バックオーダー(BackOrder)とは?通販やドメイン関連での意味の違い

海外の通販などで見かけることがある「バックオーダー」ですが、ドメインのバックオーダーは少し違う意味があります。ドメインのバックオーダーは、価値の高いドメインを取得できる可能性がある手続きのことです。
そのためドメイン取得を検討中の方は、バックオーダーの詳細を知っておきたいところです。この記事では、ドメインにおけるバックオーダー手続きの仕組み・方法・注意点について解説しています。
バックオーダー(BackOrder)の意味

通販における「バックオーダー(BackOrder)」とは、在庫がなく入荷待ちとなっている商品の注文を受けることを指します。
日本の通販では通常、商品が在庫切れとなっている状態で注文を受け付けることはありません。一方でアメリカなどでは注文を受け付けてから商品の発注をする場合もあり、日本よりバックオーダーが一般化しています。
顧客の視点でみると、在庫切れの状態でも欲しい商品の注文を受け付けてもらえる点がバックオーダーの主なメリットです。目的の商品を購入するため定期的に通販サイトをチェックして、在庫が補充されたか確認するといった手間をかける必要がありません。
企業の立場で考えると、バックオーダーは在庫がなくなって商品販売の機会を失ってしまうリスクを軽減できるメリットがあります。必要以上の在庫を抱えなくてもよくなり、在庫スペースの節約も可能です。
一方でドメインの販売では、通販とは少し違う意味でバックオーダーという仕組みが使われています。
通販におけるバックオーダーと同じと考えると、サービスを誤解してしまうことになるので注意が必要です。
IT用語(ドメイン関連)でのバックオーダーとは?
ドメインの販売におけるバックオーダーとは、期限切れを迎えたドメインが一般登録可能となった時点で自動取得を試みるサービスです。
ドメインは同じものを複数の人が購入することはできません。完全オーダーメイドの商品と同じように、ドメインは登録したユーザーが専有するものだからです。
その一方でドメインには有効期限があり、所有し続けるためには更新手続きが必要となります。仮に期限内に更新手続きを行わなかった場合、ドメインの所有権も失われるのです。
ドメインにおけるバックオーダーは、期限切れとなったドメインが対象となります。
有効期限が切れたドメインは、一定の復活可能期間を経過すれば一般登録可能となり、元々の持ち主以外も購入が可能です。
対象のドメインが一般登録可能となる前にバックオーダーを申し込んでおくと、一般登録可能になった時点で購入を試みてくれます。
バックオーダーとは、期限切れとなったドメインを取得する事前予約サービスと言い換えると分かりやすいかもしれません。
バックオーダーの仕組み
有効期限が切れたドメインは、必ずしもすぐに使えなくなるわけではありません。一定の更新猶予期間・復旧猶予期間内(※)であれば、手続きをすることで引き続き使い続けることができます。
その上で猶予期間中にも手続きが行われなかった場合に、ドメインの所有権が削除されるわけです。猶予期間を経過したドメインは、約5日の削除待ち期間を経過したあとに開放され、他のドメインと同じように取得できる状態になります。
バックオーダーは、このスケジュールに従って行われるドメイン取得の仕組みです。バックオーダーでは猶予期間が終了し、削除待ち期間に入ってから該当ドメイン取得の希望を受け付けます。そうしてドメイン開放後に、自動で登録されるように手続きが行われるわけです。
仮に、削除待ち期間中に同じドメインに対し2人以上がバックオーダーを希望した場合、オークション形式で権利者が決定されます。オークション終了時点で最高額で入札したユーザーが、バックオーダーの権利を取得するのです。
更新猶予期間・復旧猶予期間はドメインの種類によって異なります。なかには猶予期間がないドメインの種類もありますので注意が必要です。
詳細は以下ページで確認できるので気になる方はご覧ください。
バックオーダーを利用するメリット

