定の問い合わせや更新漏れが頻繁に起きているなら、ツールへの切り替えを検討するとよいでしょう。
Q5. 無料のスケジュール管理ツールでも業務に使えますか?
A. 少人数で予定を見せ合う程度であれば使えます。ただし、利用人数や機能に上限があることが多く、サポートやセキュリティの面で有料プランと差がある場合もあります。業務で使う前に、利用規約で業務利用が認められているか、データの管理体制がどうなっているかを確認しましょう。
Q6. 社外や業務委託の人とスケジュールを共有するにはどうすればよいですか?
A. 打ち合わせの候補日を決めたい場合は、日程調整ツールを使うと、相手がリンクから都合の良い日時を選ぶだけで予定を確定できます。案件単位で継続的に共有したい場合は、外部の人を招待できるツールを選び、見せる範囲を案件ごとに絞ります。いずれの場合も、相手に見せる情報の範囲を事前に設定しておきましょう。
まとめ
スケジュール管理は、予定とタスクを分けて見える化し、抜け漏れや重複を防ぐための基本的な仕組みです。最後に、本記事のポイントを5つに整理します。
- 予定(日時が決まっているもの)とタスク(期限が決まっているもの)を分け、依頼には期限と完了の連絡をセットで決める
- 管理する人数と、予定を共有する必要があるかどうかで、紙・エクセル・カレンダーアプリ・グループウェアの向き不向きを判断する
- 利用人数・機能・操作性・連携・セキュリティ・サポート・費用の7つの観点で、無料トライアルを使って現場で試す
- 社外や業務委託の人とは、見せる範囲を案件単位に絞って共有し、登録ルールと公開範囲を決めて定着させる
- 依頼と期限の確認をチャットにまとめたい場合は、Chatworkの資料で機能と対象プランを確認する
まずは、社内で予定の確認や依頼の進み具合の確認にどれだけ時間を使っているかを洗い出すところから始めてみてください。課題がはっきりすれば、どの手段が自社に合うかも自然と見えてきます。
参考文献
- 厚生労働省「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/070614-2.html
- 個人情報保護委員会「法令・ガイドライン等」https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/
- Chatwork「特徴・機能」(2026年10月15日確認)https://go.chatwork.com/ja/features/
- Chatwork「導入事例 株式会社モリチュウ」https://go.chatwork.com/ja/case/morichu.html