バックオーダーの概要や仕組みについてみてきました。それでは、バックオーダーを使うことでユーザーにはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下、主なメリットについて1つずつ解説します。
狙っていたドメインを取得できる可能性が高くなる
有効期限が切れたドメインは、バックオーダーを使わないと取得できないわけではありません。しかしバックオーダーを申し込むことで、対象ドメインの再登録が可能となった時点でいち早く登録申請が行われます。そのためバックオーダーを使わない場合と比べ、狙っていたドメインを取得しやすくなります。
特に人気の高いドメインは、ライバルも多くなりやすいことから通常の方法では取得が難しくなると想定されます。対象ドメインの取得に成功する確率を高めるためには、バックオーダーの利用を検討した方がよいでしょう。
プレミアムドメインが取得できるかもしれない
プレミアムドメインとは、短く覚えやすいなどの理由で希少価値が高いと判断されたドメインのことです。プレミアムドメインは他の一般的なドメインと比べ、高い価格で販売されています。
プレミアムドメインに期待される効果は少なくありません。
ユーザーの印象に残りやすいプレミアムドメインをホームページに使えば、検索したりアクセスしてもらったりしやすくなります。自社サービス名などに結び付けやすく、ブランド価値を高めることも可能です。
その結果、SEO的にもよい影響があります。(プレミアムドメインの利用だけで、必ずしも検索順位が向上するわけではありません。あくまでSEO対策の1つと考えていただければと思います。)
欲しかったプレミアムドメインも、期限切れで元の所有者の手を離れた場合は、バックオーダーを使えば取得成功する可能性が高まります。多くの人が欲しがるプレミアムドメインを取得したい場合、少しでもライバルに勝ちやすい方法を選んだ方がよいのは言うまでもありません。
価値の高いオールドドメインを取得できるかもしれない
オールドドメインとは過去に他の誰かが所有していて、その後有効期限切れとなった中古のドメインです。
お店に並ぶ商品と違い、ドメインにとって「古くなること」は必ずしも価値が下がるわけではありません。むしろ誰も取得していない新しいドメインより、価値が上がることが多くなっています。なぜならドメインは長く使えば使い続けるほど、検索エンジンの評価も高くなる傾向があるからです。
特に優良なウェブサイトの運営に使われてきたドメインなら、高い品質の被リンクも多く獲得しているでしょう。オールドドメインを取得した場合、それら被リンクを含めドメインに対する検索エンジンの評価を引き継げるのです。
そういった価値の高いドメインであれば、取得したいと考えるユーザーも少なくありません。バックオーダーを使えば、プレミアムドメイン同様、オールドドメインを取得できる可能性が向上します。
なおオールドドメインであれば、必ずしも価値が高いと言えない点は注意して下さい。
そのドメインを使って品質の低いウェブサイトを公開していた場合、そのドメインに対する検索エンジンの評価も当然低くなります。SEO対策としては逆効果になるような、低品質な被リンクも多いかもしれません。
もし、そういった価値の低いオールドドメインを取得した場合、検索エンジンの低い評価も引き継いでしまうことになるのです。
申込はとても簡単!
それでは、バックオーダーはどのように申し込めばよいのでしょうか。
ここからは「お名前.com」のバックオーダー(事前予約)サービスを使って申し込む方法を紹介します。お名前.comのバックオーダーサービスなら、申込手続きは簡単です。
【1】専用サイトへアクセスする
「お名前.com」のバックオーダーサービスは、以下公式サイトから申し込み可能です。
・汎用JPドメイン用
https://www.onamae.com/campaign/backorder/
・「.com/.net/.info/.biz/.org/.mobi」ドメイン用
https://www.onamae.com/backorder/
ここでは汎用JPドメインの申し込みの仕方を紹介していきます。
【2】申し込みたいドメインを選ぶ
検索欄などを利用し、バックオーダーで申し込みたいドメインを選んでください。
文字列の部分一致で、ドメインを検索することも可能です。選択後、ショッピングカートボタン(申込ボタン)をクリックします。

【3】画面の指示に従い手続きをすすめる
遷移後の画面で指示に従い、手続きを進めてください。
画面には、そのドメインを申し込む場合の費用が表示されますが、バックオーダーで取得できなかった場合には請求されませんのでご安心ください。

バックオーダー手続きの注意点
バックオーダーはユーザーにとってもメリットのあるドメイン取得方法ですが、手続き上の注意点があることも覚えておかなくてはなりません。ここからは、バッグオーダーにおける主な注意点について紹介します。
バックオーダーしたドメインを必ず取得できるわけではない
バックオーダーで注意が必要なのは、事前予約したドメインを必ず取得できるわけではないということです。人気のドメインであるほど、そのドメインを購入したいユーザーは多くなると想定されます。
そのため他のユーザーに購入され、取得できなくなることもあり得るわけです。人気の高いドメインに関しては、多くの人がオークションに参加することになるケースも少なくありません。
申請者が2人以上の場合は、オークションとなる
バックオーダーで同じドメインを申請したユーザーが2人以上となった場合は、オークション形式で登録権利者が決められます。
各申請者が登録希望金額を提示し、より高い金額を提示した申請者が登録権利者となる仕組みです。
ドメイン管理元の会社を選べるわけではない
バックオーダーが成功し目的のドメインを取得できた場合に、必ずしも希望する事業者でドメイン管理をしてもらえるわけではありません。
ドメイン取得後にドメイン更新をする際の料金は、ドメイン管理先となった事業者によります。希望する事業者でのドメイン管理を希望する場合は、ドメイン移管の手続きが別途必要になります。
まとめ
バックオーダーとは、有効期限が切れ猶予期間中も手続きが行われなかったドメインを取得するための手続きです。
通常は取得が難しいプレミアムドメインやオールドドメインも、バックオーダーによって取得できる可能性があります。バックオーダー手続き自体は簡単で手間もかかりません。少しでも価値が高いドメインを取得したい場合は、バックオーダーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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